NHKスペシャル 日本人はなぜ戦争へと向かったのか 戦中編 の商品レビュー
読めば読むほど日本人のリーダーシップのなさに、決断力のなさ、無責任体制、自分の組織だけ大事、国民の死に対する痛みの鈍感を嘆く。現在の日本もこの流れにあるのだな。どうしたら転換できるのやら。
Posted by
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000815112011.html
Posted by
テレビ制作用ということもあるのだろうけど、とても分かりやすい語り口と明晰な切り口だ。 一方、ここで語られていることが一面的な事実という以上の真実なら、帝国憲法下の日本は、とても民主国家とは言えない。国民には情報がなく、政党は機能不全、軍と政府も国に対する責任感は感じられない。で、...
テレビ制作用ということもあるのだろうけど、とても分かりやすい語り口と明晰な切り口だ。 一方、ここで語られていることが一面的な事実という以上の真実なら、帝国憲法下の日本は、とても民主国家とは言えない。国民には情報がなく、政党は機能不全、軍と政府も国に対する責任感は感じられない。で、このシステムで必要なのは天皇の指導力ってことになってしまうが、それは発揮できるようにはなっていないし、第一そんな能力や資質があるはずもない。元老の踏ん張り頼みの国家だったわけだ。その元老がいなくなったのが昭和だったんだな。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2011年刊。◆アジア太平洋戦争中の国策決定(未決定かも?)の実相を、やや批判的な目で論じる。◆陸軍・海軍のセクショナリズム、国全体に目配せを利かせられるリーダーシップの欠如はこれまでもよく言われてきたことであり、過去研究のなぞりともいえる。◇しかし、中国・南方の占領地域における特殊法人・日系企業の暗躍、これら企業が軍人の天下り先となった点、あるいはそれらの利権・癒着構造は余り聞いたことがなく、新鮮であった。◇後者のネタ元であろう、大東文化大学の柴田善雅教授の著書は読んでみたい。
Posted by
「勝てない」「負ける」といえない戦争の専門家達が導いた破局。ジリ貧を怖れてドカ貧に陥った過程は東芝や東電、そして政治と変わらぬ風景。インパール作戦に辿りついた機能不全の組織が、シンガポール攻略を成し遂げた組織の数年後の姿かと思うと因果を語るむなしさにぶち当たります。
Posted by
【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=all&category-mgz=all&m...
【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=all&category-mgz=all&materialid=11102266
Posted by
なぜ日本人は、見込みのない戦争で自滅的な戦いに身をゆだね続け、立ち止まり引き返すこともなく、悲劇的な結末を迎えることになってしまったのだろうか~日本が戦争に突入していく状況に加え、戦争回避がかなわなかった状況を的確に分析した良書です。
Posted by
薄い本であるが、内容は重い。責任感、リーダーシップの欠如がもたらした大惨劇。戦争指導方針を決めるのに陸軍・海軍でこんなにも争いがあったとは。米英中といくさをしていたのではなく、陸海軍で争いが行われていた日本。見事な官僚文学で戦争指導大綱が作られていたとは知らなかった。3月11日と...
薄い本であるが、内容は重い。責任感、リーダーシップの欠如がもたらした大惨劇。戦争指導方針を決めるのに陸軍・海軍でこんなにも争いがあったとは。米英中といくさをしていたのではなく、陸海軍で争いが行われていた日本。見事な官僚文学で戦争指導大綱が作られていたとは知らなかった。3月11日とそれ以後の我が国政府の指導力の無さともたつきぶりは今に始まったことでは無いとよくわかった。一読を勧めます。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
東南アジアを占領して戦略物資を抑え、国力の拡充を図ってアメリカに対抗する。 無謀とはいえ、一応の論理的整合性でもって戦争に突入したはずなのに、始まってみると際限ない勢力の拡大、場当たり的な占領地の運営、作戦優先で輸送は軽視と、本当に勝つ気があったのか、不思議に思える。
Posted by
2011/12/30-2012/02/10 太平洋戦争でさえ、大河の一滴である。偶発的な出来事の結果として大悲劇が生まれた。船で川面だけを見ていると、静止している。時折、岸に目を遣るか我が身を岸に置くかをしないと見失う。 確固たる信念で引き起こされた悲劇でないことを知り...
2011/12/30-2012/02/10 太平洋戦争でさえ、大河の一滴である。偶発的な出来事の結果として大悲劇が生まれた。船で川面だけを見ていると、静止している。時折、岸に目を遣るか我が身を岸に置くかをしないと見失う。 確固たる信念で引き起こされた悲劇でないことを知り悲しさと人間の哀れさを感じる。
Posted by
- 1