瞳の中の大河 の商品レビュー
著者お得意の大河物のファンタジー。 1文字ずつ増えていく章タイトルから、登場人物の配置や描写まで、著者が「楽しんで書いているな」という雰囲気がするので読んでいて心地よい。 (いや、話は一本筋で読みやすくも心地よい話でもないんだけどね) 著者にとって、(悪い意味ではなく)...
著者お得意の大河物のファンタジー。 1文字ずつ増えていく章タイトルから、登場人物の配置や描写まで、著者が「楽しんで書いているな」という雰囲気がするので読んでいて心地よい。 (いや、話は一本筋で読みやすくも心地よい話でもないんだけどね) 著者にとって、(悪い意味ではなく)登場人物は血肉のある素材なのだろうなぁ。好きなキャラクターだからと言ってひいきせず、きちんと考え決断させていそう。まさしく神のごとき無慈悲さでキャラクターを平等に……って某人だけは、神に愛されているかもしれない。
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面白かったです。 沢村さんの作品ではじめて読んだのが『黄金の王 白銀の王』。そちらがとても面白かったので、ずっと読みたいと思っていました。 こちらの方が先の作品ということで、若干荒削りさを感じましたが、すごくエネルギーがあるというか、力強い作品でした。 主人公のアマヨク・テミ...
面白かったです。 沢村さんの作品ではじめて読んだのが『黄金の王 白銀の王』。そちらがとても面白かったので、ずっと読みたいと思っていました。 こちらの方が先の作品ということで、若干荒削りさを感じましたが、すごくエネルギーがあるというか、力強い作品でした。 主人公のアマヨク・テミズは、一見すると国の平和を願い、そのために文字通り粉骨砕身、獅子奮迅、そして孤軍奮闘する、真の英雄という印象。しかし、作中最後に語られるように、実は一人の普通の人、普通の渇望と普通の狂気をもった人間であることをも感じさせる。 たぶん、英雄や天才といったものは、常人離れしているようで、実は凡人とほとんど変わらず、ほんの少しだけ感情の成分配合が異なっているだけなのではないでしょうか。 大人向けのファンタジー作品ですね。
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はまったっす! かなり良くできている ある世界の中での内戦のなかで起きている 貴族と一般庶民と 男!?のお話。 空想的、歴史風、軍記物。人間力、ミステリアスもの…とでも言うんでしょうか?? けっこう先が気になって気になってで ワクワクした気持ちで読めました。 読み応えの大きな...
はまったっす! かなり良くできている ある世界の中での内戦のなかで起きている 貴族と一般庶民と 男!?のお話。 空想的、歴史風、軍記物。人間力、ミステリアスもの…とでも言うんでしょうか?? けっこう先が気になって気になってで ワクワクした気持ちで読めました。 読み応えの大きな良本でした 最後の締めもまずまずgood! 面白いですよ! 気軽にイケてちょい骨太しのちょい堅ファンタジー
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ストーリーは、骨太です。 陰謀とか、秘められた部分はいろいろあるのですが、でも、読後感はストレートなお話を読んだなぁという感じがします。 不思議のないファンタジーで、まぁ、空想歴史物語みたいな感じです。 実はわたしは、北上 次郎とは違って、ファンタジーは不思議がある方が好きです...
ストーリーは、骨太です。 陰謀とか、秘められた部分はいろいろあるのですが、でも、読後感はストレートなお話を読んだなぁという感じがします。 不思議のないファンタジーで、まぁ、空想歴史物語みたいな感じです。 実はわたしは、北上 次郎とは違って、ファンタジーは不思議がある方が好きです。 大佐って、でも、あんまり好きなタイプではないです。実は。まじめに見えてるけど、実は意地っ張りで、いやなやつだよねぇ(笑) でも、これは、これで一本通っている。 わたしは、銀爺こと鈴木 銀一郎の小説の男主人公の生真面目さを思い出していました。 終わったあとね、この世界でのいろんなキャラクターの話をもっと聞きたくなる。そんなお話。 でも、続編が出ないのが、多分、潔いのかな。
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一気読み。異世界歴史小説。一人の少年が、やがて英雄になっていくまでの胸がかきむしられるような物語だった。
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「黄金の王 白銀の王」が面白かったので手に。 沢村凛さん2作品目。 こちらはファンタジーといってもさらに現実的。 人の汚い部分がこれでもかってくらいぶつけられる。 もうドロドロです。 本来、こういう話は苦手。 辛いばかりで救いがないと読むのが辛くなってしまうから。 なので、失敗し...
