時間についての十二章 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
現代人を縛る「時間」を分析しつつ、時間とはひとりひとり多様なものであることが述べられている。 近代以前は、自然や他者との関係の中に時間があった。しかし今では時計の時間で全てが管理され、一人一人が自分の時間の経営者となった。人を自由にするのが目的だったそれが、逆に社会からの疎外感や不安感を増大させているという現実。 自分の時間の捉え方、使い方を考え直そうと思った。本書が出版されてからも、社会はますますファストになっているが、私たちはそのファストで生み出した時間を一体何に使っているというのか。 もっと、良い関係の中で過ごせる時間を大切にしなければ、と思った。
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