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稲作以前 の商品レビュー

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2019/05/04

日本文化を考える◆縄文農耕論をめぐって◆稲作以前の農業◆稲作以前の文化伝統◆稲作文化とその根底にひそむもの 著者:佐々木高明(1929-、大阪府)〈民族学〉[京都大学大学院文学研究科]国立民族学博物館名誉教授・総合研究大学院大学名誉教授 解説:佐藤洋一郎:〈農学者〉総合地球環境...

日本文化を考える◆縄文農耕論をめぐって◆稲作以前の農業◆稲作以前の文化伝統◆稲作文化とその根底にひそむもの 著者:佐々木高明(1929-、大阪府)〈民族学〉[京都大学大学院文学研究科]国立民族学博物館名誉教授・総合研究大学院大学名誉教授 解説:佐藤洋一郎:〈農学者〉総合地球環境学研究所教授

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2019/04/08

1971年出版の『稲作以前』の復刻版(若干の手直し)。 考古学的証拠がない状況で、縄文時代の栽培植物(焼畑など)を論じた異端の書。 その後の著作 縄文文化と日本人、日本史誕生(集英社 日本の歴史1)、日本文化の基層を探る、日本文化の多重構造 今西研究会:佐々木「今西研究班と照葉樹...

1971年出版の『稲作以前』の復刻版(若干の手直し)。 考古学的証拠がない状況で、縄文時代の栽培植物(焼畑など)を論じた異端の書。 その後の著作 縄文文化と日本人、日本史誕生(集英社 日本の歴史1)、日本文化の基層を探る、日本文化の多重構造 今西研究会:佐々木「今西研究班と照葉樹林文化論」『人類学の誘惑』2010) (関連)照葉樹林文化とは何かp.300

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2014/10/29

縄文時代は狩猟・採集、弥生時代から農耕が始まる。そういうふうに私も教わってきたと思います。農耕あるいは稲作が始まるところから弥生時代が始まったととらえた方がいいのでしょうか。しかし、縄文時代に稲作が始まる前にも、焼畑など前段階としての農耕は日本に伝わっていたという主張がなされてい...

縄文時代は狩猟・採集、弥生時代から農耕が始まる。そういうふうに私も教わってきたと思います。農耕あるいは稲作が始まるところから弥生時代が始まったととらえた方がいいのでしょうか。しかし、縄文時代に稲作が始まる前にも、焼畑など前段階としての農耕は日本に伝わっていたという主張がなされています。40年前の著作です。当時そういうことを言うのにはかなりの勇気がいったようです。いろいろな具体例を証拠にあげながら説明されていますが、お節料理や雑煮の話は以前から興味がありました。私の実家(京都)では必ずサトイモを入れていますが、パートナーの実家(島根)ではそういうことがありません。同じ日本の中でも、方言があるのと同じように、生活習慣の違いや文化の違いというモノがいくつも見つかるのでしょう。現在ではDNA分析などでいろいろな事実が見つかってきているのでしょうが、実際に未開の地などに入って、聞き込み調査をしながら、時代の流れを想像するというのもまたおもしろそうだと思いました。しかし、よく考えてみると、田植えの手法がいつかの段階で始められて、おそらくいろいろ改良されながらも、2000年以上?続いてきているというのもすごいことだと感じます。

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2013/05/28

古典的名著。稲作以前に日本にはイモと雑穀栽培を特徴とする焼畑農耕が存在していたことを照葉樹林帯文化論を背景に証明しようとした。稲作が特徴的な日本文化だが、北はナラ林帯、南は照葉樹林帯に属し、それぞれにあった文化を形成していたことなど、日本文化が重層的なことは常識化してきたと思うが...

古典的名著。稲作以前に日本にはイモと雑穀栽培を特徴とする焼畑農耕が存在していたことを照葉樹林帯文化論を背景に証明しようとした。稲作が特徴的な日本文化だが、北はナラ林帯、南は照葉樹林帯に属し、それぞれにあった文化を形成していたことなど、日本文化が重層的なことは常識化してきたと思うが、国際的な視野を持った研究はこれから大事になる。ナショナリズムを越えた大きな視点が大切だと痛感。大学時代、坪井洋文『イモと日本人』を読んで衝撃を受けたのを思い出した。実家も正月に餅を食べず、ヤマイモを食べたので。

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2012/06/18

「縄文時代後期には焼畑農業が日本に輸入され開始された」という今では受け入れられている説が、異端でありトンデモ学説として扱われていた頃に記された本。 著者はフィールドワークを積み上げ、粘り強く学説を構成していく。その軌跡を辿っていくのが面白い。

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2012/01/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

名著再誕! 考古学的成果の殆どない40年前に「縄文時代、水稲耕作以前の日本に農耕があった」ことを主張した名著。著者は「照葉樹林文化論」の提唱者の一人でもあるが、半世紀近くにわたり、自説をアップデートし続けてきた学者としての生き様にも痺れる。(平林緑萌) ▼『ジセダイ』140文字レビューより http://ji-sedai.jp/special/140review/20111227.html

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