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大乗仏教の誕生 の商品レビュー

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2024/08/22
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今作『シリーズ大乗仏教 第二巻 大乗仏教の誕生』は前作『シリーズ大乗仏教 第一巻 大乗仏教とは何か』に引き続き、最新の仏教研究の成果が盛り込まれた論集となっています。 この本の中で私が特にありがたいなと感じたのは下田正弘氏による第二章「経典を創出する—大乗世界の出現」の章の存在です。 この章の中でこれまで当ブログでも紹介したグレゴリー・ショペンの説がわかりやすくまとめられています。現代における仏教学においてとてつもない影響をもたらしたショペンの説の概略を学べるのは非常にありがたいものがありました。

Posted byブクログ

2012/02/11
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※このレビューにはネタバレを含みます

大乗仏教の誕生の謎は、長らく学会で議論されてきたようですが、いよいよ輪郭がはっきりしてきたようです! 部派から経量部があらわれて、中論や唯識に発展、その仏典(大乗経典)が中国や日本で大乗教団を作ってしまったとする説には、思わず唸ってしまいました… 平川彰の『インド仏教史』などで、先生の仏塔教団説を知って、仏教への関心が深まったときを思い出しました。 あれから、色々な仏教学に関する書籍を読みましたが、最新の学説を紹介している割に、本シリーズはたいへん読みやすいと思います。 それと、本書では上座部の歴史が簡単の述べられており、興味深く読めました。最終章では、ヒンドゥー教と仏教の関係も述べられていいますが、少し退屈でした(論理学って、どうも字面が多くて、読み解くのに疲れてしまいます…)

Posted byブクログ