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明日のメディア の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2011/11/21

メディアビジネスとコンテンツビジネスは全く異なるビジネスで、その峻別をしないといけないというが本書の重要な指摘事項。 その上で、インターネットの時代には、テレビのメディアとしての相対的な価値が低下するということと、コンテンツの売上単価が下がるという不可避的に起こることにどう対応...

メディアビジネスとコンテンツビジネスは全く異なるビジネスで、その峻別をしないといけないというが本書の重要な指摘事項。 その上で、インターネットの時代には、テレビのメディアとしての相対的な価値が低下するということと、コンテンツの売上単価が下がるという不可避的に起こることにどう対応するのかが課題となる。一方、コンテンツを作成する仕事については儲かるかどうかは別として今後増大する。映像クリエータは必要とされ生き残る。ただし、バリューチェーンの再編が必要だろう。 「テレビメーカーの将来はIT企業を含めたデジタル機器の普及とともにあるでしょうし、メディアの将来はネットフリックスやソーシャルメディアまで、その領域に入れて考える必要があるでしょう」(p.33)といった指摘も当然だ。 同じ著者の『ネットテレビの衝撃』、『明日のテレビ』と同様、本書も先に進むアメリカや欧州の情報源として有益だ。例えばウルトラバイオレットの背景と動向や、映画やテレビ番組の統合的なデータベース化のためにROVI社が2010年10月に結成したEIDR(Entertainment ID Registry)の情報なども参考になる。売却のうわさもあって決して大成功というわけではないが、Huluの有料化も大きな出来事のひとつだ。Netflixの失策もあり、先に事態が進んでいるアメリカでもまだまだ動きがありそうだ。 またメディアビジネスとしては、アドテクノロジーが大きな影響を持つだろうと指摘している。将来、そのために必要な行動データに価値が出てくるとしている。技術はユーザの行動データを取得して解析できるようになった。この技術の、サービスと経済に与える具体的な影響の射程を測る必要があるだろう。 本書は次のようなセンテンスで締められている。 「メディア、コミュニケーションビジネスは融合し、インフラ、ソーシャルメディア、有料コンテンツのプラットフォーム、コンテンツメーカーという4者に再構成されるでしょう。ですから今から10年後の未来は、過去の改善では捉えきれない非連続な未来です。その未来を見据えるには、より大きな視点で社会を捉えなおす必要があるのです」 具体的には自分の頭で考えよ、ということだな。 ---- P.237のメトカフの法則に言及した箇所での説明は全然間違っているからね。 「電話線は、利用者が2人のときは1本ですが、4人になると6本必要になりますね。このように、利用者が増えれば増えるほど、インフラの建設費や保守費が増えるという理屈です」

Posted byブクログ

2011/10/25

ガラケーがスマホに移行していったように これからはテレビの進化の時代の幕開け。 遅かれ早かれぶっ壊れるのに、著作権やらなんやらを盾にする日本の利権主義はどうにかならないものか。 Huluに続く、黒船映像コンテンツの波に押し流される前に、 日本もどうにか防波堤案を固め、流されな...

ガラケーがスマホに移行していったように これからはテレビの進化の時代の幕開け。 遅かれ早かれぶっ壊れるのに、著作権やらなんやらを盾にする日本の利権主義はどうにかならないものか。 Huluに続く、黒船映像コンテンツの波に押し流される前に、 日本もどうにか防波堤案を固め、流されないで欲しい。 未だに通信と放送の融合とか掲げている、一昔前のジャパニーズ通信業界には無理?

Posted byブクログ

2011/10/16

志村さんの新著。コミュニケーションは無料、コンテンツは有料の流れに対応できるかどうか。日本の事例がほとんど書かれていないので、ロジックを当てはめて考えてみたいです。

Posted byブクログ