三年坂 新装版 の商品レビュー
恥ずかしながら伊集院静さんの小説は初読。お名前だけは存じ上げていたが、どんなものを書くのかも何も知らず。いい物語だった。と、心の底から思った。漂うのは昭和の香り。男は男らしく、女は旦那を立てて、3歩下がって歩くような時代。男は歳を重ねて、過去を思い、女はいつだって強かにしなやかに...
恥ずかしながら伊集院静さんの小説は初読。お名前だけは存じ上げていたが、どんなものを書くのかも何も知らず。いい物語だった。と、心の底から思った。漂うのは昭和の香り。男は男らしく、女は旦那を立てて、3歩下がって歩くような時代。男は歳を重ねて、過去を思い、女はいつだって強かにしなやかに嘘と真を使い分ける。それがいやらしくなく、優しくしみた。
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No.6/2024 人生の哀しみにそっと寄り添ってくれる短編集 読んでいて直接的ではないけど励ましてくれる その励まし方も肩を揺らすような激しさではなく 隣に座って聞いてくれるような暖かさがある 「珠玉の短編集」と紹介がありしたがその通りで 情景描写が細かく、花の香りや空気の...
No.6/2024 人生の哀しみにそっと寄り添ってくれる短編集 読んでいて直接的ではないけど励ましてくれる その励まし方も肩を揺らすような激しさではなく 隣に座って聞いてくれるような暖かさがある 「珠玉の短編集」と紹介がありしたがその通りで 情景描写が細かく、花の香りや空気の肌触り、 波や雨の音など実際に感じるようでした きらきらと輝く物語でした ほかの作品も手に取ってみたくなりました
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令和になって最初に読んだのはこれ。 どれもいい話。私のお気に入りは皐月。遅くに出来た息子を可愛がる父、正作の気持ちが手に取るように伝わってくる。息子の惇もいい子。勇気を出して父の窮地を救ったところはハラハラしながら読みました。
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めぐる歳月と人生の哀切を、抒情あふれる端正な文章で描き出した、著者の原点とも言うべき珠玉の作品集。 本書の梗概にある「抒情あふれる端正な文章」という表現は、まさに本作の伊集院静の文体をよく表していると思う。釣りを扱った文章はイマイチ響かなかったけど、野球を題材にした短篇はさすが...
めぐる歳月と人生の哀切を、抒情あふれる端正な文章で描き出した、著者の原点とも言うべき珠玉の作品集。 本書の梗概にある「抒情あふれる端正な文章」という表現は、まさに本作の伊集院静の文体をよく表していると思う。釣りを扱った文章はイマイチ響かなかったけど、野球を題材にした短篇はさすがだった。 (C)
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