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いい奴じゃん の商品レビュー

3.2

6件のお客様レビュー

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2016/03/16

ライトノベル風に、運の異常に悪い男の話として始まる小説。中盤までは、ほとんどが会話で進むため、情景の記述がないのだが、登場人物が限られている上に、漫画的に極端なキャラクター設定にされているため、なかなか小気味良く読める。 会話でない普通の文章に「やべー」なんていう言葉を使うのは...

ライトノベル風に、運の異常に悪い男の話として始まる小説。中盤までは、ほとんどが会話で進むため、情景の記述がないのだが、登場人物が限られている上に、漫画的に極端なキャラクター設定にされているため、なかなか小気味良く読める。 会話でない普通の文章に「やべー」なんていう言葉を使うのは、いかがなものかとは思うが。 中盤で、主人公が動けなくなったあたりで、突如として会話中心のストーリーが、情景と作者の言いたい話(一般的な話)に切り替わってゆく。作者の心変わりがあったのかもしれないが、明らかに違和感のある展開具合なので、面食らう。 あとがきに「さくさく読める青春小説」とあり、そのとおりだとは思うものの、中盤以降の変に重い話は必要だったのか、やや疑問は残る。読後感は良い作品である。

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2013/09/11

清水義範さんの著作は、一時、あらゆるものを読んでいた気がする。自分で買う娯楽本は文庫落ちになってからを原則としていたなかで、かれの作品はハードカバーも厭わずに購入していた。いわゆるパスティーシュ系が中心だったが、『学問のススメ』とか、若者小説も、(こちらはもう30歳を過ぎていたの...

清水義範さんの著作は、一時、あらゆるものを読んでいた気がする。自分で買う娯楽本は文庫落ちになってからを原則としていたなかで、かれの作品はハードカバーも厭わずに購入していた。いわゆるパスティーシュ系が中心だったが、『学問のススメ』とか、若者小説も、(こちらはもう30歳を過ぎていたのに)けっこうはまっていた。それがなんだか蘊蓄系や、人間観察系に傾きだして、ちょっと遠ざかっていた。『虚構市立不条理中学校』を再読する必要が生じて、amazonでかれの著作を検索したときに本書がひっかかって、昔のかれの世界がどうなったかが気になり、久しぶりに試しに読んでみた。やはり文章の達者さは相変わらずだし、何者でもない自分に対して、何者かにならなくてはという焦りをかかえた25歳に焦点を当てたのも、周りにいる学生たちの姿をみていると、なるほど目の付け所がいいなと感心した。お話はまあ、ご都合主義なところもあるし、現実味という点からすれば、ちょっとファンタジーという気もするが、気持ちよく読める、読んで気持ちよくなる、という私の「青の本」の選定基準からすればどんぴしゃである。運の悪さをこれだけ肯定的にとらえられる主人公の心性は、絵空事のようであって、でも、こうした「根拠のない自信」はリアルな現実世界でもかなり重要なことだろう。続編が出るようなら、私はまた読んで、気持ちよくなりたい。

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2012/02/20

久々に清水義範作品を読む。面白く、あっという間に読了。しかし、あまりにも楽天的というか、良い方に話の展開が転がりすぎてちょっと違和感を感じる。面白くするならもっとあり得ない方向に話を展開した方が良かったと思う。中庸すぎる。もっと面白い清水義範作品が読みたい。

Posted byブクログ

2011/11/20

人間の価値は、いざという時にどう行動するかにあると思う。 今作の主人公である、25歳の派遣社員鮎太は能天気で無類のいい奴だが、毎日が不運の連続。派遣先ではいつもトラブルばかり。でも、持ち前のたくましさで、前向きに生きている。 そんな鮎太に訪れる人生最大の不運。その時、鮎太はどう...

人間の価値は、いざという時にどう行動するかにあると思う。 今作の主人公である、25歳の派遣社員鮎太は能天気で無類のいい奴だが、毎日が不運の連続。派遣先ではいつもトラブルばかり。でも、持ち前のたくましさで、前向きに生きている。 そんな鮎太に訪れる人生最大の不運。その時、鮎太はどう生きるのか。 鮎太のブレない強さに、勇気を与えられた。 恋や仕事、そして生きることに前向きになれる佳作。二十代の若い社会人にオススメ。 「もちろん未熟なんだよ。だけど、そこはスタート地点なんだ。そこから出発して、成長していくから面白いんじゃないか。おれたちが今忘れちゃいけないのは、ちゃんと育っていこう、ということなんだ」

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2011/11/04

20代の若者のみなさん、ぜひ手にとって見てください。 30代以上の若くはないみなさんも、読んでみるとちょっと元気が出てくるかも。 思いのこもった作品だと思います。清水義範らしいといえばらしい作品です。

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2011/10/31

25歳フリーターの、とてつもなく運の悪い男、が主人公。 なんとゆうか、可もなく不可もなく、といった印象。 面白くないことはない、と言えなくもない、といっても過言ではない(なんのこっちゃ)。 悪く言えば、地に足がついてないというのか、なんかこう軽いカンジがして読み応えがイマイチで...

25歳フリーターの、とてつもなく運の悪い男、が主人公。 なんとゆうか、可もなく不可もなく、といった印象。 面白くないことはない、と言えなくもない、といっても過言ではない(なんのこっちゃ)。 悪く言えば、地に足がついてないというのか、なんかこう軽いカンジがして読み応えがイマイチでした。 くれぐれも言いますが、面白くないことはない、と言えなくも(以下略)。

Posted byブクログ