山本五十六と太平洋戦争 の商品レビュー
「日本軍激闘の舞台裏」を読み、大日本帝国軍の艦隊山本五十六という人物がとても気になり購入。 本来、アメリカとの戦争に反対を続けていた山本五十六であったが、最終的に日本軍の判断は米国と全面戦争をするという議決となり、自分の使命を達成するというゴールに向かい、相反する2つの事象を成立...
「日本軍激闘の舞台裏」を読み、大日本帝国軍の艦隊山本五十六という人物がとても気になり購入。 本来、アメリカとの戦争に反対を続けていた山本五十六であったが、最終的に日本軍の判断は米国と全面戦争をするという議決となり、自分の使命を達成するというゴールに向かい、相反する2つの事象を成立させる方策を模索し、それに近づけるよう努力をしていたさまがありありと書かれています。 自分の歴史的認識が貧困過ぎて、名前だけは知っており連合艦隊の長官であることくらいしか知らなかったのですが、アメリカ留学などを経て日本とアメリカの国力の差を肌で感じていた彼が、実は一番アメリカとの戦争に反対し、始まってしまったあともなんとか長期化しないようにと努力していた事は知りませんでした。 最期はやはり前線での戦死でしたが、家族思いでアメリカと親交も深かった彼が望まない立場のまま死んでいったのがとても悔やまれます。それが軍人だ、と言われればそうなのかもしれませんが、結局日本企業のしょーもない風潮や風土は第一次大戦の頃には根付いていて、ポツダム宣言からあと少しで1世紀になろうというのに未だにそれを引きずっている。そして、いつの時代も老人は害悪でしかない。この本を読んで戦争が日本に与えた打撃は焦土と化した日本国土とたくさんの犠牲者の命だけではなかったという事を痛感しました。 もし自分が歳をとりある程度の権限を持てるようになったら、若い者たちに権限委譲できる人間になりたい。経験則は人間の判断を鈍らせる。老人は知らず知らずのうちに成功体験にしがみつく。そういう傾向を忘れないで生きていきたいと思いました。 「山本五十六」 私の中の尊敬する人物の1人として刻まれました。これは保存確定でしょう。
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