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世界記録はどこまで伸びるのか の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2019/02/17

人類がそれ以上は到達できないであろう極限点「パーフェクション・ポイント」を計算するという難題に挑戦した本。 記録更新の状況や、生理学、人類の進化、スポーツに関する技術などを考慮して数字がはじき出されている。 各章には仮想の競技会の様子が物語的に書かれていて、それだけ読んでも面白...

人類がそれ以上は到達できないであろう極限点「パーフェクション・ポイント」を計算するという難題に挑戦した本。 記録更新の状況や、生理学、人類の進化、スポーツに関する技術などを考慮して数字がはじき出されている。 各章には仮想の競技会の様子が物語的に書かれていて、それだけ読んでも面白い。 でも、巻末のエピローグに「パーフェクション・ポイントは本当に達成できるのか」とあり、その答えは「ノー」 鍛えれば人間ってすごいのね!と思わせておいて、最後の最後にがっかりさせる。 なんだかな~。

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2013/03/10

p.8 1954年まで、1マイル(約1.6キロ)を4分以下で走る事は人間の生理機能として不可能だと多くの人が思っていた。 〜実際、マイル・レースの世界記録は長いあいだ4分02秒前後で足踏みしていた。 1954年5月6日、オックスフォード大学のイフリー・ロード競技場で、ロジャー・バ...

p.8 1954年まで、1マイル(約1.6キロ)を4分以下で走る事は人間の生理機能として不可能だと多くの人が思っていた。 〜実際、マイル・レースの世界記録は長いあいだ4分02秒前後で足踏みしていた。 1954年5月6日、オックスフォード大学のイフリー・ロード競技場で、ロジャー・バニスターが3分59秒4を記録した。 〜人間の体が1マイルを4分以下で走れるように進化するまで、19万年の年月がかかった。そこからバニスターの記録を破る新たなランナーが登場するまで、わずか46日しかかからなかった。その後3年間で4分を切る記録は18回生まれ、10年間で336人が達成した。 〜バニスターが「できる」と証明したからだ。

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2013/02/20

100m 8秒99、ベンチプレス418KG、ドラコン543ヤード、マラソン1時間57分58秒・・・ いろいろな競技で一定の規制下の最高の条件でどこまで到達できるかを追い求めて行く。ウサイン・ボルトの9秒58は当初の予想を大きく上回ったらしい。

Posted byブクログ

2012/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

以前ブレンカスの名前をググレカスと見間違えて手にとったことがあり、その時は読まずに戻したのをまた借りて読んでみた。 人類が100m走で新記録を出すにはどのような条件を踏めば良いかという話、架空のお話でヘイズという人物が8.99秒を叩きだすがそれはなぜ出すことが出来たか。 そういった順序立てて人類の限界を頭の中で模索していく本。 全部は読んでいないけれど、ドーピングの章はやはり面白い。 MLBのHRをかっ飛ばす選手の多くはやっぱりオクスリを使ってるのかな…。

Posted byブクログ

2012/05/26

人間とは数字が大好きなもので、様々なスポーツにおいて色々な記録がとられている。 そんな数々の歴代最高の世界記録たちだが、得てして世界記録とは度々更新されるものだ。 そうやって人類は進歩してきたわけだが、そこでひとつの疑問が生まれる。 果たして我々はどこまでこれらの記録を伸ばすこと...

人間とは数字が大好きなもので、様々なスポーツにおいて色々な記録がとられている。 そんな数々の歴代最高の世界記録たちだが、得てして世界記録とは度々更新されるものだ。 そうやって人類は進歩してきたわけだが、そこでひとつの疑問が生まれる。 果たして我々はどこまでこれらの記録を伸ばすことができるのだろうか? 人類が100m走を5秒で走ることが出来ないだろうことは言うまでも無いが、7秒台ではどうだろうか? それが無理でも、じゃあ8秒台なら? この本はそういった100m走やマラソン、パワーリフティング、水中息止めなどの競技において我々人類が到達し得るだろう究極のポイントを統計学・生理学的に分析したものある。 といっても複雑な計算が載っているわけではないので、数学がこれっぽっちもわからなくても十分楽しめます。 単純に、肉体の構造上どれぐらいの記録が出せるのか?といった好奇心をすごくくすぐられます。 内容とはあまり関係ないですが、途中で出てくる「統計的に我々は平均して1個の睾丸を持っている」という文章が衝撃的でしたw たしかにそうだ、でも全くもって意味のない数字だw

Posted byブクログ

2012/04/28

誰でも考えるし、議論すること。 それについて真面目に考えることを、日本の「いい大人」が、馬鹿馬鹿しい、と言うようなこと。 そこにきちんと向き合って突き詰めることができる国の文明度に、まだかなわないところは大いにある。 しかしその反面、平気で単位にマイルを使用する遅れた国、そんなア...

