地下の鳩 の商品レビュー
青森はまだ寒いっスw ってな事で西加奈子の「地下の鳩」 地下の鳩とタイムカプセルの繋がった内容の2編集。 地下の鳩では、キャバレーの呼び込みをやってる吉田と左右の目の大きさが違う素人っぽいがチーママみさをの二人の排他的じゃが、何か愛おしい二人の話。 タイムカプセルでは、地...
青森はまだ寒いっスw ってな事で西加奈子の「地下の鳩」 地下の鳩とタイムカプセルの繋がった内容の2編集。 地下の鳩では、キャバレーの呼び込みをやってる吉田と左右の目の大きさが違う素人っぽいがチーママみさをの二人の排他的じゃが、何か愛おしい二人の話。 タイムカプセルでは、地下の鳩から続くオカマのミミィの過去とのトラウマを描く切ない感じ…。 ミミィがマツコ・デラックスと何故か被ってしまうw 西加奈子の描く心情心理が何か好きんよなぁ♪ 2015年23冊目
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図書館で手に取った。 二本立てって何となく珍しい。 大阪の人の本ばかり読んでいる気がする。心地良いんだな、何となく。 大阪・場末の三人の物語。1はそれぞれに乾きをもった男女。2はすごく良くて、沖縄(奄美?)の海を見ているようだった。一気に読んだ。
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地下の鳩 星1 タイムカプセル 星4 地下の鳩の二人はちっとも二人が好きになれない。気持ちが一ミリも寄り添う事が出来ない。暗い話といえばそれまでだが、だからなんなの?気持ちの良く無いお話。 タイムカプセルはミミィさんの切ない再生の物語。いい終わり方だった。
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西加奈子先生の本が好きなので読んでみましたが、かなり暗くわたしには読みづらい本だった。 でもその中でもユーモアや人間臭さが西加奈子先生らしいなと感じた。
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過去の自分と今の自分 過去の自分を乗り越えたのか? 過去の自分あっての今なのか? 懸命に向き合いながら いや目をそらしながら 生きていく
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久々の西加奈子。「窓の魚」好きからすると、これこれ感。暗くて、みっともなくて、でも目が離せなくて。きらきら、とも違うけど、確かな生を感じて。ありきたりな話と違って共感する人生ではないけど、この人生をちょっと歩んでみたい気もする。 表題よりもタイムカプセルの方に星4つ。
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表題作にも登場したオカマのママ目線の「タイムカプセル」がほの暗い鮮烈さで良かった。彼女の生きて来た世界の残酷さも、殊更に強調はされず淡々と描かれていて、オカマの人の軽い陽の部分だけでないところが胸に迫った。表題作は吉田が憎み切れなかった。みさをの吐きながらの過食に、読み方として間...
表題作にも登場したオカマのママ目線の「タイムカプセル」がほの暗い鮮烈さで良かった。彼女の生きて来た世界の残酷さも、殊更に強調はされず淡々と描かれていて、オカマの人の軽い陽の部分だけでないところが胸に迫った。表題作は吉田が憎み切れなかった。みさをの吐きながらの過食に、読み方として間違っていると思いながらも爽快さを感じてしまったりもした。表題作は特にこれまでに読んだ西さん作品のユニークなイメージが鳴りを潜めているようだった。二作品共、重苦しいけれど読んでいて負担にならない加減で、ざくざくと進んだ。
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54:西さんの作品は、すごい好きなのとよくわからないのと、大きく二つに分けられるのですが、今回はよくわからない方でした。 わからないわけではないけど、「きりこについて」や「炎上する君」「漁港の肉子ちゃん」みたいな熱烈なパワーのようなものを感じなくて。パワーはたぶん、見えないところ...
54:西さんの作品は、すごい好きなのとよくわからないのと、大きく二つに分けられるのですが、今回はよくわからない方でした。 わからないわけではないけど、「きりこについて」や「炎上する君」「漁港の肉子ちゃん」みたいな熱烈なパワーのようなものを感じなくて。パワーはたぶん、見えないところでどんどん流れているのでしょうけれど。 どちらかといえば、表題作よりもミミィが主人公の「タイムカプセル」の方がわかりやすくて好きでした。
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夜の街に疎いからか あまり感情移入もできなく 読み進めることができなかった 2作目の「タイムカプセル」のほうがおもしろかったかな。 ミミィさんのお店に行ってみたい
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西加奈子さんが初の夜の世界を描いた作品ということで、どんなものかワクワクしながら読み始めた。 これまで、西さんはどんな人も肯定的に捉えられる方だと思っていたが、本作を読んで誰よりも良い面を見つけられる分誰よりも悪い部分にも気づいてしまうのではないだろうかと思った。 西さんの作品を...
西加奈子さんが初の夜の世界を描いた作品ということで、どんなものかワクワクしながら読み始めた。 これまで、西さんはどんな人も肯定的に捉えられる方だと思っていたが、本作を読んで誰よりも良い面を見つけられる分誰よりも悪い部分にも気づいてしまうのではないだろうかと思った。 西さんの作品を読んでいて、始めて人を悪く捉える描写が占めている作品だったけれど、でもどの言葉も自分にも刺さるような指摘で、考えさせられた。 物語も面白く、暗く苦しいような感覚を感じながらも共感し、最終的には出てくる人物を好きとも言えないが嫌いにはなれないような、不思議な読了感。登場人物の誰かを猛烈に憎いと思ったりしないで終われるのは、やはり西さんの力か。 出てくる言葉出てくる言葉が、メモに残したいように心を揺さぶられた。でも多すぎて拾いきれない。 なんだろう、ギュッとした。素敵な作品だった。
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