「黄金の王 白銀の王」が面白かったので手に。 沢村凛さん2作品目。 こちらはファンタジーといってもさらに現実的。 人の汚い部分がこれでもかってくらいぶつけられる。 もうドロドロです。 本来、こういう話は苦手。 辛いばかりで救いがないと読むのが辛くなってしまうから。 なので、失敗したかなー。最後まで読めるかなーと思いつつも読む手がとまらない。 読んでる最中もなんでだろ?って思いながら読んでた。 テンポがいいのかな。 まぁ面白いからに違いないんだろうけども。 素直に面白かったと言えばいいんだけど(笑) 特に終わりかたは最高でした。 読んで良かった。と思える本です。
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野賊との内戦が続き、腐敗気味の内政が横行する国で、理想を貫き続けた一人の軍人の物語。常に理想を体現する為に最適な手段を考え、様々な障害に屈すること無くそれを全うしようとする主人公アマヨク・テミズの姿が心を打ちます。(実際にこういう人が近くにいたら、融通が聞かない苦手なタイプに映るかもしれませんが…) 中盤までは比較的順調に昇進して行きますが、策略によって貶められてしまう以降の展開は、どう収束させるのだろうかがとても気になりました。最終的には序盤からたまに話題に挙るある人物の力により大団円を迎えます。最初はちょっと都合が良いかなー、なんて思ってしまいましたが、アマヨクの常にブレなかった理想を追求する姿勢がその人物を行動させたのだと解釈しました。 そうした「行動が周囲に良い影響を与えて行く」という、ある種のカリスマ性を持った主人公の姿は、「黄金の王 白銀の王」の穭と薫衣や「永遠の0」の宮部久蔵に通じるものがあり、それらの作品と同じような感動を得ることが出来たように思います。
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またも異国の権力闘争的ファンタジー。そしてまたも主人公が頑な(笑)…と言いながらも一気読みしてしまう内容で、とても楽しめました。 アマヨク、カーミラ、オルタディシャル、オーマ、アマヨク父。みんな頑な。それぞれの立場で語っているけれども、どうしてそんなにみんな頑ななのか。もうちょっとお互い譲れば…というのは、無理な話なんだろうな。 最後まで気が抜けない展開でしたが、アマヨクの望んだ通りの方向へ、国が向いていくのを確信してのラストだと思う。そう信じたい。
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そうかそうか、この作品ありきであの傑作が生まれたのか。 沢村凜ーー不思議な文を書く人だ。心の奥底を描いているようでいて、実際は簡単な状況描写しかしていなかったり。難解な単語を用いながらも、すらすらと読める。 アマヨクのように、とはいかないまでも、彼のような大きな志をいつも持っ...
そうかそうか、この作品ありきであの傑作が生まれたのか。 沢村凜ーー不思議な文を書く人だ。心の奥底を描いているようでいて、実際は簡単な状況描写しかしていなかったり。難解な単語を用いながらも、すらすらと読める。 アマヨクのように、とはいかないまでも、彼のような大きな志をいつも持っていたいものである。 100点(100点満点)。
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理想の国になるようにと思いを定めたテミズは目標をじっと見つめてひた走る。寄り道をしないのかこの男は、休憩することを知らないのかこの男は。 話された言葉と目に見えた事と耳に聞こえた音が文字になっている。人びとの気持ちを直接あらわす表現はほとんど無かった気がする。 それなのに人びとの...
理想の国になるようにと思いを定めたテミズは目標をじっと見つめてひた走る。寄り道をしないのかこの男は、休憩することを知らないのかこの男は。 話された言葉と目に見えた事と耳に聞こえた音が文字になっている。人びとの気持ちを直接あらわす表現はほとんど無かった気がする。 それなのに人びとの気持ちがフワッと見える、感じる。不思議な感覚。表情の見えない映画? ラジオドラマ? 何でもいいか。 読んで満足したから(笑)
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