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平安文学でわかる恋の法則 の商品レビュー

3.8

8件のお客様レビュー

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2022/02/09

恋愛メインというよりかは、古典を楽しむためのツールとして恋愛が使われている感じ! 高校の古典の知識がある方には、少し物足りない内容かもしれません。 忘れてしまった方やこれから高校生になる子には古典を好きになるきっかけを与えてくれる本だと思います

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2020/03/27

古典文学を並べてみて、その共通点や相違点などから当時の暮らしが読み取れる。そこから逆にそれぞれの作品にも興味が湧く、という良い循環が生まれそう。「人笑へ」「人笑われ」の言葉に表れているように、平安時代に人の評価が重要だという感覚は今も変わってないのかも。物語は少なからず何らかの思...

古典文学を並べてみて、その共通点や相違点などから当時の暮らしが読み取れる。そこから逆にそれぞれの作品にも興味が湧く、という良い循環が生まれそう。「人笑へ」「人笑われ」の言葉に表れているように、平安時代に人の評価が重要だという感覚は今も変わってないのかも。物語は少なからず何らかの思惑があって書かれているわけで、どの立場で書かれた物語なのかによって結末が異なる例が興味深い。今の時代に漫画や小説を読んで、別の世界や違う人生を体験したりするのと同様に、平安時代の人たちも物語で読むことで現実を一旦離れることを楽しんでいたと思うと親近感が湧く。とりあえず巻末にある「もっと知りたい人のための入門書」のどれかを読んでみようと思う。

Posted byブクログ

2018/12/17

古典常識を易しい言葉で解説しています。 たくさんの妻妾がいるこの時代を感情的に理解できなかったのが、氷解するように納得できました。 なるほど〜。

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2015/04/13

古典文学には、パターンがあり、それを知ることが大切、というスタンスで書かれた本。 六条の御息所の生霊・死霊は、当時の読者には新鮮だったのでは、という指摘はおもしろかった。 当時怨霊は政治にかかわって出るとされていたので、恋愛がもとになっているという点で斬新だと。 筒井筒の、幼馴染...

古典文学には、パターンがあり、それを知ることが大切、というスタンスで書かれた本。 六条の御息所の生霊・死霊は、当時の読者には新鮮だったのでは、という指摘はおもしろかった。 当時怨霊は政治にかかわって出るとされていたので、恋愛がもとになっているという点で斬新だと。 筒井筒の、幼馴染の女のもとに男が帰っていくのは、たぶん同居している妻だから、とかも。 新しい研究成果や、筆者の独自の見解も盛り込まれているらしい。 そういう本が、もっと増えてくれればな…。

Posted byブクログ

2014/08/09

タイトルに「恋の法則」と、書いてありますがそれだけではありません。 文章も面白く、現代の私たちの生活を通して昔の文化や価値観を説明しています。 古典に少し興味がある高校生にピッタリだと思います!

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2013/04/10

とても分かりやすく面白かった。 物語の説明など丁寧にしてあるので、あまり古文の知識がなくても、読めるのがいいと思いました。

Posted byブクログ

2012/09/27

高校生向け?に書かれた新書なので、わかりやすいことこの上なし。 ちょっと通俗的な部分もあるけれど、とりあえず彼らが古典を読むきっかけとしてはかなり面白いのでは…。自分にとっては、そんなに目新しい話題は多くないものの、改めて頭の中が整理できてすっきりしたー!

Posted byブクログ

2012/03/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ちくまプリマー新書は表紙がかわいいのでよく手にとってしまう。平安時代の人間関係のマナーが分かる良書。この本を読むと、源氏物語のあの場面で、なぜ女性が「馬鹿にしないでよ!」と思っているかとか、なぜお父さんがラブレターの代筆をしてるのかとかが良く分かる。 平安時代の恋は、短歌を交わす。最初は代筆、何度かやりとりをして周囲の諒解を得られたら、ようやく本人の直筆が届くという。最初から直筆だと「安売り」しているように見えるから、だとか。 女性は同じく「安売り厳禁」の法則から、男性に顔を見せない。風が吹いて隙間から顔が見えてしまうなんていう不祥事があったならもう大変。女性はスカートめくりをされたかのように、「恥」に身を震わせる。 この1000年、「をかし」が「趣がある」から「面白い」に変ってしまう程、言葉は変化した。文化も、「安売り厳禁」から、女性から家に押し掛けたり、電車で平然とお化粧したりしてしまうくらい、「大安売り」に変化した。本当の「大和撫子」たるものを知る上でも勉強になる一冊。

Posted byブクログ