だれかの木琴 の商品レビュー
怖い。不気味。派手さはないが、静かで淡々としていて、でもじわじわと染み出てくるような、気づいたときにはもう遅い、という種類の恐怖。主人公の内面が描かれているようで描かれていない(表層的な表現にとどまっている)のが絶妙だった。わかりやすい“きっかけ”や“葛藤”が描かれていないことで...
怖い。不気味。派手さはないが、静かで淡々としていて、でもじわじわと染み出てくるような、気づいたときにはもう遅い、という種類の恐怖。主人公の内面が描かれているようで描かれていない(表層的な表現にとどまっている)のが絶妙だった。わかりやすい“きっかけ”や“葛藤”が描かれていないことでかえって不穏な気持ちになる。最後まで読むと、“きっかけ”や“葛藤”があったのはきっとずいぶん昔のことで、もうだいぶ以前から狂ってしまっていたんだ、彼女にとって日常になっていたんだとわかる。警報音も慣れるとただのBGMになってしまうのと同じように。 彼女は本当は、早く夫に気づいてほしかったんじゃないか。彼女の奥底にある思いを見抜いて、正面からぶつかってほしかったんじゃないか。それがないかぎり、この“日常”は続いてしまうよ、きっと。
Posted by
商売メールを本気に受け取り、美容師にのめり込んでいく主婦の話。 かなりエスカレートしていくか、お金と時間に余裕のある奥様の遊びとしか思えない。
Posted by
うむ…奥さん、お暇なのかな… 冗談はさておき、夫婦の問題をすり替えているのか内省が足りない人なのか、うまく自分を肯定して周りに迷惑かける人だな。サイコパスまではいかないが、めんどくせー女、だな。ホラーだなこれは。気持ちわかるぅとか言う女性はやばいってこと自覚して下さい。
Posted by
2017/11/30読了 32冊目(2017) 以前 映画で観たやつ 原作に忠実な作品だったんだね。 しかし こわいわ。
Posted by
そもそもストーカーって自覚がないままにエスカレートしていくもんなんだろうなと感じました。 これくらいならいいでしょ、ここまでなら常識の範囲内でしょ……と小さい干渉の繰り返しなのかなと。 夫婦ってなんなのか。
Posted by
大好きな映画ライター渥美志保さんのレビューにそそられて原作を読みたくなった。 はたから見るとごくごく普通の主婦だった小夜子が、階段を転げ落ちるように若い美容師へのストーカー行為に堕ちてゆくストーリー。 イマイチ登場人物たちの心情が伝わってこないところがあるが、それがかえって空虚感...
大好きな映画ライター渥美志保さんのレビューにそそられて原作を読みたくなった。 はたから見るとごくごく普通の主婦だった小夜子が、階段を転げ落ちるように若い美容師へのストーカー行為に堕ちてゆくストーリー。 イマイチ登場人物たちの心情が伝わってこないところがあるが、それがかえって空虚感を醸し出しているかも。 夫への行き場のない歪んだ愛情がエンドレスな狂気へ繋がっていく…。。
Posted by
ありふれたごく普通の主婦が一本の営業メールをトリガーとして暴走してしまうお話。 いろいろな顰蹙行為、迷惑行為はあるが、結局の落とし処は夫の愛を確認したいだけ!? 内容紹介 「またお店でお会いできるのを楽しみにしています」 平凡な主婦・小夜子が、ふと立ち寄った美容室で担当し...
ありふれたごく普通の主婦が一本の営業メールをトリガーとして暴走してしまうお話。 いろいろな顰蹙行為、迷惑行為はあるが、結局の落とし処は夫の愛を確認したいだけ!? 内容紹介 「またお店でお会いできるのを楽しみにしています」 平凡な主婦・小夜子が、ふと立ち寄った美容室で担当してもらったスタイリスト・海斗から受け取った一本の営業メール。 ビジネスライクなメールのやりとりは、やがて小夜子に自分でも理解できない感情を生んだ。どうしたら、彼のメールを取り返せるのだろう。だんだんと海斗への執着をエスカレートさせる小夜子。だが、自分が欲しいのは本当に海斗なのだろうか……。 明らかに常軌を逸していく妻を、夫である光太郎は正視できない。小夜子のグロテスクな行動は、やがて、娘や海斗の恋人も巻き込んでゆくが――。
Posted by
日常の歯車が少しづ狂っていく様。 しかし、誰が狂っていて誰が狂っていないのか。。。 深読みしようと思えばいくらでも考えさせられる気がするが、感情移入できなくて、さらりと読了。 映像化が逆に気になる。 腑に落ちないもやもやが残る作品。
Posted by
続きが気になって一気読みしちゃいました。 普通の主婦だった小夜子が徐々に常軌を逸した行動をとっていく。 突然、美容師の海斗のストーカーになってしまう。 人が狂うスイッチってなんなんだろう。 一番怖いと思ったのは、小夜子自身は自分がおかしいと認識しているのに、夫がそれを認...
続きが気になって一気読みしちゃいました。 普通の主婦だった小夜子が徐々に常軌を逸した行動をとっていく。 突然、美容師の海斗のストーカーになってしまう。 人が狂うスイッチってなんなんだろう。 一番怖いと思ったのは、小夜子自身は自分がおかしいと認識しているのに、夫がそれを認めないことで(薄々はわかっていても本人には言わない)小夜子がなんだか不満そうなこと。 自分がおかしいと認めて欲しかったのかな? 小夜子の目的がわからなさすぎて狂気を感じた。 海斗の件は解決したけど、小夜子は次のターゲットを見つけてしまったし、根本的な解決はしてないなと思ったし、小夜子が元に戻ることなんてないのかもしれない。 むしろ狂ったことに慣れてしまっているのが怖いなと感じたラスト。 映画化されるので映像ではどんな感じに仕上がるのかも気になります!
Posted by
ごくごく普通の主婦がふとしたきっかけでストーカーに。狂気をはらんだ行動でもどこか醒めてる部分があるのはストーキングしている彼じゃなくって旦那さんにふりむいて欲しかったからなのだろうか。たぶんその想いが叶えられるまで彼女は手を替え品を替えで繰り返すんだろうなぁ。娘のこともおざなりで...
ごくごく普通の主婦がふとしたきっかけでストーカーに。狂気をはらんだ行動でもどこか醒めてる部分があるのはストーキングしている彼じゃなくって旦那さんにふりむいて欲しかったからなのだろうか。たぶんその想いが叶えられるまで彼女は手を替え品を替えで繰り返すんだろうなぁ。娘のこともおざなりでね。 怖い。。。。。
Posted by