「投資で失敗したくない」と思ったら、まず読む本 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
「投資」というと少し大げさだが、タイトルの「投資」を「金融商品」あるいは「資産形成」としたらもっと取っ付きやすいかもしれない。 仕組み預金、投信とのセット販売で上積み金利の定期預金、毎月分配型投信、通貨選択型投信、一時払い終身保険・・・ 前半ではこうした「買ってはいけない」商品の説明。 中盤では、金融機関が勧める商品、“人気商品”は金融機関が「売りたい」「売りやすい」商品であって、必ずしも自分の資産形成に合ったものではなく、儲かる商品ではないことを解説。 後半では手数料が低廉なインデックスファンドを中心とした投資信託の説明と、「つまみ食い投資」による「投資の練習」を勧めている。 (1)金融機関との付き合い方を知っておく。 (2)まとまったお金で投資しない。 (3)手数料を意識する。 この3つを守れば投資の失敗の9割は減る、というのが本書の主な主張だが、これらはまさに世のインデックス投資家、コツコツ投資家たちの行動の基本であり、これらのことを読み学んできた自分にとっては知識のよい復習確認となった。これから投資を始めようとする人にとっての入門書としては分かりやすくよくできていると思う。 真新しい情報としてはポートフォリオ呪縛(アセットアロケーションの設定とそれを守ること)から離れて好きなものを買い足ししていけばよく、売り買いの練習をすることも重要で、ポートフォリオはゆっくり時間かけて完成に近づけばよい、という意見は目からウロコだった。 またコツコツ投資でありがちな「ほったらかし投資」はよくないというのも、納得。 これらは自分の実践にも役立ててみたい。
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投資を始めるその前に必要となる心構えって位置づけの一冊 大抵の投資家は最初からこの本で推奨するような方法とは真逆の「銀行の言いなり」であったりリスクの高い「個別株」であったり高コストの「アクティブファンド」を最初に選びがちです その理由は身近な相談相手が銀行員であったり雑誌を見渡...
投資を始めるその前に必要となる心構えって位置づけの一冊 大抵の投資家は最初からこの本で推奨するような方法とは真逆の「銀行の言いなり」であったりリスクの高い「個別株」であったり高コストの「アクティブファンド」を最初に選びがちです その理由は身近な相談相手が銀行員であったり雑誌を見渡せばドコの株が値上がりするかや分配金ランキングから見たオススメファンド…など売り手の都合の良い話しか登場しませんのが現実 この本は基本的に儲かる◯◯はコレ!と薦めるモノではありません できる事なら損をしないための知識武装なわけです だからポートフォリオはこうあるべき…などの小難しい話は最後まで出て来ないし核となるファンドも敢えて日経平均株価連動のインデックスファンドであるわけです そこから先の分散を「つまみ食い」と称して個人向け国債や外貨MMFが登場するのも理解しやすさを優先した結果なのかもしれません チョット知っている人から見れば物足りない内容? いやいやピンポイントにこれから何も知らない状態から始めたい人にとっては間違った道を避けるガイドブックとなるでしょう
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