世界が見た福島原発災害(2) の商品レビュー
この本を読んでいると政府・東電・マスコミは情報隠しをしていないというが、私たちは瞞されている。と言うことが本当に良くわかります。そして政治的無策の中で放射能に曝されている現実を直視せざるをえません。 この本は先日挙げた『世界が見た福島原発災害─海外メディアが報じる真実 』の続...
この本を読んでいると政府・東電・マスコミは情報隠しをしていないというが、私たちは瞞されている。と言うことが本当に良くわかります。そして政治的無策の中で放射能に曝されている現実を直視せざるをえません。 この本は先日挙げた『世界が見た福島原発災害─海外メディアが報じる真実 』の続編となります。やはり、日本よりも海外のメディアの見方が比べ物にならないほど厳しいことと、『大本営発表』といわざるをえないような『情報操作』の巧妙さに改めて驚きを隠せませんでした。今、テレビを見ていても『収束に向かっている』や『あたかも何事もなかったのごとく』の日常が戻ったかのように見えますが、『チェルノブイリをはるかに越える』や、youtubeに流れている『クヨクヨしている人に放射能はやってくる』という学者の言葉が海外では驚愕のものとして受け止められている。などの事実があるということをここで目にするにつけ、未来は明るいものではないな…。ということを思わずに入られませんでした。 ドイツでは原発推進派だったメルケル首相が3・11を機に一気にシュレーダー元首相が唱えていた反原発に舵を切ったことについて、メルケル首相が『倫理』の側から原発運用の是非を問う委員会を立ち上げ、かつて因縁のあった人間すらもそのメンバーに加えて議論を重ね、脱原発を決めた、というところに衝撃を受けました。 戦時中とは違って、主にインターネットを通じて海外の情報が容易に入手できるようになったからこそ、こうして海外の情報を翻訳してまとめてくれる筆者のような存在はありがたいなと思うとともに、この問題が国際社会ではどういった受け止められ方をしているかということが良くわかって、読んでいてためにはなりましたが、複雑なものを思いました。
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様々な報道の中、海外メディアや各研究機関等の情報に基づいて日本国内では知り得ない内容について問題提起した独自の切り口に感銘。
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