Doubt きりのない疑惑 の商品レビュー

日本推理作家協会【編】

2021/02/27

久しぶりのミステリー短編集

　楽しかった。田中啓文作品のジャズコンサートものがユニークだし、美しさが感じられて良かった。

2014/11/16

ジャズのことが判らない私でも「辛い飴」は面白かった。「傍聞き」は数カ月前に読んだばかりですが、何度読んでも感服します。他にも「黒い履歴」「選挙トトカルチョ」など、粒ぞろいのお得な短編集です。

2024/01/22

長岡弘樹さんの『傍聞き』が気になっていたので試しに購入。『辛い飴』が一番好き。

薬丸岳『黒い履歴』重いがしっかり騙された。
蒼井上鷹『堂場警部補とこぼれたミルク』構成がすべて。
佐野洋『選挙トトカルチョ』日常の謎的な。
新津きよみ『その日まで』オチが良い。
西村健『点と円』若干ユーモア。
長岡弘樹『傍聞き』やっぱり上手かった。
田中啓文『辛い飴』これ好き！ジャズ。
逢坂剛『悪い手』設定が好き。どこかエロい。

2012/03/06

(収録作品)黒い履歴（薬丸岳）／堂場警部補とこぼれたミルク（蒼井上鷹・日本推理作家協会賞候補(2008/61回)／選挙トトカルチョ（佐野洋）／その日まで（新津きよみ）／点と円（西村健・日本推理作家協会賞候補(2008/61回)／傍聞き（長岡弘樹・日本推理作家協会賞(2008/61回)／辛い飴　永見緋太郎の事件簿（田中啓文）／悪い手（逢坂剛）
推理小説年鑑2008-2

2012/01/29

佳作ぞろいだと思います。楽しめました。こういう短編集は未読の作家さんを知る良い機会になるので、好きです。

2011/11/19

これはまた豊穣な。

薬丸岳、蒼井上鷹、佐野洋、新津きよみ、西村健、長岡弘樹、田中啓文、逢坂剛の、2007年に発表された8作品。
解説の野崎六助さんによれば、新鋭・中堅・老練とりまぜて3・3・2（順不同）、ということで、実にバランスのとれた配置です。

いずれも、その人らしさのでた、しかもいいデキと言えるのではないでしょうか。どれ一つ見劣りしません。

中でも長岡弘樹「傍聞き」には、刮目させられました。
主人公が女性であるせいか、横山秀夫さんの警察ものより柔らか目、あっさり目にも思われますが、そこがちょうどいい。
これが、1冊短編集を出しただけのその次に書いたもの…というのですから、この完成度の高さで？この筆の滑らかさで？と驚きます。新人にしてテダレ。もしかしたら横山秀夫さんを超えるかも、ですよ。この人のほかの作品も読んでみたくなりました。

佐野洋「選挙トトカルチョ」も、さすがの手腕。
新津きよみ「その日まで」の、凄みがあるのに凄みを感じさせないオチ。
田中啓文「辛い飴」も、嫌味でないクールさ、ドライさで、初期の五木寛之のジャズもの雰囲気を連想させるようです。

いや、どれもいずれ劣らぬ競演となりました。