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2012/02/08

米騒動という一つの事件から、鈴木商店の功労者である金子直吉の生涯を描く。歴史書と分類されてもいいのかもしれないが、筆者の主観が入る所も多く、読み物として読んだ。 デマの作られ方、政治との癒着、組織のあり方等々、今の日本の現状に当てはめても寸分たがわないと感じた。国家のためと自分を...

米騒動という一つの事件から、鈴木商店の功労者である金子直吉の生涯を描く。歴史書と分類されてもいいのかもしれないが、筆者の主観が入る所も多く、読み物として読んだ。 デマの作られ方、政治との癒着、組織のあり方等々、今の日本の現状に当てはめても寸分たがわないと感じた。国家のためと自分を信じ、ひたすら奔走した金子の会社は、栄え、そして潰れていくが、その栄枯盛衰ぶりも面白かった。

Posted byブクログ

2012/01/14

城山文学の傑作。鈴木商店焼き打ち事件は一部であり、鈴木商店一代記といったかんじの本である。生存する鈴木商店やその関係者に丹念にインタビュー取材をし描き上げた城山氏の執念に敬服。史実に忠実なせいか単純な感動というよりは、じわじわと考えさせられる本であった。

Posted byブクログ