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図説 図書館の歴史 の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2023/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

世界史で習った戦争の裏には図書館や修道院の本の略奪があった。かつてはネットが無かったからより知識の収集には貪欲になっていたのか、はたまた書籍の量が権威の象徴なのか。数ページ毎に図や資料があったお陰で飽きずに読み進められた。

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2019/07/08

西洋を中心に古代から現代までを網羅している、図書館史の学術書です。 豊富な図版が理解を助けます。 知識を保存し提供する任務は太古から変わらず、そして終わりはありません。 古代の図書館に憧憬し、現代の図書館に魅力を感じられる一冊。

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2014/01/20

 「図書館の歴史ってどんなもの?」と興味を持っている人はいませんか?そんな人にこの本はおすすめです。第1章は古代の図書館から説明が始まります。 ”・・・ある夜、・・・男たちが掘っている地面の下には・・・!”という小説のような書き出しから始まり、ワクワクする図書館世界への扉が開いて...

 「図書館の歴史ってどんなもの?」と興味を持っている人はいませんか?そんな人にこの本はおすすめです。第1章は古代の図書館から説明が始まります。 ”・・・ある夜、・・・男たちが掘っている地面の下には・・・!”という小説のような書き出しから始まり、ワクワクする図書館世界への扉が開いていきます。  章ごとに古代~中世~アジア、イスラム、ヨーロッパ、ルネサンス、と様々な時代や場所にタイムスリップしながら、その時代における図書館の歴史を詳しく説明しています。文章はしっかりとした信頼性の高い内容で、大学生の図書館史の勉強にも手ごたえ十分な情報量です。写真やイラストを見るだけでも楽しめます。特に「世界の図書館」と題された付録の章では、現代の世界各国の図書館を紹介しており、読んでいるとその図書館に行きたくなってきます。もしも海外旅行に行くのなら、この本を読んで図書館をチェックしてから訪れるのも楽しいでしょう。 [近藤友子先生]

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2014/03/17

記録された知識の集積、来たるべき世代がこれら図書館の内容をうまく利用してくれるという信頼に基づく。図書館の歴史は世界の文化史であり人類史の序説である。 記録が歴史だということ、人類にとっての資産だということ、改めての認識。

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2013/08/14

2013 8/14 第1章・エジプトに入る前まで読了。司書課程資料室の本。 図書・図書館史授業用。 名前のとおり図や写真が豊富なので資料として有用そう。 ここでもエブラの図書館を世界最古として挙げているので、目下はそれを授業でも採用しようかな。 以下、気になった点のメモ ・ア...

2013 8/14 第1章・エジプトに入る前まで読了。司書課程資料室の本。 図書・図書館史授業用。 名前のとおり図や写真が豊富なので資料として有用そう。 ここでもエブラの図書館を世界最古として挙げているので、目下はそれを授業でも採用しようかな。 以下、気になった点のメモ ・アッシュールバニパル王の図書館はフランス人考古学者の管轄下にある地域を大英博物館関係者が勝手に発掘・発見したもの(p.10)  ⇒・さすが過ぎるでイギリス人・・・ ・アッシュールバニパル王の図書館:  ・粘土板/断片の数は3万以上  ・「分類された」図書館(p.13) ・「楔形文字を刻んだ粘土板では、これまでに少なくとも一五種類の古代メソポタミアの言語が発見されている」(p.14) ・「粘土板の厚さは二センチあまり」「泥状の粘土を木枠の中に詰め、表面をなめらかにして、生乾きの状態で文字を刻む」その後、干すか焼く(p.14) ・「侵略者によってその都市が征服された場合、粘土板は侵略者に持ちさられるか、あるいは保管してあった建物ごと火を放たれるのが通例となった」(p.14)  ⇒・粘土板は燃えないので、火を放たれても砂漠の砂の下にいつまでも残っていることが多い(cf. パピルス・・・劣化してなくなる) ・最も古い図書館はシリア北部のエブラで発見された(p.15)  ⇒・エブラの粘土板の中に、エルサレムに関する最古の言及あり(p.16) ・アッシュールバニパル王の図書館について再び:  ⇒・粘土板の形によって内容がわかれている(四角い板は金銭取引、丸い板は農業情報、など)  ⇒・粘土板のほかに木や蝋板も  ⇒・内容に応じて分類され、別の部屋に置かれていた  ⇒・「アッシュールバニパルはニネヴェ図書館に情熱を傾けた。王国の隅々にまで書記を送って、他の図書館・文書庫を訪問させ、その内容を記録させた。これらは四条最初の図書館目録のひとつである」(p.17) ・エジプトについてはパピルスの話中心なので第3回以降(書写材の話)で扱う

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2013/04/22

帯文:"知の収集と共有の軌跡" "日本の国立国会図書館をはじめ、50を超える世界の図書館案内も付録" 目次:序、はじめに、第1章 古代の図書館、第2章 中世ヨーロッパの図書館、第3章 アジアとイスラーム、第4章 ヨーロッパの中世盛期、第...

