広告のやりかたで就活をやってみた の商品レビュー
「広告と就活って似てるんじゃないの?」という筆者の仮説検証が綴られた本。広告でいうところの自社商品は、就活でいうところの自分。広告でいうところのターゲットは、就活でいうところの志望企業。広告でいうところの競合商品は、就活でいうところの他の大学生。広告とは、多くの「競合商品」がある...
「広告と就活って似てるんじゃないの?」という筆者の仮説検証が綴られた本。広告でいうところの自社商品は、就活でいうところの自分。広告でいうところのターゲットは、就活でいうところの志望企業。広告でいうところの競合商品は、就活でいうところの他の大学生。広告とは、多くの「競合商品」がある中で、いかに「ターゲット」に「自社商品」を選んでもらうか、そのためのコミュニケーションであり、その一方で、就活とは、多くの「大学生」がいる中で、いかに「志望企業」に、「自分」を選んでもらうか、そのためのコミュニケーションである。2つのいわゆる「選ばれるためのコミュニケーション」において、それらのプロセスは多分に相似している。筆者も本の中で言っているが、この本に書かれていることは、「ごく普通な当たり前のこと」だ。その当たり前なことが当たり前にできていない、形式的な就活が蔓延している。平気で「コミュニケーション能力」という言葉に代表されるような薄っぺらい言葉を自己PRで使ってしまう学生は少なくはないはず。その企業がどのような人材を求めているかを、企業を綿密に研究し、企業の「現物・現場・現実」を知ることによって初めて、就活における受け手、つまり選考をする企業側に立つことができる。選考をする側の視点に立てば、「コミュニケーション能力」というアピールポイントをもっとそれぞれのシチュエーションに沿った言い方にすることができる。この本で一番重点が置かれているのは、自己分析と企業分析であって、本質的だった。徹底的に自己分析し、何を伝えたいのかをまず発見すること、そして、それを徹底的に磨き上げることが大切になってくるという筆者の考えはとても共感できた。
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ターゲットの本質を掴むために、机上ではなく「現場」「現物」「現実」の3つを重視すべきとされる考えを「三現主義」と呼ぶ。p81 「仮説」をこしらえて、最後に「現実」と照合する場こそが、定性調査なのです。p82 右脳に話しかけ、左脳を説得する。これが、理解を促すのに有効な手法なのです。p136
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広告と就活を結びつけた本だが、つまりはコミュニケーションの方法を伝える本、セルフマーケティング、セルフブランディングにも活用できる。 どんなにいい人でも、いい商品でも、魅せる工夫をしなければだれにも気づいてもらえない。 『いい』と感じるポイントは人によって異なるから、誰に対して...
広告と就活を結びつけた本だが、つまりはコミュニケーションの方法を伝える本、セルフマーケティング、セルフブランディングにも活用できる。 どんなにいい人でも、いい商品でも、魅せる工夫をしなければだれにも気づいてもらえない。 『いい』と感じるポイントは人によって異なるから、誰に対して自分の何をどのようにアピールするか。 その方法を教えてくれる本。 成功する人とは、本当に知識や技術がno.1かどうかより、人を惹きつけ人を動かせる人と聞いたことがある。 まず自分を磨く必要はあるが、磨きながら魅せる工夫をしていきたい。
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就活本というより広告の考え方を示した本。 もちろん通じるところはあると思うし、何を伝えるかどう伝えるかという伝え方は重要だとは思うが、スペックを気にしないような書き方は問題があるのではと。 学生の間に磨けるだけ磨く必要もあるので、その部分は共感しづらかった。 ただ、三現主義(現...
就活本というより広告の考え方を示した本。 もちろん通じるところはあると思うし、何を伝えるかどう伝えるかという伝え方は重要だとは思うが、スペックを気にしないような書き方は問題があるのではと。 学生の間に磨けるだけ磨く必要もあるので、その部分は共感しづらかった。 ただ、三現主義(現物、現場、現実)という考え方はたいへんおもしろく、使ってみようと思った。
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「広告のやりかた」の教科書的な感じ。 以下メモ。 ●広告のゴールを「ポジションをつくること」だと考えています。つまり、「この商品は世の中に必要である」という存在意義を確立することです。 ●広告における現状分析の第一歩。それは、「そもそも」この商品は、なぜ生まれたのかを考えることです。 ●ターゲットが「今」の価値観を持つに至った背景を「時代性」という視点で紐解きます。「疲れたおじさん」が生まれた時、世の中はどんなだったのか、また、おじさんの親世代はどんな価値観を持っていたのかなど、今度は時代と照らし合わせてターゲット像をあぶりだすのです。 ●「何を言うか」の時点で勝負がついていることがほとんどなのです。逆に言えば、「どう言うか」で取り返せる余地はわずかだということです。 ●広告では、「何を言うか」を考える上で大切なことのひとつに、「解決になっているか」という基準があります。広告の言うことが、ターゲットにとっての「解決」になっていなければターゲットは動いてくれない、という考え方です。ターゲットにはいつも、理想の自分と現実の自分があります。「解決」とは、「現実の自分を理想の自分に近づけれくれる」ということです。 ●○○成分が2倍になったことが、どうすごいのかを伝えるためには、生活者の世界の言語に翻訳する必要があるのです。 ●右脳に話しかけ、左脳に説得する。
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就職活動生を対象とした本。 採用する側の人間として、就職活動をしている学生達が読んでいる(であろう)本を読んでみました。 本書は広告を作るときと就職活動のプロセスがいかに類似するか、を紹介し、広告を作るときの手法が就職活動にもヒントになるのでは?といったスタイルで進む。 文字数も少なめで学生ならば、読んで損はない。 ただしあくまで自分を商品に例えた、マーケティングの本である為、自分自身の能力がアップするのではなく、自分自身をどう表現するか、という本である事をお忘れなく。 学生時代にもっともっと重要なことは自分を磨くこと。 内容として目新しいことが紹介されている分けではないので、社会人の人が読む場合には、懐かしのCMがどんな狙いで作られていたのか、の事例本として読むのがよいかも。
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就活終わって、広告業界行くことになったのでこの評価。 もし就活始める前は目に鱗というかわかりやすく書いてありよかった。今から就活始める人は是非!短いし読みやすいですよ〜
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