1,800円以上の注文で送料無料

ぐるぐる七福神 の商品レビュー

3.4

33件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/11/16

恋人なし、お金なし、趣味もなし――。派遣社員で人嫌いな主人公船山のぞみ32歳。街で偶然あった知人に、元カレのインドでの客死を聞き、さらに落ち込む日々を暮らす彼女だが、入院した祖母の家で見つけたご朱印の書かれた色紙を見つける。七福神のご朱印が揃ったはずの色紙には、しかし六つの神まで...

恋人なし、お金なし、趣味もなし――。派遣社員で人嫌いな主人公船山のぞみ32歳。街で偶然あった知人に、元カレのインドでの客死を聞き、さらに落ち込む日々を暮らす彼女だが、入院した祖母の家で見つけたご朱印の書かれた色紙を見つける。七福神のご朱印が揃ったはずの色紙には、しかし六つの神までしか書かれておらず、のぞみは祖母の快復を祈願し欠けている一つ「寿老人」を埋めるべく七福神めぐりをはじめるが――。 谷中、武蔵野、日本橋、港、亀戸、浅草。下町情緒あふれる町並みから、寺社の存在を忘れるような近代的な街まで、さまざまな街を足で歩いていくなかで、普段の忙しい生活では気づき得なかった東京の新しい魅力が見えてきて、のぞみの傷つき閉ざされた心も少しずつ変化があらわれる。その中で死んだはずの恋人・大地の新しい情報も見えてきて……。 ひっそりとたたずむ寺社とその周囲に残されて都会とは思えない木々や花々の自然、門前の商店街のグルメや人情など、歩く速度でしか見えない、東京の古くて新しい魅力を再発見しつつ、ひとりの女性の再生の軌跡を、爽やかかつユーモアのある筆致で綴る“新感覚プチロード小説”。

Posted byブクログ

2011/11/14

中島さんの作品はいくつか読んで、切り口というか何とも言えないユーモアが好きなんだけど、今回は七福神めぐりとは!なかなか楽しく、ちょっと切なくて。でも七福神めぐりは楽しいもの。久々にどこかまわってみようかな。生きるために生きてる、悪くない言葉。

Posted byブクログ

2011/10/24

おもしろかった! やっぱり中島たい子さんの書くものはいい!! わたしは大好き! なんというか、切り口がユニークというか、ありきたりな感じではないというか。内容は、ひらたく言っちゃえば30代女性の生き方とか恋愛とかって話なんだけど、どっかできいたことある、とか、見たことある、とかい...

おもしろかった! やっぱり中島たい子さんの書くものはいい!! わたしは大好き! なんというか、切り口がユニークというか、ありきたりな感じではないというか。内容は、ひらたく言っちゃえば30代女性の生き方とか恋愛とかって話なんだけど、どっかできいたことある、とか、見たことある、とかいう感じではなくて、展開が読めず、さらに、安易に都合よく着地しないところがよくて。でも、希望が見えるところも好きで。文章もユーモアがすごく効いてて、実際に笑った。(笑える、とか評判の本でもわたしは実際に笑うってあんまりないんだけど)。 七福神めぐりがしたくなってきた。

Posted byブクログ