最後の一日 12月18日 の商品レビュー
秀作揃い。 「最後の一日」に焦点を当てて書かれた短編集(シリーズ物のよう)で、僕が読んだのは2冊。各10編ずつ。 『最期』でなく「『最後』の一日」というタイトルであることからも、作品に描かれていない、「その後」を想像することが許されているよう。この短編集の大きな魅力。 《1...
秀作揃い。 「最後の一日」に焦点を当てて書かれた短編集(シリーズ物のよう)で、僕が読んだのは2冊。各10編ずつ。 『最期』でなく「『最後』の一日」というタイトルであることからも、作品に描かれていない、「その後」を想像することが許されているよう。この短編集の大きな魅力。 《12月18日》では特に⑥。•••せつない。 《3月23日》では特に③。•••この強さは本当に必要だと思う。僕は修行途上。 《7月22日》、《6月30日》というのもあるようです。偶然見つけて読みたいな。 《12月18日》 ①「友人」の娘 谷口雅美 ②最終電車で 名取佐和子 ③母の絵手紙 梅原満知子 ④そら豆のうた 田中孝博 ⑤きっと忘れない 龍田力 ⑥また会う日まで 谷口雅美 ⑦思い出の一冊 梅原満知子 ⑧ハマナスノ実ヲ飾ル頃 名取佐和子 ⑨その手を引いて 十時直子 ⑩もう一度 池田晴海 《3月23日》 ①春子の手 竹之内響介 ②今日が最後の日 谷口雅美 ③青山先生 美木麻里 ④分かれ道 田中孝博 ⑤ストレート、ゴー 佐藤万里 ⑥ピンク色の空の中で 蛭田直美 ⑦お姉ちゃんのマーくん 佐川里江 ⑧リリーはボクの妹だから 源祥子 ⑨長い長い帰り道 田中孝博 ⑩桜葬 池田晴海 サンキュー、持って来てくれてありがとう。しばらく借りておくよ。
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“もし今日が、 人生の最後の一日だとしたら、 わたしは誰に会いたいだろう?” このフレーズに惹かれて手に取りました。 いろんな最後の一日が詰まった作品です。 個人的には、本屋さんの閉店日が描かれた『思い出の一冊』と、死んでしまった母から手紙が届く『母の絵手紙』が好きだな...
“もし今日が、 人生の最後の一日だとしたら、 わたしは誰に会いたいだろう?” このフレーズに惹かれて手に取りました。 いろんな最後の一日が詰まった作品です。 個人的には、本屋さんの閉店日が描かれた『思い出の一冊』と、死んでしまった母から手紙が届く『母の絵手紙』が好きだなと思いました。 読み終わってから気付いたんですけど、この二作品が同じ作者さんで。 また一人、素敵な作家さんに出会えました。
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- ネタバレ
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涙を流したくて買った。 1話目から号泣。 『思い出の一冊』こういうの好き。大好き。 1日1話。最後だけは2話続けて読んでしまったけど。 毎日涙を流すと、心が洗われる気がする。 --- 小料理屋を営む瑛子は、末期ガンで入院をする。ホスピスへの店員を前に小さな頃に養子に出した娘が々病院で働いていることを知る。最後の娘との時間、自分にしてあげられることは何なのか? 娘を想う心と母の愛を求め続ける娘を描いた、「『友人』の娘」。ある日突然、奈々は姉から夜逃げ話を聞かされる。父の営む工場が行き詰ってのことだった。友達との突然の別れに戸惑う少女の思いを描いた「また会う日まで」など十篇を収録。
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いずれも、何かに対する最後の場面ばかりでちょっぴりさみしいのですが、でもなんだか心温まる、人の気持ちの原点を感じられる話ばかりでした。続けて読むのがもったいなくて、一回一話ずつ読みました。 個人的には、「思い出の一冊」「もう一度」の2話が好きです。
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