ハードラック の商品レビュー

薬丸岳【著】

2011/11/01

一気に読ませる。後半は犯人が推理出来てしまいもう一ひねり欲しい所だが、展開がスピーディーな分、推理適用素は盛り込むことが出来ないのか？

2011/10/31

2011.10.30読了。
派遣切りにあい、仕事も無く住む所もない男が、同じような仲間を集めて何かしようとで募集し、そこで資産家の家を襲うことになったが、騙され…という話。
主人公の考えの甘さに

2011/10/31

派遣切りに遭いネットカフェ難民となり、更に騙され全財産を失った男が
闇の掲示板で出逢った仲間とある計画を企てるが…。

とことんお人好しで騙されやすい主人公にイラついたし
真犯人の正体には早い段階で気付いてしまったけれど
それでもなお読み進めさせるスピード感はさすが。

【図書館・初読・10/31読了】

2011/10/29

薬丸岳は面白い。
今までも、難しいテーマで面白いミステリーを書き続けてきた。
今回は社会の隅でもがいている人たちを主人公に据え、覗き込んでしまった闇に囚われる苦しみを描いている。
仕事の都合で飛び飛びでしか読めなかったけど、しっかり面白かった。
上手いなぁ。

2011/10/28

相沢仁、２５歳。高校を卒業後２年半勤めた会社を解雇され、続いて登録した派遣会社の工場では派遣切りにあい、今はネットカフェ難民だ。
心身ともにくたびれ果てた彼は、一発逆転を狙って闇の掲示板へ書き込みをした。
そして集まった仲間と軽井沢の邸宅の襲撃計画を立て、実行に移す。が、何者かに頭を殴られ昏倒。
目が覚め、ようやく逃げた仁は報道で屋敷が全焼、焼け跡から３人の他殺体が発見されたことを知る。
はめられたと気づいた仁は死刑を逃れるため、正体を知らぬ仲間を自力で見つけねばならなくなった。。。

今年２冊目の薬丸さん。これまでとは毛色の変わった作品でした。
今までの作品では犯罪があってからの人々を描いていたのが、今回はそういう犯罪に手を染めてしまう瞬間、どうしてそうなってしまったのか、ってのを描いていたのが大きな違いかな。

なんといいますか・・・。仁の底辺っぷりがリアルで。
こうやって人って簡単に転がり落ちるんだな、と。
実は日常のすぐ脇に、そのための穴があけられてるんだな、と。
そして主人公の追い詰められた感が、真保裕一さんの作品を思い起こさせました。

序盤は仁のお人よしというか、もうダメダメなところにイライラしっぱなしでした。
が途中から、絶望的な状況の中で仁が一体どうなってしまうのか。
そして裏切り者は誰なのか。惹きこまれて読みました。

が、ミステリ的には少し残念。早い段階で黒幕が丸わかりでした。
そのため「裏切り者は誰？」というドキドキが消えちゃってがっかり。
そして被害者とある人物との関係もピンときて、黒幕の末路も読めちゃって。
もう少し巧いこと隠してほしかったなぁ。

でも今年は２作も読めて嬉しかったです。
この路線変更がどう転がるのか。
これからも新作を楽しみにお待ちしています。

2011/10/16

薬丸岳さんは初めて読みました。本作はちょっと伊坂さんぽい内容。
闇の掲示板で募った仲間と強盗をするが、ハメられて殺人犯に仕立てあげられる話。

犯人の目星はつけられなかったけれど、ちょっとおかしいな、という点はわりと早いうちに気づいた。後半で種明かしして読者をビックリさせるのは、伊坂さんや道尾さんの方が上手。

2011/10/14

薬丸岳の最新作には、軽井沢の別荘地が絡みます。やっぱり土地勘があるんでしょうね～。普通の若者が何気に犯罪を犯してしまう。そんな時代の危うさを描いています。

2011/10/02

闇のサイトを通じて知り合った仲間との強盗計画。目を覚ますと仲間達は消え、３人の殺人事件の容疑者となっていた。
闇の世界の深さを描きながら、スリリングな展開にどんでん返しのラストと楽しませてもらいました。
若干目新しさに欠ける印象もありましたが、そこからここまで作り上げるところに力を見た気がしました。