震災と情報 の商品レビュー
カテゴリ:図書館企画展示 2016年度第9回図書館企画展示 「災害を識る」 展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。 開催期間:2017年3月1日(水) ~ 2017年4月15日(金) 開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペー...
カテゴリ:図書館企画展示 2016年度第9回図書館企画展示 「災害を識る」 展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。 開催期間:2017年3月1日(水) ~ 2017年4月15日(金) 開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース
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震災前の情報手段、震災から1時間、24時間、1週間、1ヶ月、6ヶ月における情報空白状況の検証。やはり「大手メディアが一種類の公式発表のみを大量に伝えることによって生じる情報空白である」が一番問題だと思う。
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災害が発生した直後(執筆期間を考えて)に出版されたので、現象を追うので精いっぱいだったのではないか、と感ぜられる内容であった。災害情報から分析できたことを知りたいと思うのであれば物足りないかもしれないが、「3.11あの時どのような情報が流れていったのか」ということに関して知るには...
災害が発生した直後(執筆期間を考えて)に出版されたので、現象を追うので精いっぱいだったのではないか、と感ぜられる内容であった。災害情報から分析できたことを知りたいと思うのであれば物足りないかもしれないが、「3.11あの時どのような情報が流れていったのか」ということに関して知るには内容・分量共にちょうどいいのではないかと思う。
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SNSが活躍。 良い悪い情報が千差万別だが、ネットが一番情報が多い。 それをフィルタできる能力が重要になるんだろうな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今回の東日本大震災の発災とそれに対応するために流通した情報を通して、日本における課題が浮き彫りにされたという視点から、発災とそれへの対応を通して筆者はそれを整理する。筆者は、はじめに、「東日本大震災が引き起した危機は、すべての人々に対して、それまでの考えに厳しい再検討を迫るものであった。」といい、次のようなものであるという。「まず、日本全国の地震・津波対策が根本的な見直しを迫られている。」「また、原子力の専門家は自然災害による原子力の専門家は自然災害による原子力発電所の重大事故など事実上おこりえないとしてきたが、今回の震災は、このような専門家の意見をそのまま信用すると悲惨か結果が起こることを私たち突きつけた。」 このような日本の現実をどのように考えるかというところで、筆者は次のようにいう。「災害への対応は情報である。」「適切な情報があれば、迫ってくる危険の可能性を知り、一人一人がその場で対応を行なうことが可能となる。」 東日本大震災発災当初を通して、日本において流通する情報の何が問題があったのかを筆者は、情報に空白があったという。「東日本大震災では、必要な情報が得られなくなる「情報空白」が発生している。情報空白が発生すると、一人一人が対応する機会を奪われてしまう。」 「今回の大震災では二種類の情報空白が発生している。一つは、地震と津波で被災した東北、関東地方で、通信システムの破壊、停電、交負荷、接続規制などにより、人々が相互連絡や警報受信を行なうことが難しくなった情報空白である。」「もう一つはこれとは性質が異なり、大手メディアが一つの公表のみを大量に伝えることによって生じる情報空白である。」と指摘する。 インターネットメディアでは、SNSを通して、情報を流通・共有することが盛んにおこなわれている。筆者は、インターネットメディアで個人が情報の流通の担い手になることで、この危機に対応することに、有効に働いたという。このような見解は既知の者も多いと思う。しかし、筆者の情報に空白があったという視点から、東日本大震災の出来事の中、1時間、24時間、1週間、1ヶ月、6ヶ月という単位でコンパクトに整理している。このコンパクトにまとめられたこの著書の利点は、この間に何が変わったのかという視点で容易に過去を振り返ることも出来ることだろう。この利点のコンパクトにまとめられていることから、物足りなさを感じることもあるだろう。むしろ、情報化時代の本質はネット時代になる以前から変わらないものがあり、日本的な課題が露呈したと読み替えることも可能ではないかと思う。こういった視点から情報とマスメディアとネットメディアを個人がメディアの担い手になることの容易な環境が整った現在のSNSから考えることも出来よう。
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図書館より。 一応東日本大震災の際の情報空白について書かれているのですが、事実のみを述べている印象でもっと筆者の意見や提言なんかを書いてほしいと思いました。 原発のことについても書かれているのですが、情報空白の話だけでなく原発反対論を突如持ち出したり、技術的な話も結構多くてこ...
