バスティーユの陥落 の商品レビュー
・パスティーユ陥落が最大の見せ場なのだけど、物語はその前後が読みどころ。(巻末の解説が篠沢教授なのも感慨深い) ・ミラボー、ロベスピエール、デムーラン、目的は有るところまでは一致しているが、思惑は異なっていて、そして、誰の思惑通りにも革命は進んでいないところが面白い。 ・自分の思...
・パスティーユ陥落が最大の見せ場なのだけど、物語はその前後が読みどころ。(巻末の解説が篠沢教授なのも感慨深い) ・ミラボー、ロベスピエール、デムーラン、目的は有るところまでは一致しているが、思惑は異なっていて、そして、誰の思惑通りにも革命は進んでいないところが面白い。 ・自分の思惑を超えて流されながら自身の虚像が肥大化していくデムーラン、終盤ではミラボーにも転機が訪れそう。先が楽しみ。
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解説:篠沢秀夫 グレーヴ広場◆略奪騒ぎ◆市政庁◆直談判◆武器をさがせ◆バスティーユ◆苛立ち◆走れ◆突入◆バリケード◆総決起◆援軍◆白旗◆革命か、暴動か◆誰の勝利か◆敗者◆革命なったというならば◆さらば、貴族よ◆人権宣言◆王の拒否権◆新たな危機◆パレ・ロワイヤル再び◆なにかしないと...
解説:篠沢秀夫 グレーヴ広場◆略奪騒ぎ◆市政庁◆直談判◆武器をさがせ◆バスティーユ◆苛立ち◆走れ◆突入◆バリケード◆総決起◆援軍◆白旗◆革命か、暴動か◆誰の勝利か◆敗者◆革命なったというならば◆さらば、貴族よ◆人権宣言◆王の拒否権◆新たな危機◆パレ・ロワイヤル再び◆なにかしないと◆女たちの理屈◆ヴェルサイユ行進◆珍客◆親切◆女たちの勝利◆絶望◆密使 著者:佐藤賢一(1968-、鶴岡市、小説家)
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一巻二巻と心地よく読めたので、三巻が待ち遠しかった。ミラボーからデムーランに主人公が映るのかと思いきや、デムーランは主人公たりえない。むしろ彼女に気圧されてるしwロベスピエールもおどおど塩飽なったけど、主導権握るような感じはまだない…
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いよいよ革命は民衆をも巻き込んだ壮大で、後戻りのできないものへと変化していく。ヴェルサイユ行進の成功は、国王一家、そして議会をパリに引きずりだす。これらから先この革命はいかにとめるのかミラボー、しかし歴史の結果からわかることはそれはかなわなかったこと。そしてロベスピエールが向かう...
いよいよ革命は民衆をも巻き込んだ壮大で、後戻りのできないものへと変化していく。ヴェルサイユ行進の成功は、国王一家、そして議会をパリに引きずりだす。これらから先この革命はいかにとめるのかミラボー、しかし歴史の結果からわかることはそれはかなわなかったこと。そしてロベスピエールが向かう先も… 革命が複雑化し、さまざまな想いが交錯していくようになり、これからが目が離せなくなる。
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ミラボーという人物がよくわかる3 革命が迷走してるので、少しだらけてしまうけど、バスティーユの場面は迫力満点
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20131218読了。 知識不足により、どこまでが史実なのか判断できないのだが、大まかな流れは変わらないだろう。 ミラボーのずば抜けた洞察力と雄弁さに驚く。
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進み具合が緩慢で面白みに欠ける。長編小説だから、ちょっとつまらない巻があるのは致し方ないのかもしれない。その中で面白かったのは「19ー人権宣言」の章。とてもわかりやすく解説してあって、読んでてワクワクした!
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ようやく3冊目。しばらく間が空いてしまったのでちょっとストーリーを忘れつつあり。 バスティーユ陥落、人権宣言、ベルサイユ行進とフランス革命の初期のメインイベントが目白押しの一冊。 面白いのは、この時点では、誰もが立憲君主制を考えていて、王の処刑なんて夢のまた夢、と考えているところ...
ようやく3冊目。しばらく間が空いてしまったのでちょっとストーリーを忘れつつあり。 バスティーユ陥落、人権宣言、ベルサイユ行進とフランス革命の初期のメインイベントが目白押しの一冊。 面白いのは、この時点では、誰もが立憲君主制を考えていて、王の処刑なんて夢のまた夢、と考えているところ。歴史の顛末を知っている現代人ではこの部分を忘れて、王制廃止=革命と思ってしまうのだけれど、絶対王政、王権神授説なんかがあった時代には、王の処刑なんてありえないというのがスタートなのは当然だな、と改めて思った。 ミラボーに絶大な信頼を寄せていたロベスピエールとの間にも隙間風が吹き始めて嵐の予感を感じさせる。ベルサイユ行進のスタートが、結婚話のもつれから始まるのは小説ならではの面白さ。
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バスティーユ襲撃~ヴェルサイユ行進まで。 人権宣言は当時の封建社会からすれば画期的なことではあるが、だからといって実生活に直結するわけもなく、それがヴェルサイユ行進へと繋がった。 実態を捉えることなく制度を決めたり、言葉選びに終始したり、政治というものは今も昔も変わらないのだ...
バスティーユ襲撃~ヴェルサイユ行進まで。 人権宣言は当時の封建社会からすれば画期的なことではあるが、だからといって実生活に直結するわけもなく、それがヴェルサイユ行進へと繋がった。 実態を捉えることなく制度を決めたり、言葉選びに終始したり、政治というものは今も昔も変わらないのだろうか。
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※このレビューにはネタバレを含みます
いよいよ最初の佳境。バスティーユ襲撃の前日から,ベルサイユ行進まで。ダントンとマラが登場。民衆側はかなり烏合の衆な気もするが,大きな力で歴史を動かした。 武器が足りず,7/14に廃兵院から銃・弾薬などを入手,バスティーユを包囲する。パリには王の軍隊が入っており,さらなる武器を求めていた。交渉がうまくいかず,跳ね橋が降りたことで民衆が殺到,多くの犠牲を出しながらも,要塞側を降伏させる。報復の槍首など,行き過ぎがあるのは仕方ないか…。 歴史小説を読んでていつも気になってしまうのは,事実はどうだったのかということ。デムーラン,ダントン,マラなど革命の有名人がバスティーユで戦っているのは,史実がそうなんだろうか,それともまったくの創作で,真相は歴史の中に埋没してしまって永久に分からないのか。 ともかくバスティーユが陥ち,革命を今後どうするかで悩ましい。アメリカ革命とは違って,民衆の利害は多様。事件の収拾を図り,将来につなげていくために,ベルサイユの議会が動く。ここらから,ミラボーとロベスピエールの意見の相違が描かれはじめる。良い伏線だ。 ロベスピエールは議会における議論を,正しい意見に軍配を上げる勝負のような感じで受け取っているのに対して,ミラボーは異なる意見のやりとりを通し,元の意見をさらに練り上げるという解釈。王の拒否権などを巡って,両者の対立が深まっていく。 巻末あたりのベルサイユ行進,これはちょっとわざとらしいかなというのがあった。デムーランの恋人リュシルが行進の先頭に立って…という設定。あんまりあからさまだとちょっと萎えてしまう。 …万一史実だったら謝りますが。
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