おばあさんの魂 の商品レビュー
軽妙な語り口ながら、そうそこ!を突いてくる気持ちよさをいつも感じさせてくれるエッセイスト酒井順子さんの「おばあさん」をテーマにしたエッセイ集。 市川房枝、オノヨーコ、がばいばあちゃや、瀬戸内寂聴、ターシャ、いじわるばあさん他、その生き方から何を感じ、何を学べるか。酒井順子さん自身...
軽妙な語り口ながら、そうそこ!を突いてくる気持ちよさをいつも感じさせてくれるエッセイスト酒井順子さんの「おばあさん」をテーマにしたエッセイ集。 市川房枝、オノヨーコ、がばいばあちゃや、瀬戸内寂聴、ターシャ、いじわるばあさん他、その生き方から何を感じ、何を学べるか。酒井順子さん自身の祖母についても語られていて、読者は自らの祖母についても思い返すことができるはず。 祖母という存在。おばあさんという存在。 いつかなるかもしれないおばあさんというものに、どうなっていくのか。 ところどころでハッとさせられるメッセージに出会えるのが爽快なエッセイ。
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この人の書く正しい日本語が好きで、たまに気が向くと酒井氏のエッセーを図書館で借りてくる。 今回の「おばあさん論」は良かった。 「負け犬」が当たっちゃったもんだから女子とかオバサンとか結婚とかおひとりさまとか、そういうテーマが多かったけど、おばあさんに関する考察はふむふむとうなずき...
この人の書く正しい日本語が好きで、たまに気が向くと酒井氏のエッセーを図書館で借りてくる。 今回の「おばあさん論」は良かった。 「負け犬」が当たっちゃったもんだから女子とかオバサンとか結婚とかおひとりさまとか、そういうテーマが多かったけど、おばあさんに関する考察はふむふむとうなずきながら楽しく読ませて頂きました。 2017/05
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「本書で紹介されていた中で、どういうおばあさんになりたいか?」と聞かれたら「綾子おばあちゃん」か「旅するおばあさん」かなあと思った。一人の時間と人付き合いの時間のバランスを取りながら穏やかに暮らせればいいなとは思う。 逆に「いじわるばあさん」や「やめないおばあさん」のような強い意...
「本書で紹介されていた中で、どういうおばあさんになりたいか?」と聞かれたら「綾子おばあちゃん」か「旅するおばあさん」かなあと思った。一人の時間と人付き合いの時間のバランスを取りながら穏やかに暮らせればいいなとは思う。 逆に「いじわるばあさん」や「やめないおばあさん」のような強い意志の必要な姿にはどうもなれそうにない。流されていくのが楽だし意地っ張り苦手。 でも素敵なおばあさんになるにはただ歳をとればいいわけじゃなく、若い時分から素敵な人が、歳を重ねて素敵なおばあさんになるようなので、素敵と言わないまでも見苦しくなく、自然と人にやさしくできるよう、今から備えておかないといけないかなーと思った。
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佐藤初女(はつめ)さんの「森のイスキア」 カトリック信者、1921年青森生まれ イスキア:都会生活に疲れた若者を癒やしたイタリアの火山島の名前 「正しい食事をしているところに問題は起こりません。」 「めんどうくさいという心が、地球を破壊します。」 辰巳芳子さん 1924年生まれ...
佐藤初女(はつめ)さんの「森のイスキア」 カトリック信者、1921年青森生まれ イスキア:都会生活に疲れた若者を癒やしたイタリアの火山島の名前 「正しい食事をしているところに問題は起こりません。」 「めんどうくさいという心が、地球を破壊します。」 辰巳芳子さん 1924年生まれ 「多くの方々は、『ひらめき』と『思いつき』を区別なさらない。ひらめきは、練習量の上澄み」 アート系おばあちゃん ・小倉遊亀「画室の中から」105歳没 日本画 ・片岡球子 103歳没 日本画 ・草間彌生 1929年生まれ ・オノ・ヨーコ 1933年生まれ ・ルーシー・リー 93歳没 陶芸家
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タイトルからは、内容がまったく想像できなかったですが、おもしろかったです。私は、祖母とは盆と正月にしか合わなかったのですが、もっと色々話を聞いておけばよかった、と常々思っていました。この本を読んで、一層その気持ちが強くなりました。 酒井さんのおばあさん以外にも、すごいおばあさ...
