オオバンクラブ物語(下) の商品レビュー
前回読んだ「長い冬休み」に続き今回も船のお話。 船の話の次に多かったのが、鳥の登場。 最後の鳥類目録はとても参考になった。
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ハラバルー(無法者)たちの追撃から逃れるように トムたちは遠出をしていきます。 ただし、双子たちとは行き違いになったようで… 何とかしてでもトムたちに追いつきたい双子の 知恵を絞った行動がなかなかほほえましいです。 そして今回も絶体絶命のピンチに 見舞われることとなります。 そう、あいつらに本当に捕まる危険に 見舞われるのです。 ですが… まあ、ある最後のほうにあるセリフのとおりです。 バカなことさえしなければこんなことにも ならなかったのにね。 「どけろって頼んだのに、きかなかったからね。」
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(No.11-83) ランサム・サーガ 5。上・下巻をまとめて書きます。 以前出版されたときの題は「オオバンクラブの無法者」でしたが、「無法者」ってきっと今の子には通じないわね~。 しかもよく考えてみると無法者って誰?トムのこと?うーん違うような・・・。 改題して正解かな。 『...
(No.11-83) ランサム・サーガ 5。上・下巻をまとめて書きます。 以前出版されたときの題は「オオバンクラブの無法者」でしたが、「無法者」ってきっと今の子には通じないわね~。 しかもよく考えてみると無法者って誰?トムのこと?うーん違うような・・・。 改題して正解かな。 『ディックとドロシアは、ミセス・バラブルの招待でイースター休暇をノーフォーク湖沼地帯で過ごすことになった。ミセス・バラブルは、昔きょうだいのお母さんの女学校の先生だった人。弟は有名な肖像画家で、二人で休暇を過ごすために船を一隻借りたのに弟の都合が悪くなり、一人では寂しいのできょうだいを招待して一緒に過ごそうと誘ってくれたのだ。 この前の冬休みにふたりはウォーカーきょうだいたちと知り合い、セーリングを習うことを切望していた。それが叶いそうなので嬉しくてたまらない。 だがミセス・バラブルが借りたティールズ号に着いて、それが誤算だったことがわかる。ミセス・バラブルだけでは船を動かせないので、船に泊まるだけだったのだ。 がっかりしていることを隠そうとするきょうだいと、それに気がつくミセス・バラブル。そこに素敵なチャンスが飛び込んでくる。土地の少年トムをトラブルから助けた縁で、トムやその友達のポートとスターボードがセーリングを指導してくれることになる。 二人は立派な船乗りになれるだろうか?』 きょうだいと仲良くなったトムは、卵を温めているオオバンの巣を守ろうとして観光客とトラブルを起こしてしまいます。この土地では、子供たちは自己責任で何をしてもいいけれど観光客とトラブルだけは起こしてはいけない、という不文律があるのに。 ディックは鳥が大好きですが、観察して記録することに情熱を持っているだけで、卵を捕ったりはしません。トムもそのことを知ってすぐに意気投合します。こういうところは自然保護に対するランサムの想いを、オオバンクラブの子供たちが代弁しているようでした。 わがまま勝手な観光客の追求からトムは逃げることができるか。 ディックとドロシアはセーリングが出来るようになるのか。 出発してしまったティールズ号にポートとスターボードは合流できるのか。 潮の満ち干で流れが複雑に変わる沼沢地で嵐にまであって、無事航海出来るのか。 など、今回は大変ドラマチックな展開でした。 本筋とは全く関係ないことですが、以前読んだ時も印象に残ったベーコンの焼き方。 カリカリが良いか、やわらかいのが良いか。私はカリカリに焼くものだと思っていたので、この小説でちょっとだけ焼くのもありなんだ!と。小説の中で、お互い譲らないところがおかしかったです。 トムは土地の子供ですがお父さんは医者、ポートとスターボードは弁護士の子供、ディックとドロシアは学者の子供です。全員知識階級の子供たち。 彼らを助けてくれる子供たちの親は労働者階級で、皆仲が良いのですがやはり違いがあるような感じに描かれています。 今よりもっと階級がはっきり分かれていただろう時代の雰囲気が伝わってきました。 これからもどんどん新訳が出そうなので楽しみにしています。
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