誰でも考えるし、議論すること。 それについて真面目に考えることを、日本の「いい大人」が、馬鹿馬鹿しい、と言うようなこと。 そこにきちんと向き合って突き詰めることができる国の文明度に、まだかなわないところは大いにある。 しかしその反面、平気で単位にマイルを使用する遅れた国、そんなアメリカ。 100m走は8.99秒。マラソンは1:57:58。 非常に多くのファクターを意欲的に計算に取り入れているが、説得力の無い唐突なパラメータもあり、鵜呑みにはできない部分もある。

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2012/02/11

ウサイン・ボルトの登場で、人類の100m走の限界記録が計算し直された。現在の試算では、人類の限界は9秒01らしい。

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2011/12/04

スポーツに絶対的な限界があるのだろうか。1000年先の未来でも人間が到達できない限界があるのだろうか、その限界は何処にあるのだろうか、という素朴かつ興味の尽きない話題を追求するというので期待度は自ずと高くなるよな。 まず最初に取り上げるのは陸上競技100mだ。過去の記録の更新速...

スポーツに絶対的な限界があるのだろうか。1000年先の未来でも人間が到達できない限界があるのだろうか、その限界は何処にあるのだろうか、という素朴かつ興味の尽きない話題を追求するというので期待度は自ずと高くなるよな。 まず最初に取り上げるのは陸上競技100mだ。過去の記録の更新速度からスポーツ統計学処理により算出すると2100年までに到達する記録は9.44秒だそうだ。それでは余りに味気ないので現在の最高を求めるために、北京五輪であの驚異の世界記録9.69を出したウサイン・ボルトを前提にして改良点を考える。 スタートが他の選手並に早かったと想定してマイナス0.07秒、追風1mの好条件と仮定して0.1秒、標高は上限の1000mとして0.06秒、ゴール前約20mを流していたのでそれを全力で走れば0.1秒。これで9.36秒は今現在のボルトが出せる最高記録と言え、これが将来の記録の伸びを予測する出発点となる。 そして生理学的に向上できる可能性を3.7%と見積もると上限は9.01秒となる。が、更にこの9秒の壁が真近にあるがゆえに、それを破る可能性が高い。故に8.99秒が限界というのが結論だ。 ん、ちょっと待てよ。数学的計算は味気ないと言いながら「最後の生理学的向上度3.7%」と一言で結論を出してお終いはないだろう。その「3.7%」の理由こそが知りたい部分じゃないか。余りにもあっさりとそこをやり過ごしていないだろうか。3.7%を上限とする肉体的上限は何がネックなのか、脚をより早く回転させるための筋肉の能力限界か、歩幅の限界か、身長が2mを超えるようなアスリートならどうなのか、という疑問には何も答えていないだろう。うーん、ちょっと疑問が湧く論理展開だ。 100m走に続いて取り上げるスポーツはベンチプレス、水泳、ゴルフのドライバーショット、ダンクシュート、水中息止め、ホームラン飛距離、マラソンとマイル・レースだが、どうも記録を争うスポーツとしては如何なものか、と思われる競技が多くどうも純粋に楽しめないな。各競技にまつわるちょっと面白い逸話などは楽しめるのだが、肝心の記録、限界への挑戦と言う事になると最後は100mのところにあるような「はぐらかし」にあう気分が抜けない。 恐らく数学的、生理学的には様々な理論があるはずなのだが読み物的にはそれらを紹介するには馴染みが悪いと考え省略したのかも知らないが、肩透かしは何とも期待ハズレ。ついでに未来の競技風景を描いた各章の最初にあるSF小説風読み物も個人的には好みではないところだ。

Posted byブクログ