翔ぶが如く(1) の商品レビュー
筆者は、西郷が分からないから、この小説を書きながらそれを考えたい,と書いている。教師がこういうことを生徒に言う時はあらかじめ答えは頭の中にあるものだが、この場合はどうか。明治の元勲が誰かと会って、話をするだけで1巻が終わった。「日本に乱は起きますか?」と言う川路(201ページ)に...
筆者は、西郷が分からないから、この小説を書きながらそれを考えたい,と書いている。教師がこういうことを生徒に言う時はあらかじめ答えは頭の中にあるものだが、この場合はどうか。明治の元勲が誰かと会って、話をするだけで1巻が終わった。「日本に乱は起きますか?」と言う川路(201ページ)に西郷が答えるまでに20ページ開き、その間,延々と解説,回想が入る。少年ジャンプの長期連載作品によくある構成で、それは後付け設定のためだけど、こっちはその逆。両極端はよく似るのだ。
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読んだきっかけ:司馬遼太郎は全部読みたい かかった時間:8/18-9/2(16日くらい) 内容:明治維新から西南戦争の話(たぶん)。1巻は主に時代背景と「藩」思想と、人の話。 薩長土肥、の思想の違いを、実際のところはともかく、明らかに書き分けるので面白い。
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