人類は衰退しました 新装版(1) の商品レビュー
作品名はあえて伏せさせてもらうが名作アドベンチャーゲームのシナリオライターとして有名な田中ロミオ氏による小説作品。わたしはアニメ化された本作も見たことがないので作品の世界観に触れるのは初めてだった。 人類が衰退する中で新たに台頭してきた新人類は争いをしない、お腹も空かないちっち...
作品名はあえて伏せさせてもらうが名作アドベンチャーゲームのシナリオライターとして有名な田中ロミオ氏による小説作品。わたしはアニメ化された本作も見たことがないので作品の世界観に触れるのは初めてだった。 人類が衰退する中で新たに台頭してきた新人類は争いをしない、お腹も空かないちっちゃな妖精たち。そんな妖精たちの織りなす生活はときにのんびり、ときに急速といったマイペースなものであった。 妖精さんたちの一つ一つの言動がとても可愛らしく、まるでそうお人形遊びをしているかのよう。そのような可愛らしい妖精さんたちと触れ合うかつての人類である「わたし」はそのセカイの観測者であるとともに、そのセカイを分岐させ影響を与える上位存在たるものにも感じた。観測者の影響によりセカイが分岐するというと15年前ほど、2010年代に流行した世界線系のループ作品を彷彿とさせる。そういえばこういったほのぼのさは2000年代の日常系作品らしさも感じる。 ほのぼのとした暖かい世界観にも「なぜ人類は衰退したのか」「なぜ妖精さんたちは現れたのか」などといったさまざまな伏線が張られている。作者の作家性にも注目しながら観測者である「わたし」をさらに観測する「読み手」といった構造を楽しみながらこの世界の秘密をこれからも知っていきたいと思った。
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audibleで聴読。アニメで面白いと思ったので読んだ。音声がついているので、アニメのような主人公の可愛らしい声や妖精さんの子供っぽい声がはまっていて、オーディオドラマのようだった。
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人類最後の学校が閉校するほどに衰退した世界で、「人間」と入れ替わりで大きく繁栄した「妖精さん」を主人公が観察する内容。 妖精さんは人間よりもはるかに高度な技術と能力を持つが、集中力が散漫で物事を長期間継続できない。また、面白いことに集まるなどの習性を持つ。一晩でゴミ山を未来的な都市にしてしまったり、地球の生物史を自律するペーパークラフトで再現する試みをするあたりはもう笑うしかない。 ライトな文体でヘビーな内容を取り扱う差が面白かった。
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(一昔前の?)美少女ゲーム界隈で知らない人はほぼいないだろう有名ライター、田中ロミオ氏のラノベデビュー作。『デート・ア・ライブ』を読了したので、次のラノベ枠として読み始めることに。 人類が衰退し、新しい人類(?)である"妖精さん"が取って代わった世界。主人公...
(一昔前の?)美少女ゲーム界隈で知らない人はほぼいないだろう有名ライター、田中ロミオ氏のラノベデビュー作。『デート・ア・ライブ』を読了したので、次のラノベ枠として読み始めることに。 人類が衰退し、新しい人類(?)である"妖精さん"が取って代わった世界。主人公は、人と妖精さんとの間を取り持つ国際公務員である"調停官"となり、故郷のクスノキの里に帰ってきた一人の女の子。昔は重要な役職であった調停官も、妖精さんとのトラブルもほとんどなくなり、人類も衰退してしまった今となっては立派な閑職。楽な仕事ということで就いたものの、あまりにもやることがない。とりあえず近くに住まう(?)妖精さんに挨拶へ向かうが―――。 身長10cmくらいで、「楽しいこと」と「お菓子」が大好き。高い知能と技術を持っており、たくさん集まって「楽しいこと」を始めると、とんでもない技術で色々なものを作り上げてしまうが、物忘れが激しく冷めやすいのか、作り上げたものをほっぽってあっという間に離散。恐怖を覚えると失禁し、防衛本能で(文字どおりに)丸くなる。不思議な不思議な妖精さん。 そんな妖精さんと、調停官である主人公の女の子の交流を描いたほのぼのファンタジー。「人類はなぜ"衰退"したのか?」、「その頃に現れ始めたという妖精さんとは一体?」などなど、気になる点はたくさん。これからどんなストーリーが展開されるのか楽しみだ。
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再読。とても面白い。ああ、いいなあと登場人物を羨む体験は久しくしていなかった。思えば自分の原初の読書体験もそんな部分が大きかったかもしれない。ラノベということで挿絵もあり、キャラクターの外見が分かりやすかった。こうすることで読者が作者から遠くなり、時々オエッとなるようなキャラ臭さ...
