誰も教えてくれない「お掃除」商売の始め方・儲け方 の商品レビュー

山口義人【著】

2021/08/08

家事支援ビジネスが伸びている。ハウスクリーニングビジネスについて、お勉強。
「お掃除商売ほど開業しやすい商売はない」とあり、その根拠として、以下の通りまとめている。
?特別な経験や技術が必要ない。
?資格・免許・申請手続きが一切不要。
?自宅を事務所代わりにして、小資金で開業できる
?性別・年齢・学歴を問われないから、中高年夫婦でもOK
?リピートオーダーにつながりやすい商売
?マーケットが広がる一方の将来性ある商売
興味深いのは、?である。
「お掃除商売を始めると、ほぼ100％の確率で、何らかのリフォームの仕事を顧客が依頼してきます。…
　タンスの取っ手が外れていたのを『付け直してほしい』というので、気軽に引き受け、修理して取り付けたところ、この些細なことがきっかけとなって、壁紙の張り替え、クーラーの取り付け、防犯セキュリティシステムの取り付け、壁の塗り替え、格子の取り付け、そして、外壁のペンキ塗替工事まで依頼されました。もちろんハウスクリーニング以外の施工・工事は他の業者に外注しました。そのときのペンキ塗替工事だけでも120万円の売上になったのです。」
　以上で感じたのは、大手がハウスクリーニング事業を大きくしていくことの難しさである。ひとつには、開業しやすい分、人員を確保し続けるのは難しいこと、さらにもう一点として、先の事例のように御用聞きとなるためには、作業者が毎回異なるようなパターンでは難しいと想定される。

「プロが身につけるべきポイント」は家庭人としても参考に。
?清掃前の「段取り」が大切
?時計回りに掃除する
?掃除は常に「上から下に」
?きれいな場所は掃除しない
?汚れが落ちなければ洗剤・道具を変えてみる
?洗剤の濃度と温度は用法をきちんと守る
?必要な道具がすぐに取りだせる専用エプロン
?外せるものは外して掃除する
?光るものは必ず光らせる
?左手に湿った雑巾・右手に乾いた雑巾で仕上げる
?作業の確認は三つの視点で（自分と同じ身長、自分より高い身長、自分より低い身長）