マジックアウト(1) の商品レビュー
世界観に圧倒された。 私たちは「才」を持っていないけれど、現代の日本にも通じる所があると思う。 人間の勝手な都合で今のように暮らしていると、 「マジックアウト」が起こるかもしれない。 私はもとから環境に関心はあったが、この本を読んで、改めて生活を変えていかなければならないと思った...
世界観に圧倒された。 私たちは「才」を持っていないけれど、現代の日本にも通じる所があると思う。 人間の勝手な都合で今のように暮らしていると、 「マジックアウト」が起こるかもしれない。 私はもとから環境に関心はあったが、この本を読んで、改めて生活を変えていかなければならないと思った。 無才人として差別されながらも、知識を身に付け、前に進んでいくアニアがかっこいい。 タンタニアやシシジリアのような友だちがいるっていいなあと思った。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
コロナ禍の今読むべき本 子供向けだが今なら大人でも楽しめる。 マジックアウトが起き、電力や食料、医療が十分になく困っている人たちの姿を読むと、コロナ禍や災害の時を連想してしまう。 コロナ禍の今、批判し合うだけでなく皆が協力することの大切さを感じさせてくれる。
Posted by
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
誰もが何がしかの魔法の「才」を持って生まれ、「才」を生かすことで何もかも便利に暮らして行ける楽園の島、エテルリアが舞台の物語。 エテルリアが突然魔力がまったく効かなくなる「マジックアウト」の状態に陥り、生活のインフラがすべてストップしたとき、島の危機を救ったのは魔力をいっさい持たない「無才」として生まれ、それゆえ「才」に頼らない生活について知識を蓄えてきた少女アニアだった。 この設定はとても良かった。普通の人間の中に生まれてしまった魔法使いが主人公の話はよくあるが、その逆を行くとは。そしてエテルリアの状況はすっかり電気に頼るようになってしまった現代社会と重なるし、生まれつきの力で社会的地位が決まる息苦しさ、マジックアウトに陥るまでそのことに疑問を抱かない人々などは少し前の封建社会と重なる。 設定はとても魅力的な一方で、物足りない点もある。 「無才」の人がどれだけ厳しい扱いを受けるかはわかったけれど、「才」を持つ人たちが生き生きとその力を振るっている描写が足りなくて、だからマジックアウト後の大混乱が、あれだけ言葉を尽くして書かれているにもかかわらず印象的ではない。 もうひとつ、主人公やその友人達があまりキャラ立ちしてないような印象があって、お年ごろにもかかわらず、人間関係であまり悩んでいないのがもったいない気がした。アニアは確かに孤独な存在ではあるのだけど、でも素晴らしい母親と良い友人、素敵なBFに最初から最後まで守られて、本物の孤軍奮闘をしていないのだから。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
魔法の才を持つ人々の国・エテルリア。 父親が「守」の才術の最強の使い手であり、名門のディ・オティミス家に生まれたアニアは無才人。つまり、みんなが魔法の力を持って生まれてきている中、なにの魔法の力を持たず、魔法も効かない体質だった。 無才人は軽蔑や差別される国で、アニアは沢山の本を読んで、国の内外の知識をたくわえていきました。性格はひっこみじあん。 学校では、同級生のタンタニア(明るい、力の才術の持ち主)やシンジリア(長身で、守の中でも武術系の才術の持ち主)らと楽しく過ごしてきた。 しかし、エテルリアに突然たちこめた深い霧。そして人々から才術が消えてしまった。生活のすべてが魔法によって成り立ってきた国は大混乱を極める。 大自然の使者であるエーテル神王は床に伏し、賢者と言われるフィロス、ゾフィスの二人の老人(95歳)は死の間際の言葉として、使者に、アニアを呼び出すように言う。アニアに相談し、知識を活かして、国を立て直すこと、と。 名門の家のものだが、無才で子どものアニア。 議員術師も、街でも、アニアの意見ははじめは届かなかった。 マジックアウトが無才人がひきおこしたものだと言う輩さえいた。 しかし、風の強い事を活かした風力発電の設備を作って見せ、いつ終わるかもわからないマジックアウトの状態でも、協力し合って生きてゆく事が大切だという訴えは、少しずつみんなにつたわってゆく。 東日本大震災後、自然からの発電力を使おうというのが、タイミングがぴったり。 魔法が使えなくなって1番に困るのは食料ではなく、電力、そして医療というのが、・・・そうかな?って気もしますが、 3部作なので、これからの展開が楽しみ。
Posted by
魔法の国に産まれた、魔法の力を持たない「無才人」の娘アニア。魔法の国の中で「無才人」である自分の意味を探す。国が魔法を失う危機に直面した時、力を持たない事がどのような意味を持つのか。
Posted by
超おすすめ!個性・才能・人間性とは何か。どれだけ温厚な人格の人間でも、潜む攻撃性を抱えている。汐見先生のテーマが思い出された。主人公アニアを通して壮大なファンタジーが繰り広げられる超気になるシリーズ第1作です。 韓流ドラマで描かれるような ヒロインの心根の強さも感じられ、グイグ...
超おすすめ!個性・才能・人間性とは何か。どれだけ温厚な人格の人間でも、潜む攻撃性を抱えている。汐見先生のテーマが思い出された。主人公アニアを通して壮大なファンタジーが繰り広げられる超気になるシリーズ第1作です。 韓流ドラマで描かれるような ヒロインの心根の強さも感じられ、グイグイ引きこまれます。 日本の作家さんが、このスケールの児童文学を世に送り出してくれたことに少し驚きました。
Posted by
ゾラの最期には涙が出ました。 文句言うんは誰にでも出来ますわなあ。 いじわる役のヴェネリアはどうなんのかなあ。 続きが楽しみです。
Posted by
誰もが何らかの「才」を持って生まれてくるエテルリア国で、アニアは何の才も持たない無才人として生まれた。 電気や治安、食糧生産・医療などすべてを才術に頼っているエテルリアで、突然才術を使うことができなくなってしまい、人々は大混乱。 アニアがずっと地道に培ってきた知識は活かされるのか...
誰もが何らかの「才」を持って生まれてくるエテルリア国で、アニアは何の才も持たない無才人として生まれた。 電気や治安、食糧生産・医療などすべてを才術に頼っているエテルリアで、突然才術を使うことができなくなってしまい、人々は大混乱。 アニアがずっと地道に培ってきた知識は活かされるのか!? 早く2巻が読みたいです。
Posted by
今日と同じ明日が続く、何の不自由もない魔法の街。その魔法の力が消滅したら…。 異世界ファンタジーかと思いきや、私たちが生きるこの現実の世界の話なのかもしれない。
Posted by
- 1
- 2