アーティストのためのハンドブック の商品レビュー
本書は、アーティストが制作を続けていく上で、どのように不安に付き合っていくかを説明する本。 <前提> モーツアルトのような天才は、ほとんど存在しない。天才が誕生するのは、100年に1度かそれくらいである。 アート作品は、ごく普通の人によってつくられている。 そして、作品づくり...
本書は、アーティストが制作を続けていく上で、どのように不安に付き合っていくかを説明する本。 <前提> モーツアルトのような天才は、ほとんど存在しない。天才が誕生するのは、100年に1度かそれくらいである。 アート作品は、ごく普通の人によってつくられている。 そして、作品づくりには、学ぶことができる「技術」が含まれている。 <アーティストの不安(2つ)> ・自分自身に関する不安 ・他者からの評価に関する不安 <自分自身に関する不安> ・自分には、どれくらい才能があるのかという心配は、明らかな精神の無駄遣い。 ・才能とは、簡単にこなすこと。しかし、遅かれ早かれ、そう簡単に作業はこなせないという地点に到達する。 ・モーツアルトが才能があったとしても、制作について学んだゆえに、上達をした。 <他者からの評価に関する不安> ・理解されたいという欲求には、リスクがある。 ・自分の心に従って歩んでいくと、自分の作業が他者から理解されない可能性がある。 <私見> アーティストは不安を抱えながら制作を続けている。そしては、著者は、多くのアーティストが制作をやめてしまう状況をみてきた。 これからアーティストを目指す人、または現在進行中で活動を続けていく人に向けて、彼らがかかえている不安への付き合い方を解説している。 本書を読むだけで即効的に悩みが解決できるかどいえば、そうではない。 アーティストであれば、自分の作品が認められたいという承認欲求や、好きになってもらいたい(本書では、同意への欲求)が存在する。 そして、これらの欲求が満たされるかといえば、観客(他者)の評価である以上、簡単ではない。 結局のところ、自身の不安に対応するための特効薬のようなものはなく、自分の制作物に誠実に取り組むことの大切さを学ぶことができた本。
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アーティストの苦労、悩みの紹介。だが具体的解決法が書かれるわけではなく、「矜持でアーティストたれ」的な回答が多い。 2000年くらいに当時ベテランの写真家によって書かれたものなので、その古さ、偏りが大きい可能性がある。 普遍的かなと思えるアート制作の心構えも感じられるが、この2...
アーティストの苦労、悩みの紹介。だが具体的解決法が書かれるわけではなく、「矜持でアーティストたれ」的な回答が多い。 2000年くらいに当時ベテランの写真家によって書かれたものなので、その古さ、偏りが大きい可能性がある。 普遍的かなと思えるアート制作の心構えも感じられるが、この20年で劇的に変化した世界のパラダイムシフトと、それに対応する仕事が求められている界隈、例えば現代アートの世界からは疑問符がつきそうだ。
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この本に会えて嬉しい。 制作するのは孤独な作業。悩んでいる時に背中を押してくれるような言葉がたくさん詰まってた。これからたびたび読み返すことになりそう。
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB07736596
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アーティストがいかに制作と向かい合っていくか、考え方、態度そのほか諸々。 工芸とアートはどう違う?科学とは?アートの教育って?などなど。アーティストでなくても、アートを見る人にとっても得るものが多い。 個人的には科学は全ての事象を対象にし、アートはその一個を常に対象にする、とい...
アーティストがいかに制作と向かい合っていくか、考え方、態度そのほか諸々。 工芸とアートはどう違う?科学とは?アートの教育って?などなど。アーティストでなくても、アートを見る人にとっても得るものが多い。 個人的には科学は全ての事象を対象にし、アートはその一個を常に対象にする、という話が非常にすっと胸に入り、言葉にしてもらえてよかったと思えた。
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どんな風に作品を作るかは勝手だけど、だれかの励ましが欲しいとき、一人で作ってるときに手に取りたい本。
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アーティスト向けの自己啓発本。あとがきに「カフェで30分あれば読める」と書いてあるが自分には無理。哲学書のように何度も戻ってずいぶん遅読に。ただキレがよくて気持ちいい。「工芸は完璧を、アートは革新を目指す」「同意を求めると恐ろしい事になる」「芸術家が制作をやめてしまうのは次の努力...
アーティスト向けの自己啓発本。あとがきに「カフェで30分あれば読める」と書いてあるが自分には無理。哲学書のように何度も戻ってずいぶん遅読に。ただキレがよくて気持ちいい。「工芸は完璧を、アートは革新を目指す」「同意を求めると恐ろしい事になる」「芸術家が制作をやめてしまうのは次の努力も無駄に終わると確信したとき」「やめないためには制作してる友だちをつくろう」いっぱい付箋はったのでたいせつに保管します
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色々と参考になったけど、最初の1章だけで個人的には十分だったかなぁ・・・。後半はもっと具体的な話も聞いてみたかったかも。
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まるでルイス・ウェインのように…とまではいかないものの、アートに携わる友人が作品と心身に不調をきたし始めた。どないなものか…と、気になっていた折に出会った本。自意識との闘いは演技の技術を応用できないか。よりよい作品づくりのためのアプローチは門外漢からすれば大変興味深かったです。 ...
まるでルイス・ウェインのように…とまではいかないものの、アートに携わる友人が作品と心身に不調をきたし始めた。どないなものか…と、気になっていた折に出会った本。自意識との闘いは演技の技術を応用できないか。よりよい作品づくりのためのアプローチは門外漢からすれば大変興味深かったです。 訳者には大変申し訳ないのですが…とても読みづらかったです。原書の方を読んでみたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「より大きな疑問に取りかかるためには、山とある些細なことを習慣というものに任せられるようにならなければなりません」 「科学者のダグラス・ホフスタッターは、『頭に入れておくべきことは、科学とは出来事の集合に関することであって、特定の事例に関することではない』と記しています。アートはまったくその反対です。アートが取り扱うのは、どんなときも、ある特定の”岩”です」 「経験とは、瞬時に、そして簡単に、有効な場所を占有できる能力のことです」
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