トインビーとの対話 の商品レビュー
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「現代の良心」と謳われたトインビーについての恰好の評伝。 トインビーと友誼をあたため、日本に於けるトインビー研究の第一人者であった著者による最良の入門書。その生涯と文明論を立体的にわかりやすく解説している。終章で扱う日本との関係が興味深く、附録・資料は貴重なものといえる。 (付録) トインビーからの自筆メッセージ(「トインビー・市民の会」へ) 「改めて読むトインビー」—現代を読み解く鍵として— 「二十一世紀と生への選択」—トインビー生誕百二十周年に寄せて— (資料) トインビー年譜 著作文献・参考文献 「トインビー追悼」関係文献(日本)
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"人類は母なる大地を殺すのであろうか。それとも救うのであろうか。もし、かりに母なる大地を殺すなら、それ以後生き残ることはないであろう" -人類と母なる大地(オックスフォード大学出版局1976年)- つねに歴史の勝者ではなく敗者の側から創造的な意味を明かそうとし...
"人類は母なる大地を殺すのであろうか。それとも救うのであろうか。もし、かりに母なる大地を殺すなら、それ以後生き残ることはないであろう" -人類と母なる大地(オックスフォード大学出版局1976年)- つねに歴史の勝者ではなく敗者の側から創造的な意味を明かそうとした氏。 21世紀が第二の黙示録と警告される中、 人間の生きる意思と、生の選択のため、異なる文明間による世代を超えた絶え間ない対話により地球文明を確実に構築する事を訴えた氏。 歴史から何を汲み取り、どう開き、如何様につないで行くのか? 22世紀以後も人類の英知は繋がっていけるのか? その選択は、私達だけが選択できる事をよくよく心に刻み、日々の生活を展開していきたい。
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