安全靴とワルツ の商品レビュー
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自動車工場で働く敦子の奮闘。 工場で部品一つに愛情を持って社内のいざこざも 堂々と解決していく敦子だったが ある日本社へ出向命令が下される。 任された仕事はモデルチェンジする車の新製品の開発。 一緒に仕事をする仲間は 巨乳の嫌味なマナと融通の効かないサイボーグの智江。 その他クセの強い人たちもろもろ。 何度も問題にぶち当たるけれども その度にくじけそうになる心を奮い立たせて 失恋しても怪我をしても失敗しても罵倒されても 仕事に食いついていく敦子の力強さ。 同じ社内でも部署が違うだけで派閥とかあるよね。 社内恋愛上等だしさー。 その中で生き抜く精神力は、私にはなかったよ。 リアルだね。
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9:前作「ラヴィン・ザ・キューブ」と同じく、ものづくりの現場で奮闘する女子のお仕事小説+ほのかに恋愛要素もあり。それだけ見るとあまり変わらないのが難点ですが、物語世界の設定のリアルさと人物造形の深みがぐっと増しました。展開の緩急のつけ方や、トラブルの只中での胸のすくような一言など...
9:前作「ラヴィン・ザ・キューブ」と同じく、ものづくりの現場で奮闘する女子のお仕事小説+ほのかに恋愛要素もあり。それだけ見るとあまり変わらないのが難点ですが、物語世界の設定のリアルさと人物造形の深みがぐっと増しました。展開の緩急のつけ方や、トラブルの只中での胸のすくような一言など、退屈とは無縁の小説。恋愛色は薄めですが、スパイス的に使われていて、熱血体育会系の本筋とのギャップがたまりません! また、靴や時計といった小物の使い方がとてもお上手です。そういった小物がとても魅力的に思えて、うっかりすると買いに走ってしまいそう。 前作の幻想的な儚さはなく、パワフルでコミカル、アグレッシブ。主人公の敦子と同年代で、同じく働くシングルである私にはすごく元気をもらえる物語でした。「ものをつくる」ことへのリスペクトを感じる女子小説。おすすめです!
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自動車メーカーの工場に勤務する敦子は作業服と安全靴の装備で工場を駆け回る現場主義。そんな彼女が新しいプロジェクトの立ち上げで、本社に出向することに。着慣れないスーツで奮闘するお仕事小説。前半は恋愛や人間関係など絡めながらも影が薄く、自動車制作のドキュメントを読まされているようで、...
自動車メーカーの工場に勤務する敦子は作業服と安全靴の装備で工場を駆け回る現場主義。そんな彼女が新しいプロジェクトの立ち上げで、本社に出向することに。着慣れないスーツで奮闘するお仕事小説。前半は恋愛や人間関係など絡めながらも影が薄く、自動車制作のドキュメントを読まされているようで、なかなか読み進めるのが困難でしたが、 プロジェクトに暗雲がたれ込めるあたりから、徐々に勢いが出てきました。魅力のあるキャラクターも多いので、もう少し人間ドラマを掘り下げて欲しかったな、と少し残念な部分が残りました。
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自動車関連の仕事している人は楽しく読めると思いました。 あるある!という感じが面白かった。 女性の競い合いと恋愛の部分はもう一つでした。 木島組長かっこいい。
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ものづくりの現場がよくわかって面白いことは面白いのだが、誰がしゃべった言葉かわからないことが多く、読むのに少し苦労した。 それから、日本の企業ってこんなに社内恋愛が多いのかなとツッコミたくなってしまった。まあ、そういうことがないと小説にならないのかな?
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オリオン自動車の浜松工場に勤める坂本敦子は、病気の同期に代わり本社で小型車シンシアのモデルチェンジに関わることに。次々と問題が起こり思わず「もう無理だ。」と諦めてしまいそうな状況でも、決して諦めず前に進んで行く姿に元気をもらえる一冊です。 物づくりに携わる人達の熱い思いにも心打た...
