どんな場面でも、自信をもって話せる本 の商品レビュー
人とコミュニケーションをする方法はネットが使えるようになって多様化してきたと思いますが、やはり、会って話すのが有効だと思います。以前に同じ時間を共有した友人は別にして、ビジネスで付き合う場合には、会って話すことの重要性は薄れていないと、25年になる社会人生活を通して実感しています...
人とコミュニケーションをする方法はネットが使えるようになって多様化してきたと思いますが、やはり、会って話すのが有効だと思います。以前に同じ時間を共有した友人は別にして、ビジネスで付き合う場合には、会って話すことの重要性は薄れていないと、25年になる社会人生活を通して実感しています。 この本は、32万人もの人に話し方教室で「話し方」を教えてこられた、金井氏によってかかれたもので、どんな場面でも応用が可能な話術を紹介しています。同じ内容を述べるにしても、誰が言うか、どのように言うかで、相手の感じ方が変わり、それにより相手に期待していたことも大きく変わります。 この本に書かれていることを自分なりに咀嚼して、ビジネスでもプライベートでも、より良いコミュニケーションができるように自分を高めていきたいと感じました。 この本から受け取ったメッセージは、3分間の間にしっかりと要領よく話せるようになる、ことです。3分の積み重ねが、長いスピーチに繋がる様ですね。 戦術としてすぐ使えそうだと思ったのは、原稿は文でなくキーワードで、スピーチ中に聴衆をどのように見るべきか、人間は心の中では言葉でなくイメージで考える、でした。 以下は気になったポイントです。 ・すべての基本は「三分間スピーチにある」という通り、三分話す力が身につけば、人前であろうと、会話であろうと簡単に応用できる(p5) ・話し方には精神面が大きな影響を及ぼす、いくら仕事の能力が優れている人でも、心の中で不安や悩みの問題を抱えていたら、それは発揮できない(p20) ・未知のものに対する警戒心、恐怖心が取り除かれるだけで、人は一瞬で変わることができる(p24) ・聞き手はそれほど真剣には聞いていない、と気軽に構えることも重要(p33) ・人前に立つことに慣れている人と、慣れていない人の差は、緊張感をうまくコントロールできるか、どうかにある(p40) ・気持ちを落ち着かせる有効な方法は、深呼吸(p41) ・慌てて声を出すと最後までその状態から抜けられない、自分のリズムをつかむためには、1つ間を置くこと。たとえば会場をちょっと見渡して、深深とお礼をする。頭を下げたところでちょっと止めて、ゆっくりと頭を上げる(p48) ・長時間の話は、内容自体が勝負、だが3分間スピーチはその短い時間で、言いたいことをすべて語りつくす必要がある。三分話す力がすべての話の基本(p61) ・聞き手が一番聞きたがっているのは体験談。人生体験は材料の宝庫(p68) ・話の上手な人は、たいてい「メモをとる習慣」がある(p71) ・主題は、漢字かな混じり文で20字以内にまとめることを徹底する(p89) ・最初の10秒は、その後の10分よりも大切、最初の10語は、その後の10万語よりも大切(p93) ・わかりやすい話とは、抽象→具体、具体→抽象、の繰り返し。大題、中題、小題、それぞれの項目の中で、最初に結論を述べてから話を展開すると説得力のあるプレゼンになる。(p102) ・原稿つくりは、話のポイント、キーワードだけを列挙して、あらすじを作り、それを覚えるようにする(p113) ・母音の発音がしっかりできていれば、全体の発音がとても綺麗になる。早口言葉は、母音のみで練習する。これらを腹式呼吸とともに行う(p121) ・自分の話を引き立てる4つの技術は、抑揚(声の高低、強弱、緩急の変化)、間(沈黙の時間)、際立て(大切なことを強く言う)、リズム(組み立てで盛り上げ)、である(p127) ・第一印象は、お辞儀で決まる。45度傾け、目線はつま先1メートル先(p155) ・会場の聞き手全体を見渡して話すのが良いが、はじめは、3点法(前列左、後列真ん中、前列右)をして、慣れれば5点法(4角プラス真ん中)にする(p163) ・言葉が最も大切なのは、言葉→心→体→能力となるから。体が反応することで能力まで左右されることになる(p182) ・人間は、心の中では言葉ではなく、イメージでものごとを考える(p194) 2014年10月25日作成
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