ボトムレス の商品レビュー
不思議な舞台設定がきれいにはまっている作品。現代における「食」の有り様についてのメッセージ性も高い。短編が集まって一つのストーリーになっているが、結末が描かれている章と、「結末は想像してね」と読者に任せる章があり、そのバランスもちょうど良かったと思う。
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本文p.169にあるような「文面からは多分にリアリティを感じるのだが、どこかオカルト的な雰囲気もあるせいか、その境界線上を漂っているような、不思議な印象のある内容」を目指しているんだろうけど、成功しているとは思えなかった。 現実的な部分と、非現実的で不可思議な部分とがうまく融合で...
本文p.169にあるような「文面からは多分にリアリティを感じるのだが、どこかオカルト的な雰囲気もあるせいか、その境界線上を漂っているような、不思議な印象のある内容」を目指しているんだろうけど、成功しているとは思えなかった。 現実的な部分と、非現実的で不可思議な部分とがうまく融合できてなくて、読みながら「この作品はどっち方面なんだ???」と戸惑ってしまった感じ。 この著者の本を初めて読んだのは「虹色の皿」だが、その作品では元シェフという著者ならではのグルメ小説ぶりがとても魅力的に感じられた。その魅力を再度味わいたいと思ってこの著者の本を何冊か読んでみているのだが、クオリティはどんどん落ちていくばかり。そろそろこの著者の本を追いかけるのをやめようかと思う。
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食することを裁く、本。 設定とか、狂言回しみたいにいるおじいちゃんとか、 正直結構無理やりな感じが否めないけど、 着眼点は面白かったというか。 食べるという行為がおかしくなっているというのは 確かにうなずける。 まあおかしいのは食べる行為だけじゃないんだけど。 でも全体的に...
食することを裁く、本。 設定とか、狂言回しみたいにいるおじいちゃんとか、 正直結構無理やりな感じが否めないけど、 着眼点は面白かったというか。 食べるという行為がおかしくなっているというのは 確かにうなずける。 まあおかしいのは食べる行為だけじゃないんだけど。 でも全体的になんか甘かった。 もう一練り欲しかった!! これ、キングあたりが書くと 20人以上の登場人物が出て、わったわたして、 ウェイターとかもっとあやしくて もっと面白い話になりそう… 最終的にはウェイターの顔がグワーーンって伸びそうw
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「死ぬほど旨い料理」が食べられるレストラン、HOLE。 最初面白かったが、段々登場人物が増えてきて、ちょっとダレた。 死ぬまでもない人が結構死んじゃった…という感じ。 作者は食に対して厳しいのね。
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パンダの方を読んで ぐ、ぐろい…けど面白い!! と思ってこちらも読んでみた。 …うん。 なんか…不気味。ただただ不気味。 “死ぬほどうまい料理”が食べられると噂のレストラン。そこにあるはずなのに見えない人もいる。なくなったはずのそのお店。 運良く見つかっても、基準に満たした...
パンダの方を読んで ぐ、ぐろい…けど面白い!! と思ってこちらも読んでみた。 …うん。 なんか…不気味。ただただ不気味。 “死ぬほどうまい料理”が食べられると噂のレストラン。そこにあるはずなのに見えない人もいる。なくなったはずのそのお店。 運良く見つかっても、基準に満たした人しか食べられないのが “死ぬかもしれない料理" 食べた人はどうなった?? 淡々と話が進んで、最後にナゾが解けるのかと期待してたら…そのまま終わった。 なぁんだ。 そんな感じ。
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食べたら死んでしまう?料理を巡ってのミステリーホラーかな?で結局なんなんだろう… 2012.6.20
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死ぬほど旨い料理ではなく、食べると死ぬかもしれない料理。 抗えない魅力の先にあるものは… ミステリーというよりホラーっぽい。 このミス受賞作の「禁断のパンダ」以来ずっと読んでますが、今回は一番展開が見えにくかった感じ。
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「死ぬほど旨い料理」が食べられる。そんな噂がある料理店で出されるのは、「食べると死ぬかもしれない料理」であった。人の「食」に対する様々な価値観と、「食」の真価を問う作品。
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「禁断のパンダ」続いて、同作者の本は私が読んだのは2冊目。食に関する本を書かれているいるようですね。 登場人物が多くエピソードもちょっと多い気がした。 食べると死ぬかもしれない料理を出すレストランに訪れる客には、それぞれ食に関する思い入れが多い、もしくは、食に関して思い間違いをしている人が・・・・その料理を食べた後、それそれの結末を迎える。 最後に、訪れた女性の今後はどうなるのだろうか。
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「食」をテーマに書く作家。 読んで楽しい食べ物の話ではなく、怖いストーリー展開だった。 ホールに行ってみたいような、行きたくないような。
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