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放射能のタブー(3) の商品レビュー

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2013/04/14

副島氏の本はよく読んでいたつもりでしたが、この本は私の視野から外れていました。最近の彼の本を読んでいる中で、福島原子力発電所の放射能については、この本で詳細に書いたと述べていたので手に入れてみました。 この本は副島氏と彼の弟子たちによって書かれた本ですが、少なくとも副島氏の書か...

副島氏の本はよく読んでいたつもりでしたが、この本は私の視野から外れていました。最近の彼の本を読んでいる中で、福島原子力発電所の放射能については、この本で詳細に書いたと述べていたので手に入れてみました。 この本は副島氏と彼の弟子たちによって書かれた本ですが、少なくとも副島氏の書かれている部分については、特に、広島・長崎の原爆及び、今回よりも桁違いの放射能を出したチェルノブイリ事件の真相が書かれていて、私にとっては衝撃でした。 弟子たちが書かれた部分ですが、一人ひとりが研究された内容を掘り下げて解説されています。特に、CO2注入実験が行われていた地点(福島県沖、新潟県等)で地震が起きているという指摘(p186)は驚きました。 以下は気になったポイントです。 ・チェルノブイリ事故では、750万人が被ばく者と定義されたが、あれから25年経過して90%以上の人達は全く事故の影響を受けていないことがわかった(p24) ・事故当時、134人の所員がいて全員が多量の放射能を浴びた、事故から3か月以内に28人が死亡、残り20人が事故後25年の間に死んでいて多くが癌が発症している、現在も86名は存命中(p27、30) ・250ミリシーベルト以上の線量を浴びたという情報は書かれていない(p29) ・所員は134人だったが、事故処理作業従事者(1時間でもそこにいた人)は17.6万人となった、記録を取った50万人のなかで、25年経過して198名が白血病で亡くなっている、そのうち80名がチェルノブイリの被爆によるものと専門家は見ている(p31) ・甲状腺がんが多く発症したのは、牧草を食べた牛からの牛乳を子供が多く摂取したから、740人の甲状腺がんの子供のうち、300人が放射能による発症と認められた、そして全て治癒している(p33、34) ・100ミリシーベルトが境界値となっている根拠は、広島・長崎で得られた数値だから(p40) ・原子力発電所で250ミリシーベルト以上浴びて亡くなった人は240人(チェルノブイリ関連)だが、アメリカで火力発電所に携わる従事者の死亡者は2万3000人(p49) ・1シーベルト(1000ミリシーベルト)毎時以下であれば、急性被爆で死なないで回復する、ただしJCO事故で現場にいた3人のうち、16及び6シーベルト浴びた2人は死亡した、2シーベルト程度浴びた3人目は退院した(p58) ・現代よりも5大国が核実験をやっていた1960年代までのほうが放射線量は高かった(p75) ・広島、長崎の老人たちは他県にくらべて長命であるが、この事実は放射能のタブー(p76) ・福島第一で放出されている放射性物質は、1日当り10テラベクレル、100日間として1000テラベクレルで、これはチェルノブイリ事故の放出量の 1000分の1(p86) ・4月11日の福島県沖の地震は、二酸化炭素の注入(CO2貯留技術)により地震が誘発された可能性あり、中越地震の震源地に近い長岡市では、日本で初めてのCO2地下注入実験が行われている最中に地震が発生した、その3年後の2007.7.16には出雲崎沖を震源とする地震あり、共通点は、CO2地下注入ということ(p186) ・広島、長崎の老人たちは他県にくらべて長命であるが、この事実は放射能のタブー(p76) ・福島第一で放出されている放射性物質は、1日当り10テラベクレル、100日間として1000テラベクレルで、これはチェルノブイリ事故の放出量の 1000分の1(p86) ・4月11日の福島県沖の地震は、二酸化炭素の注入(CO2貯留技術)により地震が誘発された可能性あり、中越地震の震源地に近い長岡市では、日本で初めてのCO2地下注入実験が行われている最中に地震が発生した、その3年後の2007.7.16には出雲崎沖を震源とする地震あり、共通点は、CO2地下注入ということ(p186) ・原子力産業会議(GE,ダウケミカル、スタンダードオイル等の20社)は自らの利益になるように、原子力法の改正まで要求した(p253) 2013年4月14日作成

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2012/09/30

副島隆彦とネットで検索すると、とても毀誉褒貶の激しい人であることがわかる。私は過去の本は読んでないし、その是非を論じる立場にない。ただ本書に関していうと、福島第一原発のそばで線量を計測した行動力と、現在の福島周辺は安全とする主張には説得力があった。「少なくとも福島で子供が鼻血を流...

副島隆彦とネットで検索すると、とても毀誉褒貶の激しい人であることがわかる。私は過去の本は読んでないし、その是非を論じる立場にない。ただ本書に関していうと、福島第一原発のそばで線量を計測した行動力と、現在の福島周辺は安全とする主張には説得力があった。「少なくとも福島で子供が鼻血を流して倒れたという報道はない」と副島は言う。ならば、武田教授とか反放射能派の人々の本も読んで比べてみようと思えるというものだ。 副島さん自身が書いた最初の方はいい。ただ後ろの方の弟子らしき人々の文章は見るべきところが少なくて残念。

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2012/08/24

「放射能」の情報、知識、原発のカラクリなど に関して、恐らく今人々が感じる常識とは真逆と も言える内容。 皆が言うから正しいで終わってしまうとこの先 何十年の問題でもあるので、こういう内容の一冊 も読んでみるべきかも。その上で自分自身の情報 や知識を研いでみたいと思った。

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2011/11/07

放射線が身体に与える影響について正しい知識が欠如したまま、憶測によって感情的に「放射能はコワイ」という雰囲気が蔓延していると感じていたので、「ドギツイまでに本当の真実を暴き立てていく」「現在の福島での微量の放射能を危険視しない」という氏の主張やスタンスに同意できる部分はある。 但...

放射線が身体に与える影響について正しい知識が欠如したまま、憶測によって感情的に「放射能はコワイ」という雰囲気が蔓延していると感じていたので、「ドギツイまでに本当の真実を暴き立てていく」「現在の福島での微量の放射能を危険視しない」という氏の主張やスタンスに同意できる部分はある。 但し、本書の大部分を占める、副島氏以外が執筆した論文については、稚拙な内容のものが多く、また本書のタイトルとは関係ない内容も含まれており、失礼ながら読むに値しないものもいくつかあった。ここは全くの期待はずれ。

Posted byブクログ