剣豪将軍義輝 新装版(下) の商品レビュー
完結。義輝がとても魅力的に書かれた作品だった。 どんどん悲しい結末に向かって行くのに爽やかさが残る不思議な感じ。最後は映像が浮かぶような語り口でまさに悲劇。読んでいてつらい。感情が昂ぶる。 下巻は義輝自身よりも周りの人にスポットライトがあたるというか、義輝が成熟して周りに目が行く...
完結。義輝がとても魅力的に書かれた作品だった。 どんどん悲しい結末に向かって行くのに爽やかさが残る不思議な感じ。最後は映像が浮かぶような語り口でまさに悲劇。読んでいてつらい。感情が昂ぶる。 下巻は義輝自身よりも周りの人にスポットライトがあたるというか、義輝が成熟して周りに目が行くようになったというか、義輝自体の行動や感情が描かれている部分は少ない。 あーおもしろかった。
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京に戻った将軍義輝は、乱世に終止符を打つため、織田信長、上杉謙信らと盟約を結ぶ。その壮大な計略を知った梟雄松永弾正は、義輝を亡き者にしようと図る。その魔の手に義輝はついに秘剣「一ノ太刀」で立ち向かうのであった。 ついに迎えた最終巻。いやが上にも盛り上がるクライマックス。 ...
京に戻った将軍義輝は、乱世に終止符を打つため、織田信長、上杉謙信らと盟約を結ぶ。その壮大な計略を知った梟雄松永弾正は、義輝を亡き者にしようと図る。その魔の手に義輝はついに秘剣「一ノ太刀」で立ち向かうのであった。 ついに迎えた最終巻。いやが上にも盛り上がるクライマックス。 読み進めていきたい衝動と、結末を迎えてしまう寂しさを感じながら、この熱き魂を胸に秘めた主人公義輝の活躍を読めることに読書の醍醐味を味わいました。 義輝はもちろん、義輝を支える人物たちもみな魅力的であり、敵もまた敵にふさわしい一癖も二癖もある者たちで、それぞれが義輝の人生と共にその人生を生ききっている姿が描かれています。 そして、剣の師塚原卜伝から伝授された秘剣が義輝の最後に登場するところなど、剣豪小説の醍醐味を感じさせられました。 結末では、どうしようもない悲しさの中に一筋の希望を見た、そんな深い印象を受けました。 続編にあたる「海王」がとても楽しみです。
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本作の義輝は、自らも厳しい剣術修行を己に課した求道者で、それの故に多くの人を魅了するものを備えた貴人となった人物として描かれている。「或いは、もう少し存命であれば“歴史”は?」と思わせてくれるものがある…他方、本作はそういう余計な考えを吹き飛ばす“力”の篭った、愉しい物語である。...
本作の義輝は、自らも厳しい剣術修行を己に課した求道者で、それの故に多くの人を魅了するものを備えた貴人となった人物として描かれている。「或いは、もう少し存命であれば“歴史”は?」と思わせてくれるものがある…他方、本作はそういう余計な考えを吹き飛ばす“力”の篭った、愉しい物語である。義輝は非業の最期を遂げてしまうが、終幕は決して陰鬱ではない… 「三巻」と言えば“大長編”の類かもしれないが、一気に読める…お奨めだ!!
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あー、読み終わっちゃったな。でら面白かった。特に戦闘シーンの活写は秀逸。義輝の最期も期待を裏切らない。さ、『海王』行ってみよか
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この短いやりとりの間に、この男達にはわかりあった!以下細かいニュアンスは地の文で説明!みたいな描写が多すぎる気が。ここらへん隆慶っぽいのかしら。あまりにクドすぎると、「主人公賛歌」が強くなりすぎるし、歴史を如何様にも改変できるので、個人的にはあまり好きではない。 鬼若の処遇...
この短いやりとりの間に、この男達にはわかりあった!以下細かいニュアンスは地の文で説明!みたいな描写が多すぎる気が。ここらへん隆慶っぽいのかしら。あまりにクドすぎると、「主人公賛歌」が強くなりすぎるし、歴史を如何様にも改変できるので、個人的にはあまり好きではない。 鬼若の処遇はひどいよね。なんかこう、鳴り物入りで登場したものの、物語の変遷により出番を奪われ続けてしまった、みたいな。 しかしまぁ、ラストに描かれる情景の素晴らしさ。これまでに張り巡らせていた伏線が一気に結実する最終章は圧巻であります。 無論、史実通りの結末ですが、続編の『海王』があるのが救いでありますな。
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