図書館より。 一応東日本大震災の際の情報空白について書かれているのですが、事実のみを述べている印象でもっと筆者の意見や提言なんかを書いてほしいと思いました。 原発のことについても書かれているのですが、情報空白の話だけでなく原発反対論を突如持ち出したり、技術的な話も結構多くてこの本のタイトルからすると、何か違うなあ、という印象を受けました。 具体的にどんな情報が伝わらなかったのかわかりにくかったです。
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タイトルから想像した内容とはちと違った。東日本大震災からその関連情報をメディアがどのように流したか、時系列で淡々と説明している。ほんと淡々と。わずかながらにそれらの評価も。「おわりに」に評価の源があった。「日本では原子力発電は終わらせよう」。
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●:引用 →:感想 ●フランスでは9月7日、放射線医学者に対する裁判で、パリ控訴院が、有罪無罪の判断を一切行わずに訴訟を打ち切る免訴の決定を下している。この裁判は、コルシカ島の甲状腺がんの患者が、フランス国内における放射性雲の影響についての当時の判断に対して訴えを起こしたものであ...
●:引用 →:感想 ●フランスでは9月7日、放射線医学者に対する裁判で、パリ控訴院が、有罪無罪の判断を一切行わずに訴訟を打ち切る免訴の決定を下している。この裁判は、コルシカ島の甲状腺がんの患者が、フランス国内における放射性雲の影響についての当時の判断に対して訴えを起こしたものである。コルシカ島では、チェルノブイリ原子力発電所事故以来、数年間で甲状腺がんなどの患者が激増したという。1986年4月から5月にかけてチェルノブイリ事故時、フランス当局がコルシカ島と南東フランスの放射線レベルを故意に小さく発表して隠蔽し、甲状腺がんの患者を多数発生させたとして、当時の被爆対策責任者で、放射線防護中央局長だった大学教授のピエール・ペルラン氏が訴えられたのある。ペルラン氏は「放射性雲はフランス国境で止まる」「フランス内の放射線汚染は非常に少ない」などと繰り返しテレビで発言していた。 →自分は東日本大震災発生直後より、原発事故に関する政府、東電、原子力保安院の報道をそのまま信じていた。大震災関連の本を2冊続けて読んでみて、なぜ今回はただ一つの報道のみを信じてしまったのか、不思議に思う。通常はある出来事について、一元的な見かたをせず、多角的に見ることを心がけているつもりだったが。あまりの大きな出来事を前にして思考停止に陥っていたのか、それとの他人事と思っていたのか。現在の震災報道に対する自分の接し方を思うと後者であると思う。
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SNS、スマートフォンはほんとに便利なのだなと思った。 Ustreamの力もすごいのだなと思った。 災害時に情報はほんとに重要である。 しかし、まだまだ日本では完全ではなく、誤った情報や情報の隠蔽も行われている。 海外の方がよっぽど正確な場合も少なくない。 きちんと自分で取捨選択...
SNS、スマートフォンはほんとに便利なのだなと思った。 Ustreamの力もすごいのだなと思った。 災害時に情報はほんとに重要である。 しかし、まだまだ日本では完全ではなく、誤った情報や情報の隠蔽も行われている。 海外の方がよっぽど正確な場合も少なくない。 きちんと自分で取捨選択して情報を得ていきたいものだ。
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期間を区切ってカテゴリーにしてなるべく状況だけを書こうとしてるけど、無理にそうするよりも個人の見解を出しても良かったと思う。 気づけば「震災=原発事故」にしか書かれていなく、津波被害にあった人たちのその後の情報手段、経過が書かれていない。
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