水晶玉は嘘をつく? の商品レビュー
3作目。 最初の頃のガチガチな感じに比べれば、だいぶ読みやすくなってる気がした。 ちょっとだけ、ちょっとだけフレーヴィアの聞き込みに行く順序が、ピンとこなかったかな。 ゆるくなってきてて良いのか、つめが甘くなってきてるのか。 ポイントが、ひとりで向き合ってた化学 から、家族へ...
3作目。 最初の頃のガチガチな感じに比べれば、だいぶ読みやすくなってる気がした。 ちょっとだけ、ちょっとだけフレーヴィアの聞き込みに行く順序が、ピンとこなかったかな。 ゆるくなってきてて良いのか、つめが甘くなってきてるのか。 ポイントが、ひとりで向き合ってた化学 から、家族への移動がおおきかった巻かもしれない。 月の満ち欠け、ってどういうことだったのかなぁ・・・。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
少女探偵フレーヴィアのシリーズ第3弾。今回は先の2作品に比べると、残念ながらやや見劣りがするという感を免れない。70歳を過ぎてからの作家デビューだったので、このあたりで持っていたアイディアを出し尽くしてしまったのか、はたまた一時的なスランプか。後者であることを願うのみ。今回の最大の難点は、(そして、それはこのシリーズ最大の特徴でもあった)フレーヴィアの化学による事件の解明が十分に生かされなかったことに尽きる。いずれにしても現在、翻訳があるのは後1巻を残すのみなので、最後の巻は大輪の花で飾って欲しいものだ。
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謎解きを楽しむというより、フレーディアの観察日誌と行ったかんじか。しかし、フレーディア頭でっかちで周りが見えていないキャラなのでは。
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解説ではだいぶん姉達が擁護されてたけど、それでもやっぱりフレーヴィアの味方をしてあげたいなぁと思う3作目でした。 姉は姉達で既に自分の居場所を確立していますし、母親のぬくもりを知ってるのはかなり重要だと思う。 フレーヴィアは大人っぽい思考しててもまだまだ揺らぐ年頃の上に、家がこれ...
解説ではだいぶん姉達が擁護されてたけど、それでもやっぱりフレーヴィアの味方をしてあげたいなぁと思う3作目でした。 姉は姉達で既に自分の居場所を確立していますし、母親のぬくもりを知ってるのはかなり重要だと思う。 フレーヴィアは大人っぽい思考しててもまだまだ揺らぐ年頃の上に、家がこれからどうなるか分からないものね。 とはいえ、1作目でもなんだかんだお姉ちゃんが助けてくれるのだけど! あと今回は、子供らに比較的距離を置いてる父親と、ちょっとは近づけたのかなと。 薪置きの件は子供故の詰めの甘さだったのかしらん。 月の満ち欠けはその事だったのかな?
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11歳の女の子フレーヴィアが活躍するミステリ。 シリーズ3作目。 フレーヴィア・ド・ルースは、村から離れた歴史ある館に住む三姉妹の末っ子。 家では、大伯父が遺した化学実験室で、研究する早熟な少女。 自転車のグラディスを駆使して、近辺を走り回る情報通でもあります。 お祭りの日、...
11歳の女の子フレーヴィアが活躍するミステリ。 シリーズ3作目。 フレーヴィア・ド・ルースは、村から離れた歴史ある館に住む三姉妹の末っ子。 家では、大伯父が遺した化学実験室で、研究する早熟な少女。 自転車のグラディスを駆使して、近辺を走り回る情報通でもあります。 お祭りの日、ジプシーに占って貰っているときに蝋燭を倒してしまい、テントが炎上。 責任を感じて、ジプシーの老婆フェネラの馬車を、家の敷地内に案内します。 ジプシーの馬車の内部は意外にきちんとしていて、心地良く過ごせるようになっていました。 ところが、案内した場所は何やら因縁がある土地だったらしい。 翌朝、フェネラが頭から血を流して倒れている所を発見、病院に通報。 のちにフェネラの孫の少女ポーセリンがやって来たのを、こんな所にいては危ないと、自分の部屋に連れ帰ります。 化学実験室では、料理も出来るのでした。 孤独がちなフレーヴィアは内心、友達になりたいんですね。その気持ちが切ない。 母を早くなくし、父はそれ以来、趣味の切手蒐集の世界に閉じこもりがち。 家庭教師さえ来なくなった今、家は無法地帯と化している。 17歳の長姉フィーリーは美容に夢中。13歳のダフィは本の虫。 フレーヴィアとは姉たちは何かとやり合っていて、フレーヴィアは時にはショックを受けることも。 フレーヴィアの視点からすると、横暴な姉たちですが… フレーヴィアがあっさり2行ほどで書いてあるイタズラや復讐が原因なのは間違いない。 はしっこい妹を何とか押さえつけようと頭を捻ってるのでしょう。 フレーヴィアの聞き込みの過程で、母親が頼んだままになっていた肖像画が登場するのも印象的。 11歳のまま、殺人事件に3度も遭遇するとはいかがなものかと思わないでもないけど、思春期前の11歳だからの面白さもあるしねえ… どのへんでまとめるつもりなのかな?
