もっと知りたいルドン の商品レビュー
象徴主義絵画を代表する画家の一人である、「オディロン・ルドン」の人生を辿りながら、その時々の多種多様な作品を眺めていくと、画家の人生を知ることが、作品を理解し、より感慨深いものになることを教えてくれます。 目に見える現実ではなく、幻想的で神秘的なイメージを多用し、独自の「光」を...
象徴主義絵画を代表する画家の一人である、「オディロン・ルドン」の人生を辿りながら、その時々の多種多様な作品を眺めていくと、画家の人生を知ることが、作品を理解し、より感慨深いものになることを教えてくれます。 目に見える現実ではなく、幻想的で神秘的なイメージを多用し、独自の「光」を創造することで、夢の世界をさらに普遍的なものにしていった、彼の画歴には、主に、詩人「シャルル・ボードレール」が仏訳した「エドガー・アラン・ポー」の著作が影響しており、特に、「眼」に対するこだわりには、共通性があるそうです。 それから、普仏戦争でのフランスの敗北、天体望遠鏡の発達による、宇宙というマクロの世界への興味、ダーウィンの科学的進化論、ハルトマンの無意識の哲学など、そうした当時の歴史的出来事が、彼の作品に影響を与えていることや、黒(ノワール)の時代から色彩の世界へと、人生の半ばで大きく転換していく様に、彼の人生観や人間性が垣間見えるようで、とても興味深いものがありましたし、何か遥か天上から臨んでいるわけではない、親近感のようなものを感じました。 また、妻「カミーユ」のために個人的な思いを込めて描いた、《刺繍をするルドン夫人の肖像》や、毎年のようにパステルで息子を描いた中の一つである、《アリの肖像》といった、家族への思いを覗かせる一面もあったり、《グラン・ブーケ》や《ヴィオレット・ハイマンの肖像》といった、後期の花々と女性を描いた作品の美しさも印象深く、読み終わった後には、実際の作品を美術館で鑑賞したくなりましたし(私の人生において、初めてこう思えたことが嬉しい!)、これだけ一人の画家にすごく惹きつけられたのは初めての思いです。 ちなみに、私が最も好きな作品は、《ペイルルバードへの道》で、ルドンの「黒」の創造の場であった故郷を失った、そのやるせない思いを回顧するような寂寥感や孤独さに、私も共感できるものがありました。 正直なところ、一つに絞るのは難しいのですがね。他にも、《樹(樹のある風景の中の二人の人物)》や、石版画集『起源』の中の第2葉、《おそらく花の中に最初の視覚が試みられた》や、《オフィーリア》や、《金色の細胞》等々、それぞれタイプが異なるようにも見えますが、全てルドンの作品です。 上げるときりが無いので、この辺で。
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ルドンは、花やペガサスのブルーの美しい絵から入ったので、美術展で黒の目玉や蜘が出てきた時は驚きました。 だからルドンにも、興味がわいたのかも?
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他のルドンについての本を読んでないので比較は出来ないけど、ルドンという作家について広く知ることが出来る。 「眼をとじて」がたくさん載ってるの、すきだな、どれも作風が違うのに魅力的。 もともとルドンが好きだったけど、この本のおかげでギュスターヴ・モローとエドガー・アラン・ポーにも興...
他のルドンについての本を読んでないので比較は出来ないけど、ルドンという作家について広く知ることが出来る。 「眼をとじて」がたくさん載ってるの、すきだな、どれも作風が違うのに魅力的。 もともとルドンが好きだったけど、この本のおかげでギュスターヴ・モローとエドガー・アラン・ポーにも興味が持てた。 さっさと読めて分かりやすい、良い入門書だとおもう。
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本は沢山読無よりも、読んだ本の感想を書く方が身につくらしい。それで、美術しょでも感想を書く事にした。 ルドンの絵は魅力的だが、好きになる絵は少ない。家に飾るのではなく美術館で観る絵だと思う。 「私は私なりにひとつの芸術を作りました。私はそれを、目に見える世界の驚異に目を開くことに...
本は沢山読無よりも、読んだ本の感想を書く方が身につくらしい。それで、美術しょでも感想を書く事にした。 ルドンの絵は魅力的だが、好きになる絵は少ない。家に飾るのではなく美術館で観る絵だと思う。 「私は私なりにひとつの芸術を作りました。私はそれを、目に見える世界の驚異に目を開くことによって、そして、だれが何といおうとも、自然と生の法則に従おうと、たえず骨折ることによって作り出したのです。」 ルドンは自分の世界を創り出したのだ。
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ルドンのような色彩豊かな画家こそ最適のシリーズだと思った。後半の「色彩と結婚」して以降のルドンのパステル画・油彩画における自由に踊るモチーフや煌めく色彩は、いつ見ても心奪われる。
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不気味な目玉植物や幻想的な花の絵で知られているオディロン・ルドンのビギナーズガイド。絵の写真が大振りのフルカラーで見やすい。ルドンが影響を受けた文学者やルドンから影響を受けた文学者などの紹介が興味深く感じる。
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ルドンの黒の時代が好きだったけれど、これを読んで、色彩の時代にも興味がわいた。ただの油彩とは違う、柔らかなパステルで表現された見えない世界は美しい。 『私自身に』も読んでみたくなった。
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今回静岡市立美術館で観れなかった有名な作品がたくさん載っていました。 ルドンはリトルグラフ、エッチングの白黒がほとんどたと思ってたけど、パステル、油絵の作品もたくさんあったんですね! 単なる写実ではなく、ちょっと現実を歪めて表現されたルドンの世界観はとても面白いです。
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