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天使のテディベア事件 の商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2023/04/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

テディ・ベアシリーズ第二弾。 今回はボルティモアで開かれたテディベア・ショーが舞台。 アシュはもちろん、ブラッドリーも自分で作った”ダーティベアリー”を出品する。 海上のホテルで、妻に暴力をふるおうとした夫をとめるが、 その妻は有名なテディベア作家で、 大量生産のテディベア会社とライセンス契約を結んだところだとわかる。 彼女が喘息の発作を起こし、 ブラッドリーとアシュは彼女を助けようとするが…。 長年刑事をやっていたブラッドリーが、 犯人扱いされたぐらいで起こりだすのはちょっと解せないし、 アシュがあまり「捜査」に絡んでないのもちょっと不満だし、 警察の取り調べに参加するのは非現実的だし、 ブラッドリーのテディベアがノミネートされて佳作に選ばれるのはできすぎ。 それでも、 ブラッドリーとアシュの中の良さは相変わらずだし、 ボルチモア市警察の刑事立ちと丁々発止を繰り広げ、 事件解決の手助けをするのは爽快だった。 巡査部長の車の運転があまりにひどくて、 ブラッドリーがアシュに頼んで、 安全運転するように脅したところも面白かった。

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2013/11/04

元警官のテディベア作家とその妻アシュリーのおしどり夫婦シリーズ2作目。 地元を離れ、テディベアショーに参加した二人。ホテルに着くなり夫婦げんかに出くわしたブラッドリーはその二人が人気のテディベア「天使のテディベア」の作家、ジェニファーとその夫トニーだと知る。そしてその晩、レセプシ...

元警官のテディベア作家とその妻アシュリーのおしどり夫婦シリーズ2作目。 地元を離れ、テディベアショーに参加した二人。ホテルに着くなり夫婦げんかに出くわしたブラッドリーはその二人が人気のテディベア「天使のテディベア」の作家、ジェニファーとその夫トニーだと知る。そしてその晩、レセプションの最中にドナという作家がこの二人の非難する。それを聞いて喘息発作起こし吸入器を使ったジェニファーはそのまま死亡する。その救命処置に当たったブラッドリーだったがそのことによって殺人の容疑がかかる。その疑いを晴らすために再び殺人事件の捜査を始める。 今回は地元を離れているので、前回共に協力したティナやセルゲイは出てこない。代わりに強烈な個性の二人の警官が協力して(?)捜査に当たる。 前作同様犯人が分かってから解決までの時間が長い。まあ、コロンボの場合最初っから犯人は判っているしなぁ・・・

Posted byブクログ

2013/08/21

3+  シリーズ2作目。前作にも増してアツアツ(死語)なおしどり夫婦にあてられっぱなし。DV蘊蓄などもなかなか興味深い。翻訳もので“ググる”なんて表現が何回も出てきてちょっと驚く。前作で活躍したチートキャラ、セルゲイは今回名前しか登場せず少し寂しい。

Posted byブクログ

2012/09/01

「天使のテディベア事件」 美人の愛妻(何歳?)と共にテディベア・ショーに参加したブラッドリー。今回は妻の自信作だけではなく自身が製作したベア通称ダーティーベアリーも出展するのだ。そんな晴れ舞台の直前ブラッドリーは暴力夫から一人の女性を救い出すが、その女性はにっこり天使のテディベア...

