宝くじの文化史 の商品レビュー
歴史がこんなに古いとは知らなかった。 公共施設の建設、貧困の支援、財政再建・・・ 宝くじが「支払義務のないjavascript:void(0)任意の税金」という無視できない側面を持っていることには驚かされた。 ロンドンオリンピックにもその収益が使われているとのこと。 そう言えば日...
歴史がこんなに古いとは知らなかった。 公共施設の建設、貧困の支援、財政再建・・・ 宝くじが「支払義務のないjavascript:void(0)任意の税金」という無視できない側面を持っていることには驚かされた。 ロンドンオリンピックにもその収益が使われているとのこと。 そう言えば日本でも震災復興のために収益が使われていたことを思い出した。 一方でその莫大な収益・当選金額故に不正や詐欺も絶えなかった。 今ほど科学技術が発達していなかったので、あの手この手で儲けようと言う輩が絶えなかった。 日本でも当選番号のネット先行発表との時間差を利用した詐欺事件があったことは記憶に新しい。
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古代ギリシア〜イギリス〜ヨーロッパ〜アメリカ合衆国と続く宝くじの歴史を網羅している。起源をたどると古代ギリシアにおいて、公職をくじで選んだことに由来するというのが面白い。古代ギリシア人が「権力を持ちたいと願う者が選ばれる投票制の議会は、本質的に非民主的なものだ」という根本的な理念...
古代ギリシア〜イギリス〜ヨーロッパ〜アメリカ合衆国と続く宝くじの歴史を網羅している。起源をたどると古代ギリシアにおいて、公職をくじで選んだことに由来するというのが面白い。古代ギリシア人が「権力を持ちたいと願う者が選ばれる投票制の議会は、本質的に非民主的なものだ」という根本的な理念があったという。
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これは面白い! 宝くじは任意の税金として、過去の歴史でも多くの国が、お金に困ると税金を上げられない代わりに宝くじを発行してきたとのこと。 また、くじというところまで広げると、古代ギリシアの時代から、(汚職や一人が連続しないために)くじによって政治家や官職を決めていたとのこと。 い...
これは面白い! 宝くじは任意の税金として、過去の歴史でも多くの国が、お金に困ると税金を上げられない代わりに宝くじを発行してきたとのこと。 また、くじというところまで広げると、古代ギリシアの時代から、(汚職や一人が連続しないために)くじによって政治家や官職を決めていたとのこと。 いろんな歴史の転換点でくじがどのように関連してきたかを事実をベースに書いてあるのだけど、ほんとうにおもしろかった。時代時代で詐欺師が出てきたりするところも面白い。日本も、くじで政治家を決めて、消費税の代わりに宝くじにしたらいかが?(とか言ったりして。)
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ギャンブルと言えば、カジノですりまくった挙句の果てに会社の金に手をつけて逮捕されたあの「ティッシュ御曹司」が浮かんでくる。「みんなにとっての1億円は、ぼくにとっての1万円なんだよ」と言ったと報道されていた。それじゃ、モクモク羊が毎月もらっている給料はどうなるのか。10円、1円、10銭、「ハアー」とため息が出てくる。帝王学ではなく浪費学を学んでいたようだ。ハーバード・ビジネス・スクールでも学べないスケールの大きい浪費学。ギャンブルはほどほどに。 あの大英博物館や、ウエストミンスター橋、ハーバード大学、エール大学などが宝くじのお世話になっていると書かれている。宝くじの貢献は計り知れないものがある。なんと言っても宝くじは、みんなが喜んで払う税金と言う人もいるくらいだからなあ。モクモク羊は宝くじを買ったことがない。買う気がしないのが理由にある。 意外だと思ったのが、あのアメリカ合衆国建国の父、ジョージ・ワシントンは、宝くじに目がなかったことだ。自分でもたくさん購入したほか、宝くじの後援者としても精力的に活動したとある。自分の身の危険をさらしてまでイギリスから独立することにエネルギーを注いだことからも、見方によっては根っからのギャンブラーとも言える。とはいっても借金で無一文になったり、逮捕されることはなかった。 毎年、ジャンボ宝くじの宣伝をしているが、実際に1億円当たって破滅する人と、変化しない人ではどちらの割合が多いのか気になる。一億当たったからといってそれだけで一生暮らせるほど甘くないからなあ。
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