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実務に役立つ技術倫理 の商品レビュー

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2013/01/01
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技術倫理というと、建前だけ書いてある嫌みな本だと思い込んでいました。 そのため、これまで真剣に手に取ってきませんでした。 従来の技術倫理の建前ではなく、より深く、より広く、より長く使える枠組みを提供しようとしています。 1 本質的(より深く) 微視的な見方(個人)と巨視的な見方(社会)の間で悩んでいる人が世の中にたくさんいるかもしれません。そういう人達に、個人と社会の仲立ちをする枠組みが必要であることを述べています。 「ミクロ、メゾ、マクロ」という用語で説明しています。 2 網羅性(より広く) 鍵となる語の説明がある。 QOL生活の質という用語もでてきます。 引用、参考文献が豊富 3 立体的(より長く) 課題に、設計者、経営者、市民の3つの立場の回答があります。 課題によっては、化学者、環境コンサル、未来の市民の回答があります。 炉主任者に独立性を期待していることは何かなど、 一面的な理解ではなく、立体的に考察しようとすることによって、 より長く、この本が提示しているものを活用することができると感じました。 技術倫理なんて眉唾だと思っている人にお勧め。 個々の中身も大事だけど、広く、深く、立体的に考える訓練としてよい。 立体的な思考ができる技術者なら、技術倫理も身体に染みついてくるかも。

Posted byブクログ