空の都の神々は の商品レビュー
ローカス賞受賞/ヒューゴー賞、ネビュラ賞、世界幻想文学大賞候補ってすごいな。 『アレクシア女史、欧羅巴(ヨーロッパ)で騎士団と遭う』が刊行される前に読まなきゃ。
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ヒューゴー賞受賞の作家さん。影響を受けた作家によしながふみさんを挙げられているということです。 ファンタジー読むの苦手なの忘れてた…!
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これは神話のかたちをとった人間の欲望の物語です。 見る者の望むかたちをとる『夜の君』は己の欲望を映す鏡。 隷属する神々の力を行使した悲惨な有様は欲望が暴走した結果。 あまりにも愛しすぎたがゆえの憎しみも束縛したいという欲望の果てなのです。 イェイナが持つ情の深さは欲望とは違う相手...
これは神話のかたちをとった人間の欲望の物語です。 見る者の望むかたちをとる『夜の君』は己の欲望を映す鏡。 隷属する神々の力を行使した悲惨な有様は欲望が暴走した結果。 あまりにも愛しすぎたがゆえの憎しみも束縛したいという欲望の果てなのです。 イェイナが持つ情の深さは欲望とは違う相手と分かちあう何かなのだと思います。
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昼と夜と黄昏の神がいた 彼らは神々の戦いを引き起こし それは昼の神の勝利に終わった 戦いで黄昏の神は死に 敗北した夜の神は昼の神と、彼を信仰する民の奴隷となった…… 今、世界を統べる民が 世継ぎを決めるべく1人の女性を都へ招いた 光り輝く空の都「スカイ」 しかしそこは 見た目...
昼と夜と黄昏の神がいた 彼らは神々の戦いを引き起こし それは昼の神の勝利に終わった 戦いで黄昏の神は死に 敗北した夜の神は昼の神と、彼を信仰する民の奴隷となった…… 今、世界を統べる民が 世継ぎを決めるべく1人の女性を都へ招いた 光り輝く空の都「スカイ」 しかしそこは 見た目の美しさとは裏腹に 陰謀と欲望と怠惰の渦巻く世界だった——
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神々の争いに勝った光の神イテンパスは、僕(しもべ)たる アラメリ家の人々を通じ、空中都市スカイから世界を統べはじめた。 そしてアラメリ家の世継ぎ候補としてスカイへ招かれた 辺境の小国の首長イェイナは、母の暗殺の真相を探ろうとし…。 ------------------------...
神々の争いに勝った光の神イテンパスは、僕(しもべ)たる アラメリ家の人々を通じ、空中都市スカイから世界を統べはじめた。 そしてアラメリ家の世継ぎ候補としてスカイへ招かれた 辺境の小国の首長イェイナは、母の暗殺の真相を探ろうとし…。 --------------------------------------------------------------------------- というのが大まかな導入。 独特の世界観を理解する必要があるため、最初はすごく読みにくいと思っていたけど 読み進めるごとに止まらなくなっていったのは、ミステリ要素が入っていたためだろうか。 イェイナの母親像が気になってしかたなかった! 神々は人間臭い性格で、ヒロインの女性は人間だてらになかなか強い。 愛憎劇的な部分もあり、読み応えある1冊でした。
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すごく壮大なようで実はこじんまりとしたお話なんですが、それも神話っぽくて良いと思う。 けっこう長いし、振り返ってみるとそんなに長い必要がある気はしないんだけど、読んでいる最中は飽きなかった。 ヤングアダルト的というか少女漫画的というか、そういう感じが強いので、そっち系に慣れていな...
すごく壮大なようで実はこじんまりとしたお話なんですが、それも神話っぽくて良いと思う。 けっこう長いし、振り返ってみるとそんなに長い必要がある気はしないんだけど、読んでいる最中は飽きなかった。 ヤングアダルト的というか少女漫画的というか、そういう感じが強いので、そっち系に慣れていない人にはしんどいかも。 ぼくは好きです。
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昼の神に敗れ黄昏の女神は死に、夜の神と眷属は人間の支配者の奴隷になった。支配者の後継ぎを決める為、蛮族ダールの娘イェイナはスカイと呼ばれる都に呼び出された。そこで、奴隷となった神々と出会い、自分が何者かを知る。壮大なファンタジー世界を舞台にしているようで、小さい内向的な話。気取っ...
昼の神に敗れ黄昏の女神は死に、夜の神と眷属は人間の支配者の奴隷になった。支配者の後継ぎを決める為、蛮族ダールの娘イェイナはスカイと呼ばれる都に呼び出された。そこで、奴隷となった神々と出会い、自分が何者かを知る。壮大なファンタジー世界を舞台にしているようで、小さい内向的な話。気取った少女漫画みたいで、個人的には、いまひとつ。
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神々を兵器として使役していると思いきや裏では神々同士の戦いがあり、最終的には神々の復権と一族の没落へ。 建物だったり登場人物だったり、文章を通して幻想的、退廃的な雰囲気が伝わってくる。この雰囲気を映画で見てみたい。ただ、映画にするとなると身体的・精神的痛めつけ描写を減らさないと...
神々を兵器として使役していると思いきや裏では神々同士の戦いがあり、最終的には神々の復権と一族の没落へ。 建物だったり登場人物だったり、文章を通して幻想的、退廃的な雰囲気が伝わってくる。この雰囲気を映画で見てみたい。ただ、映画にするとなると身体的・精神的痛めつけ描写を減らさないと無理かな。
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神同士の戦に敗れた神々を兵器として使役する選ばれた民とその都の物語。とは言うもののあまり戦争描写はない。むしろ人間ドラマ的。神々はギリシャ神話のようにあくまで人間らしく、愛憎に苛まれ、傷つき悩み続ける。文章と専門用語、世界観は難解だけどちょっとしたミステリー感もあり、読んでいて飽...
神同士の戦に敗れた神々を兵器として使役する選ばれた民とその都の物語。とは言うもののあまり戦争描写はない。むしろ人間ドラマ的。神々はギリシャ神話のようにあくまで人間らしく、愛憎に苛まれ、傷つき悩み続ける。文章と専門用語、世界観は難解だけどちょっとしたミステリー感もあり、読んでいて飽きはこない。SF好きだけど恋愛小説もOKな人向けかな。
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ローカス賞受賞の帯に惹かれて購入。購入してから読むまで大分時間が空きましたが読み出したら一気読みでした。最初の一文で主人公がその状態?と言うところからひきつけるのが上手いなあと思いました。 神々が兵器である、と帯に書かれていたのが斬新で手に取ったのですがなるほどこういう意味なの...
ローカス賞受賞の帯に惹かれて購入。購入してから読むまで大分時間が空きましたが読み出したら一気読みでした。最初の一文で主人公がその状態?と言うところからひきつけるのが上手いなあと思いました。 神々が兵器である、と帯に書かれていたのが斬新で手に取ったのですがなるほどこういう意味なのかと。人と人が意思疎通を行うために使われる言語も異種族との交渉ではかくも意味合いが違ってくるのかと思い知らされた気がします。それでもやはり分かり合うことは可能なのでしょうか。そんな可能性と期待を未来に持つのは人間だからこそと思いたいところです。 ぶっちゃけ主役の女の子よりも彼女の母と祖父の確執や母親の過去の方が興味引かれるところでした。確かに彼女は中途半端なその場しのぎはしない人ですね。 それにしても続きが出るというのが気になりますね。どんな感じに続くんだろう。個人的にはココで終わらせたほうが座りがよい気もするのですが。その辺りも踏まえて是非次も読みたいな、と思います。
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