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いまを生きるための思想キーワード の商品レビュー

3.6

20件のお客様レビュー

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2024/10/11

●●について知りたい!と、目的を持って読むならオススメだけど、時間潰しとして読むのには内容が難しく感じた。 ノート片手に読まないと、内容がうまく入ってこない。 哲学書としては良書である。

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2018/01/03

「高校生でもわかる」のかどうか、疑問ではある。ただこの疑問をツッコミどころとするのは筋違い、著者のこれまでの出版物などをリーダーズダイジェスト的な色合いで一冊にまとめた感じでスピード感があって面白い。 『高校生でもわかる(かもしれない)仲正昌樹』というのが適切か。最初に読む仲正昌...

「高校生でもわかる」のかどうか、疑問ではある。ただこの疑問をツッコミどころとするのは筋違い、著者のこれまでの出版物などをリーダーズダイジェスト的な色合いで一冊にまとめた感じでスピード感があって面白い。 『高校生でもわかる(かもしれない)仲正昌樹』というのが適切か。最初に読む仲正昌樹としては良い本だし、最初に読むとすると『今こそアーレント』かこれだと思う。

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2015/12/07

どこかで耳にしたことがあるけど、よくよく考えると曖昧だなぁ、と思うようなワードを新書にしてはしっかりと解説している良著 テレビに出ているコメンテーターなどがいかにいい加減に言葉を使っているかがなんとなくわかる。 理系でもわかりやすく読めます。

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2014/08/23

現在、信頼できる知性の一人である仲正さんの著作であって、さすがにレベルが高い。論旨が明快でわかりやすく、概念を多面的に知ることができる。良書。

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2013/08/31

中央法の入試で動物化の項が出されていて、感動してしまった。受験後すぐ購入。大学生になって何度も読んでいる。名前がライトなので中身も薄そうだが、そんなことはない。文系のみならず理系の人も読んでもいいだろう。文系生はここらへんまで知っているか知らないかでは議論の質が全然違うのでこの本...

中央法の入試で動物化の項が出されていて、感動してしまった。受験後すぐ購入。大学生になって何度も読んでいる。名前がライトなので中身も薄そうだが、そんなことはない。文系のみならず理系の人も読んでもいいだろう。文系生はここらへんまで知っているか知らないかでは議論の質が全然違うのでこの本でもなくてもいいのでここらへんまでは知っておいて欲しい(結構切実に) 筆者にはどちらにも偏らないでいようという様子がなく、冷静にキーワードに沿って説明をしつつ、さらっとつっこんで自分の意見もいやらしくない程度に入れてくるスタンスが好きだ。

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2013/07/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

QOL(Quality of Life)とSOL(Sanctity of Life:生命の神聖さ)の対立は、自由の中核である自己決定を尊重する考え方と、キリスト教の教えを忠実に生きようとする考え方のいずれもが強く根付いている、アメリカの道徳文化の特徴を凝縮しているように思われる。 【動物化】p102 アレクサンドル・コジェーヴ「動物化論」:「人間」の欲望は、「他者の欲望」を欲望する、他者志向的な性質を持つ。 Cf. ヘーゲル「承認」 ポスト「人間」の二つの可能性としての「動物(eg. American way of life)vs. スノビズム(日本の能楽、茶道、華道、武士道etc) 【スローターダイクの「人間性=教養Humanitas」】p109 言葉の魔力によって人間という元々残虐な性質を持った動物を飼い慣らし、ポリス(=政治的共同体)という枠の中で禁欲化させる術。 【イマジナリーな領域への権利】p169 アメリカのポストモダン系法哲学者ドゥルシラ・コーネル「イマジナリーな領域への権利 right to the imaginary domain」:「自己決定」のための基礎としての「自己」自身を再想像する(メタ)権利である。

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2013/04/21

「無論、各人の経験の仕方によって共感に偏りが出る恐れはあるが、経験が豊富になるにつれ、特定の立場に囚われる度合いが少なくなり、より非党派的=公平(impartial)な見方ができるようになる。」 正義、善、承認、労働、共感、暴力の項が、私には面白く感じられた。 特に、労働では、...

「無論、各人の経験の仕方によって共感に偏りが出る恐れはあるが、経験が豊富になるにつれ、特定の立場に囚われる度合いが少なくなり、より非党派的=公平(impartial)な見方ができるようになる。」 正義、善、承認、労働、共感、暴力の項が、私には面白く感じられた。 特に、労働では、「報酬を得るための労働」と「承認を得るための労働」について分かりやすく書かれており、考えが少し深くなった気がする。

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2013/05/06

[2013-1-13] kindleで1回目読了。とても面白かった。 詳細はkindleのメモ参照。 特に面白かった章は「所有」と「動物化」。 1. 「所有」 ・ロックの[労働→所有論] =労働による加工。これによる「固有性の注入」が「所有」の根拠。 →もっとも固有化作用の限界...

[2013-1-13] kindleで1回目読了。とても面白かった。 詳細はkindleのメモ参照。 特に面白かった章は「所有」と「動物化」。 1. 「所有」 ・ロックの[労働→所有論] =労働による加工。これによる「固有性の注入」が「所有」の根拠。 →もっとも固有化作用の限界はどこ?どこまでの「固有化」が所有を根拠づける?というノージックの疑問。 ←これを土地を例に検討。定住して生活する農耕民族と移住を続けて生活する狩猟民族とに土地所有権の帰属に違いがでてくるのでは? ←本書ではロックの[労働=所有]は農業のための土地所有を前提としているとする。 =「定住」を前提とすると、最初に開墾した者に同じ土地を耕作させ続けることがその「農業共同体」にとって都合がよい。 ⇒都合がよいかどうか、これが「権利」の帰属の決定要因。 ■再読する本 ⇒「新民法体系」の物権法(加藤雅信)p321以下参照。 ※入会権も。 2. 「動物化」 ・自由主義の勝利=「歴史(大きな物語)の終焉」 →理想の消失=ポストモダンの現状 →ヘーゲルにいう承認のための「闘争」の消失=「人間の本質」の喪失 ・コジェーヴによる「ポスト人間」の2つの可能性 ①動物化するアメリカ人 ②スノビズムを追及する日本人(形式美・様式美の追求) ■再読する本 ⇒「物語消滅論」(大塚英志) ⇒「動物化するポストモダン」(東浩紀)

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2012/05/15

帯には「高校生にもわかる」とありますが、旧制高校の間違いだと思います。入門書としてはどうなんでしょう。歯ごたえあります。21の政治哲学・倫理学系の術語(述 語ではない)集です。承認、所有、共感、自己責任など、面白い。

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2012/03/31

現代思想を語る上で重要となるキーワードを著者が説明するという切り口の書。正義、労働、責任など一冊でまとめきれるはずのないキーワードを歴史、語源から読み解き、現代と照らし合わせている。 こういったテーマを広く知る上では適したものであるのでは…。

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