オリオン自動車の浜松工場に勤める坂本敦子は、病気の同期に代わり本社で小型車シンシアのモデルチェンジに関わることに。次々と問題が起こり思わず「もう無理だ。」と諦めてしまいそうな状況でも、決して諦めず前に進んで行く姿に元気をもらえる一冊です。 物づくりに携わる人達の熱い思いにも心打たれます。
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作者はメーカー勤務経験があるだけあって工場の場面はリアリティある。 でも大手で工場勤めの女性社員の本社出向ってのはありなのか? とちょっと引っかかりはあったけど概ね楽しく読めた。 働く女のど根性物語って感じだね。 ただ途中で主人公とサブキャラが入れ替わっての一人称部分は余計な気...
作者はメーカー勤務経験があるだけあって工場の場面はリアリティある。 でも大手で工場勤めの女性社員の本社出向ってのはありなのか? とちょっと引っかかりはあったけど概ね楽しく読めた。 働く女のど根性物語って感じだね。 ただ途中で主人公とサブキャラが入れ替わっての一人称部分は余計な気がする。 無くてもよかったんじゃないかな。 森深紅(もりみくれ)はこれが2作目のようなので今後に期待したい。
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自動車メーカーの工場勤務 30歳独身のリケジョの敦子が 本社出向に抜擢(!?) リケジョのお仕事小説 自動車メーカーの工場 工務課、ユニフォームは作業着、安全靴が定番の技術畑。30歳ジョシの敦子は、現場主義で身体動かし、仁義きるよな職人肌の男性社会で仕事も認められ、恋愛もぼちぼ...
自動車メーカーの工場勤務 30歳独身のリケジョの敦子が 本社出向に抜擢(!?) リケジョのお仕事小説 自動車メーカーの工場 工務課、ユニフォームは作業着、安全靴が定番の技術畑。30歳ジョシの敦子は、現場主義で身体動かし、仁義きるよな職人肌の男性社会で仕事も認められ、恋愛もぼちぼちのとこ。そこへ、本社とのパイプ役として、出向の辞令が。本社の開発は、外国語飛び交うグローバルな職場。効率化、合理化、機能的が合言葉のような管理社会、そして、靴はハイヒール。違いすぎる環境で、仕事はトラブル続き、さらなる男性社会の壁と、分刻みのハードスケジュール、恋人とはすれ違い、そして、女同士の戦いにも挑むことになる。才女でワークホーリックのチーフ、サイボーグのように感情がみえないリーダー、バイリンガルで毒を吐く巨乳の元秘書 だけど、この戦う女たちの潔さが、なんだかかわいく憎たらしくもかっこいい。向き合い方に違いはあれど、みんな仕事が出来るオンナたち。 理系、仕事、恋愛、結婚、、仕事を続けるって、まだまだ悩みどころがたくさんあるだろうな。それをはねのけるような敦子のパワーに、エール送りたくなる、、リケジョがんばれ。
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東京堂書店の平台で見つけた本。車メーカーで働く人たちの話。どの業界でも、現場と現場を支えるところがあって、 同じミッションに向かっているはずなのに、どうしてケンカしちゃうんだろうとか、何年社会人やっても思ってしまう。まだまだ青いかな。 個人的には、井上さんがとても気になります。 ...
東京堂書店の平台で見つけた本。車メーカーで働く人たちの話。どの業界でも、現場と現場を支えるところがあって、 同じミッションに向かっているはずなのに、どうしてケンカしちゃうんだろうとか、何年社会人やっても思ってしまう。まだまだ青いかな。 個人的には、井上さんがとても気になります。 2012/2/4読了
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車メーカーの工場に勤める30歳女子が本社出向を命じられて…。工場とは全く異なる職場で翻弄されながらも成長していく様子がリアルに描かれる「仕事小説」。やっぱ物作りって素晴らしい。
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