渋松対談 青盤 の商品レビュー
回を重ねる毎におっさんネタに磨きが掛かり円熟の境地に達してきた渋松です。また、ここでは驚くべき渋松の秘密が告白されていますw
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「ミュージック・ライフ」、「新譜ジャーナル」、「ミュージック・マガジン」、東郷かおる子、星加ルミ子、中村とうよう、今野雄二・・・・・。洋楽やロックが光り輝いていた時代の啓蒙雑誌・名物評論家たちだが、今や廃刊になりそして一線を退き、また最近は鬼籍に入るニュースを耳にするようになった...
「ミュージック・ライフ」、「新譜ジャーナル」、「ミュージック・マガジン」、東郷かおる子、星加ルミ子、中村とうよう、今野雄二・・・・・。洋楽やロックが光り輝いていた時代の啓蒙雑誌・名物評論家たちだが、今や廃刊になりそして一線を退き、また最近は鬼籍に入るニュースを耳にするようになったが、奇跡のごとくその時代から未だに生き延びているのが雑誌「ロッキング・オン」と渋谷陽一だ。 正直言って高校生のころにそれらの雑誌で最も読んでいなかったのが「ロッキング・オン」であり、未だに何がロッキング・オンを生き延びさせてきたのかは判らない。 唯一、言えるのは渋谷陽一が一番軽かったということだ。その軽さを芸の域にまで昇華させたのが、同誌の35年に及ぶ名物コラム、渋谷陽一本人と「ロッキング・オン」創刊当時の仲間である松村雄策による対談をまとめた「渋松対談」だ。来日外タレ取材の裏話、会社(社長)ネタ、時事ネタ、自虐ネタ、回顧ネタ、親父ネタ満載のお笑いコラムだ。 高卒で英語の出来ない自らを「英語のわからない英文評論家」とお道化、松村はビートルズ、渋谷はツェッペリンが有ればゴキゲンだし、クイーン人気の秘密を、日本人向けメロディ・ラインで音の重なりが重厚だからとしながらその本質は「日本人は重たい布団で寝ると落ち着くから」と看破し、マドンナのコンサートの感想は「無駄に背中の筋肉がついていた」とまとめる。今や絶滅生存危惧種であるロック評論家として人間国宝を狙いながらも、行き着いたのはお笑いロック芸人。 尚、赤盤・青盤共通の前書き(渋谷)と後書き(松村)にロッキング・オン新入社員も聞いて目が点になる渋松対談の「秘密」が書かれているが、其れはここでは明かさないようにしよう。ホントに驚くぞ。
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