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そらをみてますないてます の商品レビュー

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18件のお客様レビュー

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2018/04/06

初めて椎名誠のもの読んだ。売れっ子の時期はよく知っているけど本を読んだことはなかったので私小説的なこの本で人と生りを知った。無頼みたいな生活の若かりし時代と大成した探検旅行時代が交互に出てくる構成で、片や時系列 片や遡る形で話が進み最後にリンクするのですね♪ それにしても小学生の...

初めて椎名誠のもの読んだ。売れっ子の時期はよく知っているけど本を読んだことはなかったので私小説的なこの本で人と生りを知った。無頼みたいな生活の若かりし時代と大成した探検旅行時代が交互に出てくる構成で、片や時系列 片や遡る形で話が進み最後にリンクするのですね♪ それにしても小学生の時 出会った探検紀行モノに触発されて以来の夢を実現していく生き方には私達も触発されるな。

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2016/09/14

つい先日『すばらしい黄金の暗闇世界』を読み終えたばかり。あちらは探検家シーナさんのあれこれ(ノンフィクション)で、こちらは小説家、人間椎名誠をどこまでも彷彿とさせるオトコの物語(フィクション)だ。 シーナさんが連載をいくつも抱える、超売れっ子作家だった頃、リアルタイムで週刊誌のコ...

つい先日『すばらしい黄金の暗闇世界』を読み終えたばかり。あちらは探検家シーナさんのあれこれ(ノンフィクション)で、こちらは小説家、人間椎名誠をどこまでも彷彿とさせるオトコの物語(フィクション)だ。 シーナさんが連載をいくつも抱える、超売れっ子作家だった頃、リアルタイムで週刊誌のコラムを読んでいた身としては、実に感慨深く、わくわくする読書体験だった。 大自然、はるかな時間の流れの中で、自分が生きていることは偶然の積み重ねなんだ。 シーナさんを読むといつも、物事を考えるスケールが大きくなる。

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2015/12/15

椎名誠さんの『そらをみてますないてます』を読了。残念亜柄読んではいないが彼が前に上梓した自伝的私小説『黄金時代』の続編との事。前の作品から13年経っての続編とは編集の方はずいぶんとまたされた事だろう。編集者というのはやった事の無い僕にはとても魅力的に映る仕事だが、本当にやっている...

椎名誠さんの『そらをみてますないてます』を読了。残念亜柄読んではいないが彼が前に上梓した自伝的私小説『黄金時代』の続編との事。前の作品から13年経っての続編とは編集の方はずいぶんとまたされた事だろう。編集者というのはやった事の無い僕にはとても魅力的に映る仕事だが、本当にやっている人は夢はあるだろうが作家に引きずり回されてやはりしんどい仕事なんだろうなあ。本作は著者の20歳前後の東京オリンピック前後の東京を舞台にしたものと、その後『本の雑誌』編集長をやめたあとの冒険家のようにフィールドワークを続けていた時代の著者の姿の二つの物語が見事に絡み合わせられているのが良い緊張感を小説全体に持たせていて、あっという間に読破する事が出来た。椎名誠氏は最近メディアで見かけませんが、この本はおすすめです。

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2015/03/13

シーナさんの葬儀で挨拶する鮎川誠…で、「そう言えば椎名さんどうしてるんだろう?」などと不純な理由で手に取ったわりと新し目の一冊。 いい小説でした、そしてやっぱりカッコいい。バンカラを地で行く青春物語と冒険物語、そこまではいつもの椎名さんなのだが今回は趣向が凝らされていて敢えて逆転...

シーナさんの葬儀で挨拶する鮎川誠…で、「そう言えば椎名さんどうしてるんだろう?」などと不純な理由で手に取ったわりと新し目の一冊。 いい小説でした、そしてやっぱりカッコいい。バンカラを地で行く青春物語と冒険物語、そこまではいつもの椎名さんなのだが今回は趣向が凝らされていて敢えて逆転させた時系列は夢を叶えて行く過程により深みを増し表紙と裏表紙のバノラマも「人生の繋がり」という偶然を叙情深く表すことに一役買っていると思う力作。 ただね、同じ人として同じ男としてここまで濃い生き様を見せ付けられるとなんとも言えぬ寂寥感を感じることも確かなのであって…窓ガラスに写った不甲斐ない自分の姿を見ながら僕は一人「夜空を見ながら泣いてます」

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2014/03/30

椎名さんにしては珍しい時間軸を二つにわけた私小説 過去の作品で出て来た話がつながり、物語をなしていて興味深く読めた

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2013/03/22

ひさびさの小説な椎名誠。10代の頃に読み親しんだ椎名誠の文章に安ど感を覚える。海が空港に迎えに来ているっていうラストが良かったな。

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2012/11/07

わが青春のアイコンにしてアイドル。 むさぼり読んだ日々。 のたうちまわり、悲しみの暗闇、楽しさの曙光。 そんなものを感じていた日々を思い出した。 客観的に評価ができないくらいなので、 ご勘弁を。

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2012/05/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

椎名誠の作品というと、私小説的なもの、SF的なもの、アドベンチャー的なもの、あと写真集、と大まかにこれくらいに分けられると思うが、その中で私は圧倒的に私小説が好きで、とりわけ学校を出て ちゃんと仕事に就くまでの、まさに青春という時代の話が好きだ。 真っ黒い顔をほころばせて、ビールをぐびぐび飲んでいるイメージの椎名さんからは想像もつかない、それは暗くて、退廃的かつ暴力を伴い、恐ろしくてやるせない話だ。 今回の作品もそういう時代を経て結婚に至るまで続いている。が私小説だけではなくて、アドベンチャー的な話とが、時代を逆にさかのぼり話の終わりにはふたつの物語の次元がちょうど合うような、ちょっと凝った構成になっている。

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2012/04/21

椎名節が炸裂していて、懐かしい。椎名誠にハマっていた頃の感動が甦る。勇は相変わらずハードボイルドだ。

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2012/02/18

「哀愁の町に霧が降るのだ」や「銀座のカラス」前夜、「黄金時代」後の作者をモデルとした松尾青年シリーズの最新刊。 私小説的なタッチで書かれているのはいつも通り。懐かしくて「帰って来たなあ」という感慨すら覚える。 本作はちょっと古い現代の自己の過酷な旅の体験と、若いときの多少投げやり...

「哀愁の町に霧が降るのだ」や「銀座のカラス」前夜、「黄金時代」後の作者をモデルとした松尾青年シリーズの最新刊。 私小説的なタッチで書かれているのはいつも通り。懐かしくて「帰って来たなあ」という感慨すら覚える。 本作はちょっと古い現代の自己の過酷な旅の体験と、若いときの多少投げやりな日々が交互に現れ、最終的に二つの波が作中で交錯していくという椎名作品には珍しい手法だ。もちろん読みやすく、その他のシリーズを読まずとも入っていけるけれど、上記にあげた作品の一つとして連続で読破るのもオススメです。

Posted byブクログ