帯文:"知の収集と共有の軌跡" "日本の国立国会図書館をはじめ、50を超える世界の図書館案内も付録" 目次:序、はじめに、第1章 古代の図書館、第2章 中世ヨーロッパの図書館、第3章 アジアとイスラーム、第4章 ヨーロッパの中世盛期、第5章 ルネサンスと宗教改革、第6章 啓典の民、第7章 戦争と黄金時代、第8章 北アメリカの植民地の図書館、第9章黎明期アメリカ合衆国の図書館、・・・他

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2012/05/02

確認先:八王子市立生涯学習センター図書館 図書館の横断的な歴史の検討というのは実は少ない。というのも「図書館の歴史」というのは基本としては近代的な図書館のサービスの歴史でしかない風潮があるからだ。特に日本の場合は戦後の日野の呪縛(日野市立図書館の初代館長が築きあけた貸出サービ...

確認先:八王子市立生涯学習センター図書館 図書館の横断的な歴史の検討というのは実は少ない。というのも「図書館の歴史」というのは基本としては近代的な図書館のサービスの歴史でしかない風潮があるからだ。特に日本の場合は戦後の日野の呪縛(日野市立図書館の初代館長が築きあけた貸出サービスへの過剰な神話化の事を指す)からか、海外比較が一種タブー化されたとも言え、本書にはそのタブーが裏返しのように反映されているとすらいえるだろう。 というのも、本書において欧州・北米以外の記述が非常に少ないのは一読してすぐさまわかることだが、そのなかでアジアは若干多めに記述されている本書にあって、東アジアが登場してくるのはおおむね江戸期以降にあたるが、それでも中世・近代初期の日本の図書館の存在が見えないのだ(辛亥革命における日本の図書館の功績については記述されているが)。 一方で本書を読むと、日本で見られる公共図書館への一極集中が必ずしも世界的な潮流になりきれないということ、公文書や会員制図書館、そもそも図書館の権威と価値体系が大きく異なることに気づかされる。図書館「奉仕」という言葉は今でも神話のように位置づけられるが、日野が構築した「奉仕神話」がまったくの幻想(あるいはロマン主義)であり、「奉仕」が立脚する思想や倫理の必要性を痛感する思いでもある。 ああ、そういえば、「図書館=学習対応の公的書斎」という発想が一笑に付される発想があったことも本書を読んで痛感したこと。版元にはぜひとも「図書館思想の歴史」とか「図書館建築の歴史」とかの出版をぜひとも期待したいところである。

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2012/03/03

カラー写真豊富。値段相応のていねいなつくり。 ただし、著者は米国人なのでそれなりに偏った記述に。しかも、いつものパターンながら、日本人への敵意と侮蔑を滲ませた行もある。日本語を読めもしないくせに偉そうなことを語る米国人のその心根こそ、憐れむべし。こういうことに無頓着な日本人でい...

カラー写真豊富。値段相応のていねいなつくり。 ただし、著者は米国人なのでそれなりに偏った記述に。しかも、いつものパターンながら、日本人への敵意と侮蔑を滲ませた行もある。日本語を読めもしないくせに偉そうなことを語る米国人のその心根こそ、憐れむべし。こういうことに無頓着な日本人でいてはいけない。

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2012/02/24

 広告パンフレットで見つけて、面白そうだったので買ってみた。いわゆる「図書館」というものが、どのように成立してきたのか、「本」というものがどういう意味を持ったものだったのか、について説明されている。  毎度思うことなのだけど、原書房の本は「書籍」という言葉がよく似合う。装丁やレ...

 広告パンフレットで見つけて、面白そうだったので買ってみた。いわゆる「図書館」というものが、どのように成立してきたのか、「本」というものがどういう意味を持ったものだったのか、について説明されている。  毎度思うことなのだけど、原書房の本は「書籍」という言葉がよく似合う。装丁やレイアウトが非常に綺麗で、眺めてて嬉しくなってしまうのだ。図説と銘打たれているだけあって、写真がほとんどカラーであるのもありがたい。 (まあこれは、モノクロだと昔の書物の装丁の豪華絢爛さが全然わからなくなってしまうので……)  で、内容のほうは、非常に読み応えがあって面白い。活版印刷が発明されるまで、本というのは非常に高価なものであり、財産であった(だからマントルピースの上に麗麗と飾られる。暖炉の熱で、カビの防止にもなるし)てな、博物学での知識もちょろっとあったりすると、「鎖でがっちり固定された図書館の本」の口絵に、あーあーなるほど、と頷けると思う。  ……しかし、巻末付録の「世界の図書館」を見ると、日本の国立のソレはやっぱり味気ないなあ……。大英博物館の閲覧室、とまではいかなくても、もっとお国柄が出て、観光客が呼べるようなデザインにしたらいいのに。  

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