UZSHI-ウツシ-(1) の商品レビュー
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国家によって人間の価値が決められ、健全な国民(=価値の高い者)が生命の危機にあって生を望めば、価値の低い者から命の移植を受けられる社会。その命の移植を行うものを「移師」という。 ここに出てくる「移師」は可愛らしい少女。にこやかに、けれどあっさりと業務をこなしていく姿は空恐ろしい。 「命の提供者(ドナー)」は「命の受給者(レシピエント)」に近しい者から選ばれる。それぞれ愛憎が絡んで面白い。一話目はチンピラ、二話目は落ち目のアイドル、三話目はやり手の女社長がドナー。レシピエントは読んでのお楽しみで。 どんなに命乞いしようが改心しようが決定事項は変わらない、というのが良かった。一話目の展開が好き。三話目の社長さんの選定基準が良くわからなくて消化不良でした。 なんとなく「イキガミ」を思い浮かべてしまった。 これ、長く続いたら面白そうだったのになぁ。アフタヌーンとかの方が合ってる気がする。
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国家によって人間の価値が査定され、寿命が忖度される。生かされる者がいる一方でその逆もある。 そんな世界で人生の強制終了を言い渡された人々が、いまわの際に遺した物語集。 一話完結形式で、毎回死人がでるわけだが、登場人物のタイムリミットが結構ランダムなのが気になるところ。いきなり「あ...
国家によって人間の価値が査定され、寿命が忖度される。生かされる者がいる一方でその逆もある。 そんな世界で人生の強制終了を言い渡された人々が、いまわの際に遺した物語集。 一話完結形式で、毎回死人がでるわけだが、登場人物のタイムリミットが結構ランダムなのが気になるところ。いきなり「あなたの寿命はあと30分」とか言い渡されたらどうよ? 不謹慎な言い方を承知で言えば、ひとの死に際は簡単にドラマティックになり得るものです。 だから安易に死を描いて欲しくはないんですけれどね…。 表紙のデザインは好きです。センスいいな。
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