タイトルからは、内容がまったく想像できなかったですが、おもしろかったです。私は、祖母とは盆と正月にしか合わなかったのですが、もっと色々話を聞いておけばよかった、と常々思っていました。この本を読んで、一層その気持ちが強くなりました。 酒井さんのおばあさん以外にも、すごいおばあさんが紹介されています。私は特に、鶴見和子さんに興味を引かれたので、次に読んで見ようと図書館で調べたら、膨大な量の著作がありました。
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こんな祖母がいたら面白かろう。 子どものころではなく、人生の選択をするくらいの年齢になってから、おばあちゃんと話す方が楽しそうだ。
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色々なおばあさんいついての話があるけれど、酒井順子さんの実の2人のおばあさんの話が一番よかった。 自分も祖母ともっと話をしたり、優しくすればよかったと後悔。
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書くおばあさん(瀬戸内寂聴)、やめないおばあさん(森光子)、がばいばあちゃんら、さまざまな”おばあさん”を考察。 それらにあまり興味は湧かず、むしろ市井のおばあさん(酒井順子さんのおばあさん)の話しが一番興味深かった。 明治43年生まれ。この本を書かれている時点で99歳でご存...
書くおばあさん(瀬戸内寂聴)、やめないおばあさん(森光子)、がばいばあちゃんら、さまざまな”おばあさん”を考察。 それらにあまり興味は湧かず、むしろ市井のおばあさん(酒井順子さんのおばあさん)の話しが一番興味深かった。 明治43年生まれ。この本を書かれている時点で99歳でご存命。いや、それどころか昼食はカツ丼などを召しあがるそうだ。 鹿児島生まれ、女学校卒業後、単身東京の学校へ出てきたとか、その時代で165cmの身長があり…など。 こういうおばあさんあっての酒井さんなんだなーと。
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小倉遊亀の表紙に『おばあさんの魂』というタイトルに引っかかって、久しぶりに酒井順子の本を借りてくる。 子供の頃から「妙に年寄りくさい」と言われていたという著者。ここで、ぱーーーーーーっと古い記憶が浮かんできて、(そういえば、学童保育の頃に私は「ふにゃふにゃばあさん」と言われて...
小倉遊亀の表紙に『おばあさんの魂』というタイトルに引っかかって、久しぶりに酒井順子の本を借りてくる。 子供の頃から「妙に年寄りくさい」と言われていたという著者。ここで、ぱーーーーーーっと古い記憶が浮かんできて、(そういえば、学童保育の頃に私は「ふにゃふにゃばあさん」と言われてた気がするなあ)と思い出す。何がどう「ふにゃふにゃ」だったのか、記憶はぼんやり。 この本、著者の祖母・綾子さん(明治43年=1910年うまれ)の話を書いていくのかと思いきや、いろんなばあさんが出てくるのだった。例えば、がばいばあちゃんやいじわるばあさんの話。がばいばあちゃんの話には笑った。読んだことなかったけど、こんど読もう。 綾子さんは、三桁になるまで生きた。誕生日のケーキに「おばあちゃん」ではなく、「あやこさん」と書いてあるとよろこぶのだという、いとこの妻の話を聞いて、酒井順子はこう書く。 ▼「おばあちゃんもまた人間」ということは、その生い立ちを聞いてきた中でわかってはきたけれど、祖母を目の前にするとやはり目の前にいる人は「おばあちゃん」でしかないのであり、彼女が「綾子」であることを忘れていた私。しかしやはり祖母は、常に「綾子」でありたかったのではないか、と。(pp.170-171) 私にとって「おばあちゃん」だった千代乃さん(1912年=大正1年生まれ)が死んでから、もう20年近くなる。千代乃さんがもし綾子さんのように長く生きていたら、ことしは生誕100年という年なのだ。 千代乃さんの子どもの頃の話や女学校時代の話、私にとっては祖父にあたる夫が早くに死んだあとの苦労話は、聞かせてもらってけっこうおぼえている。まだ私が小学生だった頃か、千代乃さんに「戦争のころの話」を書いた手紙をもらったこともある。その手紙をはじめ、祖母からもらった手紙はどこかにしまい込んであるはずなのだが、今どこにあるのか全然わからないのが口惜しい。 (3/1了)
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日本初のおばあさん考では。 確かに、おばあさんの若い頃のことって考えたことがなかった。 でも、今のおばあさんたちは戦争を経験している世代。 自分の祖母はもう亡くなってしまったけれど、今のうちに聞いておかないと、もう聞けなくなってしまう。 自分の老後に漠然とした心配があったけど、...
日本初のおばあさん考では。 確かに、おばあさんの若い頃のことって考えたことがなかった。 でも、今のおばあさんたちは戦争を経験している世代。 自分の祖母はもう亡くなってしまったけれど、今のうちに聞いておかないと、もう聞けなくなってしまう。 自分の老後に漠然とした心配があったけど、素敵なおばあさんがたくさん紹介されていて、負けないように頑張らないと!と元気が出ました。 おばあさん愛に溢れた1冊。
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