ラオスにおける国民国家建設 の商品レビュー
勉強することも労働です、というのは良いスローガンだな。 ラオスではいまだに国有部門が経済において主導的役割を果たしている。国有企業の存在が欠かせない。国家にとっても企業にとっても配当ではなく税のメリットが大きく、歳入増につながる可能性が高い。
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現代ラオスの政治経済の変化を「チンタナカーン・マイ(新思考)」という、紋切り型の視点からではなく、より広い歴史的な視点から位置づけている。 曰く、ラオスはフランス植民地・独立戦争・ベトナム戦争といった分裂状態から、国民国家の建設を終え、貧困削減という新たなテーマに乗り出している...
現代ラオスの政治経済の変化を「チンタナカーン・マイ(新思考)」という、紋切り型の視点からではなく、より広い歴史的な視点から位置づけている。 曰く、ラオスはフランス植民地・独立戦争・ベトナム戦争といった分裂状態から、国民国家の建設を終え、貧困削減という新たなテーマに乗り出しているだけで、社会主義の理想が捨てられたわけではないとのこと。 ラオス経済の変化、ラオス人民革命党と政府との関係、国営企業の商業化、国際援助との関わり方など、ラオスの政治経済に興味を持つ人にとっては非常に良書だと思う。
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