「天使のテディベア事件」 美人の愛妻(何歳?)と共にテディベア・ショーに参加したブラッドリー。今回は妻の自信作だけではなく自身が製作したベア通称ダーティーベアリーも出展するのだ。そんな晴れ舞台の直前ブラッドリーは暴力夫から一人の女性を救い出すが、その女性はにっこり天使のテディベアの作家で有名なジェニファー・スウィフトであった!しかし愛らしいクマの姿とは裏腹に彼女の周りには険悪な空気が漂っており・・・ テディベア大好きな元刑事と愛妻のおしどり探偵シリーズ第2弾、「嘆きのテディベア事件」の続編と思われる「天使のテディベア事件」。主な登場人物は主人公のブラッドリー(元サンフランシスコ市警察強盗殺人課の刑事)とその妻アシュリー(テディベア作家)。そして今回の事件ではサラ(ボルチモア市警察警部補)とリチャード(同巡査部長)がブラッドリーのパートナーとなり、事件の真犯人を追い詰めます。私はこの作品を楽しめました。特に次の2つが良かった点です。 ①ブラッドリーとアシュリーのキャラクター まずそもそも妻アシュリーを溺愛する元刑事のブラッドリーです。その愛妻振りがまあ凄い。というかアシュリーもまあ愛夫振りが凄い。何度キッスという文字を見たことか。私が読んだ中でブラッドリーは48歳で夫婦は結婚27周年とあったはずだが、そんなものは関係なし。それにアシュリーは恐らく同年代のはずなんだけど体のくびれや豊かな胸などの描写も多くある意味驚きある意味共感できず置いていかれましたw。まあこの愛が一つの魅力であることは確か。 他としては今回はアシュリーは後方支援という役割のようですが、一方ブラッドリーはとてつもなく大変でした。なにせいきなり事件は解決し犯人はブラッドリーですから。ここら辺の超スピードは久しぶりで、ブラッドリーを捕まえに来るサラも強烈なキャラクターです。なにやらある事件で一気に名が上がったとかで、かなり強引な捜査でブラッドリーを犯人だと決め付けます。しかしここからが面白いところ。なんとブラッドリーは取って置きのジョークと皮肉で怒りをさらにぶつけ、ついにはサラの部下であったリチャードを味方につけます。そこの攻撃が最高に面白いw 最後ブラッドリーの魅力として挙げるのは捜査。実際は犯人捜査は二転三転しますし、最後は心理を読み取ったブラッドリーの元刑事としての才能が垣間見えます。しかし開示をやめたとはいえ、あの捜査の振る舞いは刑事そのもの。そしてダイハードばりのむちゃくちゃぶりでスカッとするところもあります。 ②様々な言い回しと台詞 サラとブラッドリーを含めた登場人物達はスラングに近い汚い言葉や暴力言葉を使っていますw。しかしそれが汚いだけで終わっていないのは様々な映画や小説、実話などから言葉を引っ張って彼らが言うから。これが時に登場人物が思っているだろう皮肉の度合いを強調したり、気持ちを強めたりしているので、汚いという印象だけが残ることはありませんでした。どちらかというとアメリカっぽい要素だなと思いました。日本の小説ではここまでの引用や比喩、言い回しはしないんじゃないかな?って思います。 個人的にこの2点はとてもこの作品の魅力だと思います。犯人を捕まえる展開が最後の最後まで続き、登場人物の会話がとにかく面白いです。そしてしっかり最後犯人や悪い人間にはがつんと言うブラッドリーも渋いです。「嘆きのテディベア事件」が読みたくなりました。

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2012/01/11

引退刑事のブラッドリーが自作のテディベアを持って挑んだテディベア・ショーで有名な作家が殺された。 愛する妻の頼みで独自に捜査を始めたブラッドリーだが、自らが容疑者として逮捕されてしまい…。 いや、面白かった。 今回は地元を離れての事件と言うことで、前作で活躍した女性保安官も謎の...

引退刑事のブラッドリーが自作のテディベアを持って挑んだテディベア・ショーで有名な作家が殺された。 愛する妻の頼みで独自に捜査を始めたブラッドリーだが、自らが容疑者として逮捕されてしまい…。 いや、面白かった。 今回は地元を離れての事件と言うことで、前作で活躍した女性保安官も謎のレストラン店主も出てこないのだけど、それを補って余りあるキャラクタが登場する。 所謂『いい刑事と悪い刑事』のコンビなのだけど、これが事件ともブラッドリー夫婦とも巧く絡んで楽しいのなんの。 そしてこのシリーズのよいところはキャラクターだけでなくきちんと事件捜査を描いているところ。 勧善懲悪で、きちんとカタルシスに落とすところもいい。 何より主人公夫婦の熱々振りが堪らない。これだけ二人の世界を描写しているのに少しも嫌味に感じないのは、物語と自分の波長が合っているのか。 次作も楽しみで仕方がない。 余談。 うちにもNorth American Bear社のシャーロック・ホームズの衣装を着たテディベアがいたりする。 ハンフリー・ボガードの熊は必死で手に入れるのを我慢している。 でもこのシリーズを読むと決意が揺らぐ…。

Posted byブクログ