下駄でカラコロ朝がえり の商品レビュー
椎名誠著 下駄でカラコロ朝がえり ナマコのからえばり5 / 椎名誠 シイナマコト 読了。我が敬愛する椎名さんが「サンデー毎日」に連載されているエッセイ集。椎名さん独特の視点から綴られた珠玉のエッセイがてんこ盛りなのであります。「ナマコのからえばり」という副題が付いている本書も遂に...
椎名誠著 下駄でカラコロ朝がえり ナマコのからえばり5 / 椎名誠 シイナマコト 読了。我が敬愛する椎名さんが「サンデー毎日」に連載されているエッセイ集。椎名さん独特の視点から綴られた珠玉のエッセイがてんこ盛りなのであります。「ナマコのからえばり」という副題が付いている本書も遂に「その5」になりましたね。今回の「その5」はサンデー毎日に2010年11月から2011年8月まで連載されたエッセイ集なので、丁度あの東日本大震災を挟んでの期間という事になる。 エッセイ集の後半では、やはりあの震災と特に原発に関する様々な問題意識などが綴られていますね。自然を大切にして、環境問題への関心も深い椎名さんならではの語りは大変参考になります。とあるエッセイの中では、今回の原発事故への対応に関して「全体の指揮系統をつかさどる政府や東電の人たちが、どうもいまだ基本的に信用できないところが苛立たしい」と語られていますが、正にその通りですよね。東電の現場で体を張って頑張っている最前線の皆さんへの応援ももちろん語られています。 政府は安直に原発の再稼働を決めてしまったけど、いざ被害が出た時の影響度の大きさというものをもっと真剣に考えてほしいものでありますね。どうも我輩も民主党の政治家どもは信用できないなあ。 いつもは面白おかしく読み進めていける椎名さんのエッセイですが、今回号だけはやや重苦しい雰囲気を感じながらの読了となったのでありました。 【Dance1988の日記】 http://d.hatena.ne.jp/Dance1988/20120725
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震災後のマスコミや政府、その他様々なものへの怒り、不安、悲しみなどが率直に書かれています。そして出版業が、少しずつ復興のためにも日常を取り戻そう、と頑張っている姿もそれと意識されずに記録されていっています。
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震災後、誰しもマイペースを続けることは難しくなっているものの、椎名氏のエッセイは変わらないことがうれしい。 元気づけてくれるような文章に心救われる。
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