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フレーヴィア・シリーズ第三作。愛情に飢えた孤独な女の子の友情と別れの物語。今回もフレーヴィアは警察に先んじて現場荒らしという暴挙を(笑)。散々捜査をひっかき回し、重要証言は最後の謎解きまで報告しないという、はた迷惑なこども探偵なのでした。 それにしてもこれを読むと、“「お姉さん(...
フレーヴィア・シリーズ第三作。愛情に飢えた孤独な女の子の友情と別れの物語。今回もフレーヴィアは警察に先んじて現場荒らしという暴挙を(笑)。散々捜査をひっかき回し、重要証言は最後の謎解きまで報告しないという、はた迷惑なこども探偵なのでした。 それにしてもこれを読むと、“「お姉さん(または妹)がいるっていいね」と言われると姉妹のいる人たちの多くが渋い顔で否定するという現象”が説明できそうな気がする…。姉たちとの抗争も相変わらず派手でエグいです。
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化学オタク少女フレーヴィアシリーズ3作目。 街のお祭りでジプシーの占い師の老婆と知り合ったフレーヴィアは、少なからぬ因縁も知り自宅敷地内でのキャンプに招く。その老婆のことが気になった彼女は夜様子を見に行き、幌馬車の中で頭を殴られ意識不明な老婆を発見する。フレーヴィアの機転により一...
化学オタク少女フレーヴィアシリーズ3作目。 街のお祭りでジプシーの占い師の老婆と知り合ったフレーヴィアは、少なからぬ因縁も知り自宅敷地内でのキャンプに招く。その老婆のことが気になった彼女は夜様子を見に行き、幌馬車の中で頭を殴られ意識不明な老婆を発見する。フレーヴィアの機転により一命を取り留めた老婆には一人の孫娘がおり、その少女が警察の連絡でやってくる。彼女とあったフレーヴィアは、ポセイドンの雑煮つるされた死体を発見する。そして、フレーヴィアとその少女は奇妙な距離感を保ちつつ、事件の解決に精を出すことになる。 親、姉妹、友人(?)との愛憎入れ混じった関係に悩みながらのフレーヴィアの様子がほほえましくもあり、一方周りにいたらと想像すると恐ろしくもある。
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フレーヴィアは自分が起こしたアクシデントでテントを消失したジプシーを、自宅近くの林に招待することに。 その夜自宅には男が侵入し、さらには件のジプシーが襲われて大怪我をしてしまう。 フレーヴィアは警察に邪魔にされながらも、持ち前の好奇心で捜査に乗り出す。 科学大好き少女探偵3作目...
フレーヴィアは自分が起こしたアクシデントでテントを消失したジプシーを、自宅近くの林に招待することに。 その夜自宅には男が侵入し、さらには件のジプシーが襲われて大怪我をしてしまう。 フレーヴィアは警察に邪魔にされながらも、持ち前の好奇心で捜査に乗り出す。 科学大好き少女探偵3作目。 読んでる自分が中だるみ。 しかし相変わらず伏線の回収がお見事。 謎解きも楽しかった。 この元気で無鉄砲でこまっしゃくれて生意気な少女が、周りの愛情に気づいてくれる日を待ちわびている。 でないと、フレーヴィアが語り手になっている地文がどうにも切なくて。
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化学好きな11歳の少女フレーヴィアのシリーズ3作目。まだ幼い頃に母ハリエットを亡くし、姉たちからお前は取り換えっ子だとかハリエットはあんたなんか好きじゃなかったとかの意地悪をされる。フレーヴィアは黙って耐えたりせず化学の知識を使って仕返しをする勝気な子だけれど、母親の記憶がほとん...
化学好きな11歳の少女フレーヴィアのシリーズ3作目。まだ幼い頃に母ハリエットを亡くし、姉たちからお前は取り換えっ子だとかハリエットはあんたなんか好きじゃなかったとかの意地悪をされる。フレーヴィアは黙って耐えたりせず化学の知識を使って仕返しをする勝気な子だけれど、母親の記憶がほとんど無いこと、父は自分の悲しみでいっぱいであまりかまってもらえないこともあり、孤独感を抱える複雑な子ども。周りは大人ばかりで同世代の友達はおらず、一番の親友は愛用の自転車グラディス。ヒューイット警部補を真面目にライバルとみなしつつも、警部補の奥さんへは純粋に憧れ、すぐバレるのに真剣に考えて姉に仕返しする子どもっぽいところもあるのに、周囲の大人たちの性格を冷静に把握して自分のほしい情報を集めて分析して正しい答えを導く大人顔負けの聡明なところを併せ持っていて、この子の性格がこのシリーズの一番の魅力です。ドガーは相変わらず静かに優しく味わい深く、ダービー医師もなかなかいい人。意地悪なだけという感じだった姉オフィーリアとダフィにもそれ以外の一面もあることも描かれ、今後が楽しみです。事件と謎ときもきちんと背景が整えられており、満足。面白かったです。
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