羊飼いの指輪 の商品レビュー
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中身の面白さ的には同著者の「猫とともに去りぬ」の方が上かも? 結末がどれもぴたりと来ないから一つに決めれなかったようにも感じてしまうが、 子どもたちと番組で話したことをもとに作ったようで、話本自体の構成や作り方が前作と異なるので仕方ない。
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物語の結末を創造する。 学校の授業で是非受けたかった。 作者の3様の終わりのパターンを分析するだけでも、自分の想像の殻を破る助けになりそうだ。
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全20編の短い物語にそれぞれ3つの結末。どの結末が気に入るか。どれも気に入らないか。自分の好みがよくわかる。最後に作者が選んだ結末とその理由もあり、物語の届け先を考えた真摯な姿勢に尊敬の念が深まる。私は、基本的にハッピーエンドや道義にかなう結末が好きだけど、ピノッキオの話だけは、被雇用者の存在が気になって結果的に必要悪を容認した。間違っている。そう断言する作者に、その通りだなと反省する。
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物語が20個あり、それぞれ結末が三種類用意してある。いわゆる子供のファンタジー力を鍛えるためのテキスト集のような。構成は良いと思うが余りにコンパクトすぎて。もっと膨らませてくれようー。と思ったが、それは各自でやることになっている。なんだか、ツリーは用意したので、飾りはそれぞれ各自...
物語が20個あり、それぞれ結末が三種類用意してある。いわゆる子供のファンタジー力を鍛えるためのテキスト集のような。構成は良いと思うが余りにコンパクトすぎて。もっと膨らませてくれようー。と思ったが、それは各自でやることになっている。なんだか、ツリーは用意したので、飾りはそれぞれ各自で作るんだよ、と言われたようでね、それをタノシイーと思うか、メンドクッセと思うか。ワシャー昔から七夕の飾り付けとか嫌いじゃった、そういや。や、普通に面白いよ。火星の幽霊の話とか好きだ。けど。
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とてもいい本です。 結末が3つに分かれていて、読者がどれも気に入らなければ自分で作ってみよう、という形式の本。 結末が別れていても物語は楽しめるし自分で考える楽しみがあって、ロダーリの本の中でもかなり面白い方。 解説にあった受け手と送り手では物語のコードの受け取り方が違う、という...
とてもいい本です。 結末が3つに分かれていて、読者がどれも気に入らなければ自分で作ってみよう、という形式の本。 結末が別れていても物語は楽しめるし自分で考える楽しみがあって、ロダーリの本の中でもかなり面白い方。 解説にあった受け手と送り手では物語のコードの受け取り方が違う、という話は目からウロコだった。 本編もそうだが解説で引用してある「ファンタジーの文法」を読むと創作をしてみたくなる。想像力が大切であるとロダーリは語っていたようだ。 私も本を読むばかりではなく昔のように少しは書いてみようかと思う。
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ゆっくりと丁寧に語りかける感じ。児童文学のテイスト。寓話的。それでいて結末が幾つかある。そうすると描かれていたことの意味合いに違いが生まれるなどを体感できる。自分なりにあれこれ考えられる余白と選択肢のある作品。
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「いまある学校の姿の先にあるものを見据え、学校という『時間制の少年院』の壁が崩壊するところを思い描くには、現在もなお、多大な想像力が必要であることは否めない。それだけでなく、この世界がこれからも存在し続け、より人間的なものとなっていくだろうことを信じるためにも、想像力というものは不可欠なのだ」(p.269)
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20の短編それぞれに3つの結末がついている、すごい短編集。結末はどれを選んでも良いし自分で作ってもいいということで、好きな結末をメモしながら読んだ。楽しい!最後に<著者の結末>と照らし合わせてまた楽しい!そして楽しんだ後のおしまいに解説も読んで、ファンタジー・想像力・創造力がいか...
20の短編それぞれに3つの結末がついている、すごい短編集。結末はどれを選んでも良いし自分で作ってもいいということで、好きな結末をメモしながら読んだ。楽しい!最後に<著者の結末>と照らし合わせてまた楽しい!そして楽しんだ後のおしまいに解説も読んで、ファンタジー・想像力・創造力がいかに大切なのかを実感!休憩本適性が素晴らしく高いうえに、1冊で素敵な講義を受けられた気分になった〜。
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さて、この話のオチ、あなたならどうする? 短編集。でも、ちょっと面白いのは、それぞれ結末が3つ付いていること。読者が好きなのを選べる。もちろん、著者の選んだ結末も最後に書いてある。解説によれば、このそれぞれの物語の元になっているのは、ラジオ番組らしい。ロダーリと子どもたちがスタ...
さて、この話のオチ、あなたならどうする? 短編集。でも、ちょっと面白いのは、それぞれ結末が3つ付いていること。読者が好きなのを選べる。もちろん、著者の選んだ結末も最後に書いてある。解説によれば、このそれぞれの物語の元になっているのは、ラジオ番組らしい。ロダーリと子どもたちがスタジオで、みんなで話し合いながら物語の結末を考える番組で、子どもたちの創造力を引き出す。物語自体は、童話や民話で聞いたことがあるような、もしくは星新一のショートショートみたいな感じ。教訓めいていたり、ナンセンスだったり。こういうのもありなんだ、と思える作品。
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新・読書法の誕生。20本の短編それぞれに3つの結末が用意されており、どれが最もふさわしいか論じ合うのもよし、第4の選択肢を自分で創作してしまうのもまたよし、です。 九州大学 ニックネーム:天神(あまがみ)ルナ
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