再読。とても面白い。ああ、いいなあと登場人物を羨む体験は久しくしていなかった。思えば自分の原初の読書体験もそんな部分が大きかったかもしれない。ラノベということで挿絵もあり、キャラクターの外見が分かりやすかった。こうすることで読者が作者から遠くなり、時々オエッとなるようなキャラ臭さが抜けるのかなと思う。それと読みやすい文章ではあったが結構知らない日本語が多くて語彙力高いなあと思った。
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audibleで再読 シリーズのラストを知ったうえで改めて読むと、違った視点で楽しく読める。妖精さんの可愛らしさとブラックジョークの掛け合いのテンポが良い。
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「単純に言えば、妖精はたくさん集まると面白いことをおっぱじめる、ということだ。 人間以上の知性とリソースと効率と情熱を総動員してな」 ゆっくりと人口を減じ、科学技術も失われ、都市は放棄され、生活圏も縮小し、今にも消え去ろうとしている、人類。 そして、引退したヒトは、地球人類...
「単純に言えば、妖精はたくさん集まると面白いことをおっぱじめる、ということだ。 人間以上の知性とリソースと効率と情熱を総動員してな」 ゆっくりと人口を減じ、科学技術も失われ、都市は放棄され、生活圏も縮小し、今にも消え去ろうとしている、人類。 そして、引退したヒトは、地球人類の座を彼ら「妖精さん」に明け渡した。 という、「人類は、衰退しました」。 ほのぼの終末モノと言うことで「ヨコハマ買い出し気候」かと思いましたが「ねこめ~わく」の方でした。 小さくて可愛い生き物達はヒトが大好きで、ヒトの状況はとても寂しい物ですが、悲壮感はありません。 なにしろ後を継ぐ者たちがいるのですから。と言うと、ほら一緒。 主人公は、ヒト最後の学校を卒業した「わたし」。 卒業後の進路を、妖精とヒトの仲立ちをする「調停官」に求めて故郷に戻ってきたところから始まります。 妖精さんを捕まえて名前を付けたら女神に祭り上げられたり、妖精さんが一夜にして未来都市と巨大ロボを作り上げたりする第一話と、 妖精さんが折り紙で光合成原核生物を作ったら 進化しちゃって大変…?な第二話で構成されています。 二話目のオチは、SukosiFusigiな感じでとても良かったです。 内容の薄い、ただのほのぼのかと思っていたので予想外に当たりでした。 ヒト以上の知性を持った後継種族が、ぽやんとした子供もみたいな妖精、というのも面白い。 続刊にも期待です。 「にんげんさんだー」「うおー」「まじなのです」「ちかよってもへーき?」「おこられない?」「これからどーなってしまうのかー?」「あやー」「おおきいですー」「ごぼてんすきです?」「ひえー、ひえー」「のっけてくださいー」
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アニメの途中から見て良かったので、原作も読んでみたが、アニメ同様に読み心地が良かった。原作の雰囲気を上手くいかして映像化していたんだなあと再確認。
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タイトルは聞いたことがありつつも読んでいなかったが、アニメOPを聴く機会があり心に残ったので原作に挑むことにした。アニメは多分その後に。 前知識ゼロで読みだしたためこの先どうなるか全く分からないけど、1巻読んだ段階だと世界史のパロディみたいに原始時代から現代までを追いかける...
タイトルは聞いたことがありつつも読んでいなかったが、アニメOPを聴く機会があり心に残ったので原作に挑むことにした。アニメは多分その後に。 前知識ゼロで読みだしたためこの先どうなるか全く分からないけど、1巻読んだ段階だと世界史のパロディみたいに原始時代から現代までを追いかけるパロディみたいになるのかな?と感じた。高校世界史の教科書とユーモアと皮肉でトッピングしたような面白さ。 妖精というド直球のファンタジーはあるけれど、それを科学的に見つめる祖父の存在。SF、それに付随する哲学臭さも併せ持つ、(自分が読んだ)2000年代後半のライトノベルの馨りが鼻腔をくすぐる。 2010年前後のラノベへのノスタルジーに陥ってしまいそうだけど、ノスタルジーに留まらない何かをこの作品から受け取ることができたら嬉しい。
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高度に発達した文明華やかなりし時は去り、人類はゆっくりとした衰退期を迎えていた。その人間たちに代わって、地球の「人類」の名を与えられているのは、妖精さんたち。彼らの生態は旧人類の常識とは隔絶している。そんな時代に、今や新旧人類の間を取り持つ機関となった国連の調停官として、主人公の...
高度に発達した文明華やかなりし時は去り、人類はゆっくりとした衰退期を迎えていた。その人間たちに代わって、地球の「人類」の名を与えられているのは、妖精さんたち。彼らの生態は旧人類の常識とは隔絶している。そんな時代に、今や新旧人類の間を取り持つ機関となった国連の調停官として、主人公の「わたし」は故郷のクスノキの里に帰ってきた。調停官事務所の所長である祖父の下、妖精さんたちとの交流が始まる。 1巻には、「妖精さんたちの、ちきゅう」、「妖精さんの、あけぼの」を収録。 友人に薦められて読んだのだけど、だんだん引きこまれていって、途中から最終巻までは一気に読んでしまった。独特の世界感。イラストも良い。
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